日本航空の顧客情報がウイルスに感染したパソコン（ＰＣ）を通じて漏えいした問題で、日航は２１日、ウイルスが添付されたメールを開いたことでＰＣが感染したとする調査報告をまとめた。当初、最大７５万人分の情報が漏れた可能性があるとしたが、通信記録などを精査した結果、昨年１０月の中間報告と同様、漏えいは４１３１人分だったと結論付けた。

　調査報告によると、ウイルスメールは社外のメールアドレスから送信された。本来は慎重に内容を確かめるべきだったが、業務で使う用語がファイル名に含まれていたため、開封してしまったという。

　日航は被害に遭った顧客に、おわびとして５００円分の商品券などを送る予定。記者会見した植木義晴社長は「多くの皆さまに心配を掛け申し訳ない。よりセキュリティーを強化し再発防止に努めたい」と謝罪した。　

［時事通信社］