本物の科学者は北極の流氷で6ヶ月間も過ごせる
科学者ってすごい。
ノルウェーの科学者ペアは長い長い冬の北極での調査中、流氷の上のホバークラフトで生活していました。太陽はでない、風もない。彼らは果てしなく長い時間を研究に費やしたのです。
「みんな私たちに聞くんです。どうやって時間をつぶしていたのかって」。ノルウェーの地球科学者、イングヴェ・クリストファーセンはこの調査に関して、雑誌ニューサイエンティストで語っています。「潰す時間なんてありませんでした。 だって研究に没頭していましたから。娯楽? 私たち科学者にとっての娯楽は取れたデータを確認することですよ。それで十分なんです」。
ホバークラフトを乗せた流氷が北へ流れる間、彼らは海底の研究をしていました。ビデオを撮ったり、沈殿物のサンプルを採取したり、計測結果の確認などなど。遠く離れた北極の地について解明されて情報はとても少なく、気温は華氏20度(摂氏約マイナス6.6度)、海には5,000万年前からたくさんの生物が棲息していると言われています。
クリストファーセンと彼のパートナーである北極圏研究者アウドゥン・ソルフセンは8月末から北極の巨大な流氷の上で生活していました。北極の冬を乗り切るなんて、それもホバークラフトで、これってすごいことですよね。下部についたラバー素材のスカートから空気を吹き出し、ホバークラフトが浮いた状態をキープ。そのまま氷の上を滑るようにして進んだようです。このホバークラフトは「Sabvabaa」という名前らしく、これから研究者たちはこれを使って流氷の上を滑り、どんどん研究サンプルを取るようになるんでしょうね。
実は、彼らは当初18ヶ月分の燃料と食料を用意していました。もし計画通りにいっていたら、迎えの飛行機はソルフセンを3月か4月頃にピックアップし、別の研究者を送りこむ予定でした。でもクリストファーセンはそのまま1年いっぱい残るつもりだそう。それもまたすごい。
Hovercraft image via Audun Tholfsen
source: New Scientist
Sarah Zhang - Gizmodo US[原文]
(SHIORI)
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