身代金要求、昨年は否定=「裁判立ち会い」要請―イスラム国、常岡氏に[時事]

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カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :

 過激組織「イスラム国」とみられるグループが日本人2人の殺害を警告した事件で、中東情勢に詳しいフリージャーナリスト常岡浩介さん(45)が22日、東京都内で記者会見した。常岡さんは昨年9月にシリアで接触したイスラム国のメンバーが、拘束した湯川遥菜さん(42)について「身代金要求の材料にしたり、処刑したりはしない」と説明していたと語った。

 常岡さんによると、昨年8月下旬、以前取材したイスラム国の「司令官」を名乗るメンバーから、「湯川遥菜という日本人をスパイ容疑で拘束している」と連絡があった。イスラム法学者の中田考・元同志社大教授にも同様の連絡があり、「意思の疎通が取れないので、イスラム国に来て裁判に立ち会ってほしい」と求められたという。

 常岡さんらは同9月にシリア北部のラッカでこの人物と接触したが、米軍の空爆が激化したため、湯川さんと会えずに帰国。常岡さんは1カ月後に再渡航する計画を立てていたが、出発直前に北海道大の学生がイスラム国に参加しようとした事件で警視庁公安部の家宅捜索を受け、出国できなくなったという。

 常岡さんは「司令官からは『イスラム国は湯川さんを身代金の材料にしたり、見せしめに処刑したりしない方針だ』と聞いていたので、殺害予告のビデオを見て驚いた」と説明。「日本政府から協力の要請はないが、邦人の命を助けるためならどんな協力でもしたい。必要ならイスラム国にまた行くことも考えている」と語った。 

[時事通信社]

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