健康食品の『クロレラ』に病気を改善する効果があると紹介した広告は違法だとして、京都地裁は21日、食品販売会社「サン・クロレラ販売」に広告の差し止めを命じました。
裁判所は「広告が誇張の限度を超えている」としています。

これが、差し止めを命じられた京都市の食品販売会社「サン・クロレラ販売」が新聞折り込み広告です。

この広告では、健康食品『サン・クロレラＡ』に含まれる「クロレラ」に、高血圧や肺気腫などが改善する医薬品のような効果があると紹介しています。

これに対し京都市の消費者団体は、この広告が景品表示法などに違反するとして、差し止めを求めて裁判を起こしていました。

京都地裁は21日の判決で、サン・クロレラ販売の広告は「一般の消費者に対し、医薬品であると誤解を引き起こす恐れがある」と認定。

「商品の宣伝広告として、社会一般に許容される誇張の限度を大きく踏み越えるもの」と述べて、広告の差し止めを命じました。

原告の代理人によると、健康食品に関する広告の差し止めは全国で初めてです。

【原告側代理人】
「医薬品的な効能効果をうたっている表示は世の中に蔓延しているから、それらに対する警告、大きな警鐘になる」

一方、サン・クロレラ販売側は…。

【サン・クロレラ販売の代理人】
「医薬品の承認を得ていなければ（効果効能を）一切表現できない、優良誤認にあたるというのは、あまりに乱暴な議論」

サン・クロレラ販売は「広告には医薬品の承認を受けているとも書いていないし、誤解を与えるとは思えない」として、控訴する方針です。

歴史小説で知られる直木賞作家で神戸市在住の陳舜臣さんが、21日朝、老衰のため亡くなりました。
90歳でした。

『青玉獅子香炉』で直木賞を受賞するなど、歴史小説で数々の賞を受賞した陳舜臣さんは、1994年に脳内出血で倒れた後も精力的に文筆活動を行いました。

阪神淡路大震災で被災し、震災の慰霊碑を紹介する「震災モニュメントマップ」の作製にも携わるなど、「語り部」として被災経験の伝承にも努めました。

しかし、2008年に再び脳内出血で倒れたほか、肺炎を患って去年11月から神戸市内の病院に入院していて、21日、阪神淡路大震災の発生時刻と同じ午前５時46分に、老衰のため90歳で亡くなりました。

葬儀、告別式は近親者だけで行い、後日、お別れ会が開かれる予定です。

無許可で客にダンスをさせて風営法違反の罪に問われ、一審で無罪となったダンスクラブの元経営者について、大阪高等裁判所は21日、一審と同じく無罪を言い渡しました。

大阪市北区のダンスクラブ『ＮＯＯＮ』の元経営者・金光正年さん（52）は、許可を受けずにダンスをさせた風営法違反の罪に問われ、一審の大阪地裁は無罪を言い渡していました。

21日の判決で大阪高裁の米山正明裁判長は「法律で規制されるのは、性風俗秩序を乱す恐れのある、男女が組になって体を接触させるものに限られていて、金光さんの店ではそういったダンスはさせていない」と認定。

一審と同じく無罪を言い渡しました。

【金光さん】
「判決をもとに、この法律は時代遅れなんだと、より良い法改正につなげていきたい」

検察側は「判決内容を精査し、適切に対処したい」とコメントしています。

京都地方検察庁が、詐欺事件の証拠品であるチケット2440枚を紛失していたことがわかりました。

京都地検によると、去年12月、詐欺事件の裁判に証拠品として提出されたチケットが足りないと、裁判所から指摘を受けました。

このチケットは、建設資材用の砂利と交換する名目で販売されたもので、本来約8600枚あるべきところ、2440枚足りなかったということです。

チケットは京都地検の庁舎の中で保管されていて、検察官や事務官が持ち出していましたが、いつ紛失したかはわかっておらず、現在も見つかっていません。

京都地検は「徹底した指導を行い、再発防止に努める」とコメントしています。

2027年に東京－名古屋間で開業予定のリニア中央新幹線について、関西の経済団体などで作る協議会は21日、大阪まで同時に開業すれば12兆円の経済効果があるとする試算をまとめました。

ＪＲ東海は、東京と名古屋を約40分で結ぶリニア中央新幹線を2027年に開業する計画で、費用などの問題から、名古屋－大阪間の開業は2045年を予定しています。

大阪府や大阪市と関西の経済団体は、2027年に大阪まで同時に開業することを求めて協議会を設立し、21日、２回目の総会を開きました。

協議会は、大阪まで同時に開業すれば、前倒しした18年間で12兆円の経済効果があるとする試算をまとめ、早期開業に向けて地元としても可能な限り資金面などの負担をしていく方針を確認しました。

【関西経済連合会・森詳介 会長】
「地元としての負担は逃げずにやろうと。地元、の中には経済界も含まれていると認識しています」

また、国に対して、国家プロジェクトとしての税制や金融面の支援を求めていくということです。

大阪の百貨店で、男性販売員たちが、今、話題の”壁ドン”をする研修を受けました。
バレンタイン商戦のためだそうです。

【男性販売員たち】
「いらっしゃいませ！」

大丸百貨店では、男性スタッフたちが研修の真っ最中。

おすすめのチョコレートを女性客に紹介するため、試食は大切ですよね。

【男性販売員】
「これ、食べたら止まらなくなるやつですね」

そんな彼らが練習しているのが…。

今、女性の心を虜にしてやまない”壁ドン”！

大丸では、普段、雑誌などのモデルを務めるイケメンたちが、女性客に”壁ドン”や、顎をくいっ、と持ち上げる”顎クイ”をしてドキドキしてもらうイベントを企画。

総勢15人の「イケメンショコラ隊」が、期間限定で販売員を務めます。

【記者】
「ちょっと、これは恥ずかし過ぎる。めちゃくちゃキュンとしました」

大丸の女性社員を相手に、”壁ドン”の練習を重ねます。

【大丸の女性社員】
「もう少し、「欲しい」感じですね。もっとドンがあった方が良かった」

＜壁ドン＞
「ありがとうございました。また僕に会いに来てください」

【男性販売員】
「されてよかったなーくらいはせめて思ってほしい」
【男性販売員】
「反応を楽しみにして、家で練習したいです」

＜壁ドン＞
「俺とチョコレート、どっちが好き？」

関西の大丸４店舗の販売会場では、イベントの日の先着100名が、「イケメンショコラ隊」から壁ドンをしてもらえるということです。

ことしのバレンタイン。

チョコを渡す前に胸キュンしてみませんか？

＜壁ドン＞
「チョコレートは…好き？」

来月から本格的に建て替え工事が始まる大阪・梅田の阪神百貨店で21日、衣料品や食料品などの売り尽くしセールが始まりました。

【従業員たち】
「売り尽くしファイト！た・て・か・え！」

梅田の阪神百貨店は、来月から本格的な建て替え工事が始まります。

工事期間中も営業は続けますが、売り場面積を６割に縮小するために21日から始まった在庫の売り尽くしセール。

生鮮食品のほか、マフラーや手袋といった衣料品が最大で６割引きになっています。

【女性客】
（記者：建て替え工事始まりますね）
「そうですよ！キレイになるのが楽しみですよね」

【靴下を手にした女性】
（記者：めっちゃいっぱい持って…）
「人にあげるんで」
（記者：誰にあげるんですか？）
「友達。友達にあげるなら百貨店の袋がええやろ？」

【どのハンカチにするか悩む女性】
「どちらがよろしい？おたくやったら？」
（記者：紫かな？）
「せやね。ほな、これにしますわ」

セールは来月17日までです。

新しい阪神百貨店は、６年後の2021年に完成します。

大阪市が、職員に労働組合の活動内容などを尋ねるアンケートを行ったのは憲法違反だとして、職員らが訴えていた裁判で、大阪地裁は大阪市などに４０万円の賠償を命じました。

大阪市は３年前、職員に労働組合活動の内容や、選挙運動への参加の度合いについて記名して回答するよう命じました。

これに対し、職員２８人と５つの労働組合は、アンケートは憲法違反だとして訴えていました。

判決で、大阪地裁の中垣内健治裁判長は「設問の一部は職員のプライバシーや団結権を侵害するもので、市長は漫然と職務命令を出して憲法上の権利を侵害した」と指摘、大阪市などに４０万円の支払いを命じました。

大阪市は「主張が認められず遺憾。判決を精査して対応を検討する」とコメントしています。

「大阪都構想」の是非を住民投票で決めるかどうかを問う「プレ住民投票」を求めるための署名集めが、２０日で休止されました。

「プレ住民投票」の署名集めは、去年、都構想の協定書が議会で否決され、住民投票を実施する見通しが立たなくなったことから維新系の市民団体が行っていました。

しかし、先週の法定協議会で協定書が可決され、住民投票が実施される見通しになったとして、市民団体は署名活動を２０日で休止したと明らかにしました。

市民団体によると、「プレ住民投票」を求めるために必要なおよそ４万３千人の署名は既に集まっているということですが、「住民投票が実施されれば集めた署名簿は、市に提出しない」と話しています。

神戸市長田区の集合住宅で３人が死亡した火事で、発生当時、建物に設置された火災報知器が作動していなかったことが分かりました。

２０日朝、神戸市長田区重池町の集合住宅「コート上沢」から火が出て、３階の２部屋が焼け、住人の橋本俊武さん（６０）ら３人が死亡しました。

建物には、それぞれの部屋や廊下に熱や煙を感知する火災報知器が設置されていますが、関西テレビの取材に対し、複数の住人が「当時、火災報知器は鳴らなかった」と話しました。

また、消防によると、消防車が駆けつけた時にも火災報知器は作動していなかったということです。

このマンションでは３年前にボヤがあった際、消防の指導に対し所有者から「消防設備に異常なし」という報告があったということで、警察と消防は設備に故障などがなかったか調べています。

受験シーズン本番を前に、和歌山市の近畿大学附属和歌山高校ではひと足早く卒業式が行われました。

和歌山市善明寺の近畿大学附属和歌山高校では、生徒が大学受験に集中できるよう、毎年１月に卒業式を行っています。

式には３４５人の卒業生が出席し、山崎宏校長から「より高いところに辿り着く道を選んでください。道は必ず開けます」と、はなむけの言葉が贈られました。

卒業生代表の増田佳穂瑠さんは「校訓を忘れず、変化する社会の中で次世代を担っていくことを宣言します」と答辞を述べました。

卒業生は全員が進学を希望していて、今後も、学校で受験に向けた補習授業や個別指導を受けるということです。

弘法大師ゆかりの寺・京都の東寺では、ことし最初の縁日「初弘法」を迎え、参拝客で賑わっています。

線香の香りがたちこめる弘法大師像の前では、参拝者がことし１年の無病息災を願います。

世界遺産の東寺は平安京遷都とともに建てられたとされ、のちに弘法大師・空海が真言宗の研修道場とした歴史があります。

弘法大師の命日にちなみ、毎月２１日に「弘法さん」と呼ばれる縁日が開かれ
ていて、年の最初に開かれる「初弘法」は、特に参拝客で賑わっています。

境内には１０００軒以上の出店がずらりと軒を連ね、骨董品や今年の干支の未の置物など様々な商品が所狭しと並べられました。

店からは威勢のよい声が飛び交い、訪れた人たちはじっくりと品定めをしていました。

兵庫県新温泉町の海岸で珍しいヒトデが見つかり、縁起が良さそうだと注目されています。

通常、ヒトデの腕は５本なのですが・・・こちらのヒトデは、腕が７本もあります。

兵庫県豊岡市の城崎マリンワールドで飼育されているこの７本腕のヒトデは「イトマキヒトデ」という日本ではよく見られる品種のヒトデです。体長はおよそ１０センチほどで、去年の秋、新温泉町の海岸で発見されました。

７という縁起の良い数字のため幸運を呼ぶヒトデとして、来園者の注目を集めています。

【飼育員・千葉美結さん】
「１０００匹に、一匹ぐらいという、とてもめずらしいヒトデになっています。縁起物として、ラッキー７のヒトデを皆さんに見ていただけたら」

７本の腕を持つヒトデの展示は、今月末まで続けられるということです。