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後藤さんが知人に「家族に連絡を」
1月21日 21時09分

後藤さんが知人に「家族に連絡を」
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イスラム過激派組織「イスラム国」に拘束されたとみられるフリージャーナリストの後藤健二さんは「イスラム国」の支配地域に入る直前、現地の知人に「1週間たって連絡がつかなければ家族などに連絡してほしい」と伝えていたことが明らかになりました。

フリージャーナリスト、後藤健二さんのガイドを務め、直前まで連絡を取っていたシリア人のアラッディン・ザエムさんは21日、トルコ南部のシリア国境沿いでNHKの取材に応じました。
アラッディンさんによりますと、後藤さんは去年10月24日にトルコ南部の国境の町キリスからシリアに入り、アラッディンさんが紹介した別のガイドとともにシリア北部のアレッポ県から「イスラム国」の支配地域に向かったということです。
その際、「1週間たって連絡がなければ、リストにある家族や同業者の電話番号に連絡してほしい」と言って、家族などの連絡先をアラッディンさんに手渡したということです。
アラッディンさんは後藤さんが1週間たっても戻ってこないため、約束どおり、家族などに連絡したということです。
後藤さんは「イスラム国」の拠点となっている北部の都市ラッカに入ったあと、拘束されたとみられています。
アラッディンさんは「後藤さんは同行した別のガイドに裏切られ、イスラム国に拘束されてしまったのではないか」と話したうえで、「後藤さんは市民や子どもたちなどシリアのことを考えてくれていた。日本政府には、たとえ身代金を払ってでも何とか彼を助けてもらいたい」と涙ぐみながら話していました。
一方、アラッディンさんが後藤さんに紹介した別のガイドで「イスラム国」の支配地域まで案内したシリア人の男性はNHKの電話取材に対し、「私から話すことはない。私が話すとすれば、後藤さんが解放された後の記者会見でだけだ」と述べるにとどまりました。

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