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 米インターネット通販・競売大手のイーベイは21日、全世界の従業員の7%にあたる2400人を削減すると発表した。イーベイは法人事業部門も切り離すことを明らかにした。昨年すでにネット決済事業部門「ペイパル」の分社化を決めており、会社は三つに分かれることになる。

 イーベイは、大規模小売店などを扱う法人事業部門「イーベイ・エンタープライズ」を切り離すことで、より特化した市場開拓を狙うとしている。部門全体を売りに出すか、株式上場を目指すかなど、詳細は明らかにしていない。

 イーベイは昨年9月、今年後半にネット決済事業部門のペイパルを分社化して上場させると発表していた。ペイパルは世界に1億5200万以上の口座を持っているが、ネット決済事業には米アップルも参入するなど、競争が激しくなっている。分社化は、ペイパルの収益性を増すために必要だとして、「物言う株主」として知られる投資家カール・アイカーン氏が要求していた。(サンフランシスコ=宮地ゆう)