治しやすいところから治す−−発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

自己肯定感続き

2015-01-22 09:57:50 | 日記
療育文化が自己肯定感原理主義みたいになっていて
でもこれって、たぶん芋づるのうんと向こうにあって
そこから入ろうとすると治んないんじゃないの、っていうのが昨日のエントリの趣旨。

それでもたぶん、自己肯定感を現場が強調するにはわけがあって
きっと診断がつくまで、親子そろってなんで普通の人がカンタンにできることができないのか悩んだ時期があって
そのときに普通にできないことを叱る、ということに親子共々疲れ果てて支援者にたどりつくんだと思います。
そこで自己肯定感を大事にせよ、っていうのは正しい。
親子共々特性を理解してむやみに叱るより工夫をしていこうっていうのはね。
だから自己肯定感自己肯定感言うんだけど
今度はそれを(認知の狭さも荷担して)原理主義的に受け取ってしまうんだな。
そうすると苦しいんですよ。

でもね、治っていく人は、自己肯定感とかとりあえず棚上げにしていると思う。それより毎日なんとか脆弱な特性と向き合いながら健康な生活を心がけること。そこから始まるんだと思う。
そして今までできなかったことができたとき、自己肯定感は自動的に高まっていくのでしょう。

芋づるのはしのうんと向こうにあるんだと割り切ればいいんじゃないのかな。自己肯定感は。

私の場合、発達障害の人とつきあうけど、誰でもつきあえるわけではなく、基本的にいじけやすい人とはあまりつきあえない。
逆に私とつきあっているうちに、最初はいじけていた人もいじけが取れてくるのも確か。

たぶん本当のことしか言わないからだと思う。

そのあたりの接し方を知りたい人は今更だけど
「自閉っ子と未来への希望」を読んでね。

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1 コメント

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感謝。 (だんご3兄弟の母゛)
2015-01-22 11:25:14
思い起こせば1年前に浅見さんブログを見つけて、コメント残して行動してから我が家は発達しています。去年は目まぐるしい一年であったと同時に、どんどん健康になった年でもありました。

浅見さんのストレートな発言に時々面喰らいながらも(ゴメンナサイ)、すこーんと心に届いたのは、そこに嘘がないから。素直に受け取ればいいだけなので楽でした。

我が家はトラウマの問題もあって少々厄介なのですが、それでも発達しています。面白いです。

芋づるの端っこも掴んでいますが、気を抜くとスルッと抜けるので苦労してます。それでも我が子たちは、お薬を飲まないでいい状態になりました。表情が明るいです。横浜に連れて行った不登校次男は、自力で登下校出来るまでになりました。それも自分の意思で。

色んな出会いがあって、色んな繋がりが出来てワクワクしながら修業している毎日です。そんなワクワク感を抱きながら今日は青本に記載してあった会に行ってきます。

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