みなさんこんにちは!
最近プロを目指してる子と話していると
「本当にプロになりたいのかな?」
と思う事がしばしばあります。
これは、若い子と話すと良く出てくる内容の中で
も「??」と思った事を集約し会話形式にしたも
のです。
もちろん全員が全員こんな感じではありません
が、プロを目指す方は自分と照らし合わせて読
んで貰うと何か発見があるかもしれません。
それではどうぞ!
「晋くんスポンサーがなかなか付かないんですよ。」
「新しいフッテージ撮ってる?」
「いや〜最近、フィルマーも捕まらないし、やる
気がおきなくて。それよかなんかスケート業界ヤバく
ないっすか?全然お金くれないらしいっすよ!」
「え?フッテージ撮りなよ!カメラ買って自分達で
とれば良いじゃん!」
「そうなんですけどね。自分金ないんで。それに
それだけ金かけて評価されなかったら無駄じゃない
すか?」
「いや、それは自分次第でしょ!金はバイトして貯め
れば良いじゃん!大会は?会場にスポンサーの関係者
もいるし、結果残せば声かかるかもよ。」
「え〜大会なんてダサくないっすか?スケートはアート
すよ!!無いっす無いっす!」
「は〜。。じゃあ最近どこで滑ってるの?」
「ま〜何時もの地元っすね!仲間もいるしチルって
ピースにって感じっす!」
「それも大事だけど、プロになりたいんならもっと
いろんな所にいきなよ!」
「いや〜自分そう言うタイプじゃないんで、それに
SNSで結構繋がってるんで!この前、海外のプロスケ
ーターをフォローしたらフォローがえしされて、俺も
いよいよワールドワイドだぜっつってw」
「アメリカ興味あるなら、いくべきだよ!どのみち
アメリカのチームに移籍して、世界の舞台で評価さ
れないと、プロとして十分に稼ぐのは難しいと思うけ
どな。」
「え〜そうすか?アメリカ追うとか時代じゃなくない
すか?ジャパンオリジナルすよ!アングラ感たまらない
す!やっぱいくならそっち系ですよ!ナイジャとか全然
興味ないっす!」
「いや、スタイルの好みとかの話じゃなくて、プロに
なるなら海外の評価は必要でしょ。それにいくらSNS
で繋がっててもプロスケーターとして食ってくなら実際
に向こうに行って向こうのプロと活動しないとさ。そこ
で初めてジャパンオリジナルなんでしょ。」
「晋君!いいこと言うっすねでも一番大事な事忘れてま
すよ!!僕英語出来ね〜っす!」
みなさんどう思われますか?
集約しているのでかなりダメダメな子になっちゃって
ますが、少しでも当てはまる部分があるのなら考え直す
べきだと思います。
プロとしてそれで飯を食っていくって事はそんなに
生易しいものではありません。
すべての事に責任を持って、自分の人生を掛けて、
出来る事、少しでもそこに近づけると思う事は
何度失敗してでも、全力でぶつかっていく。
英語なんかしゃべれなくても良いんです。向こうに
行って、プロが撮影している所に突っ込んでいけば
良いんです。
僕たちはそうしてきましたよ。
斜に構えてポーズを決めるのは簡単です。でもそれ
でプロになることは出来ません。
そもそも本当に
「プロになるんだ!」
と決めた時点でもう逃げ道は無いんです。
なれるかなれないか?
どんな活動をしていようと自ずと答えは出てしま
います。
ある意味非常に残酷です。
それでも見方を変えればそれは最高に刺激的な冒険
です。
それを楽しむ事は出来ます。
むしろ本気の冒険ほど楽しいものはありません。
そして、そう言うまっすぐな気持ちで人生にトラ
イしたと言う事実は、たとえプロになれなかったと
しても、世界に手が届かなかったとしてもあなたの
人生をより素晴らしいものにしてくれるはずです。
プロを目指すみなさんにもう一度聞きます。
「本当にプロになりたいの?」
世界の舞台で活躍する未来のプロスケーターの皆さん
に愛を込めて!
最後に、この内容はあくまでプロを目指す皆さんへの
エールを込めた内容です。
スケートボードの楽しみ方は十人十色。プロになる事だ
けが目的ではありません。
あなたにとってスケートボードが人生に活力を与える
マスターアイテムであり続けますように。
岡田晋