私がその事件に気づいたのは、もう1年以上前のことである。
次の1枚めの写真は、2010年4月に撮影した写真である。
つまり、最初の事件が発生したのもこの頃ではなかろうかと推察される。
事件現場は、路上でよく見かけるごく普通のゴミ箱である。
だし汁を入れないで下さい 調査中
と書かれている。
これにより、分かったことと、分からないことがある。
・ゴミ箱にだし汁が入れられていた(これはまず間違いない)
・苦情を書きたくなるほどの事態である
→たくさんのだし汁が入っていた?
→何度もだし汁を入れられた?
・どのような状態で入れられていたのか?
→袋(容器)入り?
→汁のみ?
・調査はどのような方法か?
・なぜだし汁とわかったのか?
……などなど。考えれば考えるほど、謎も深まるような気がしてきた。
調査中とあったので、調査結果を待ちたかったのたが、それが示されることはなく時は過ぎた。
――そして忘れた頃にまたそれは現れた。
この写真は1枚めと同じ地域で撮影されたが、撮影時期は最近のことである。
また、だし汁を入れられたんだな。そう思った。
そして、調査はしていたが解決に至らなかったであろう事態に胸を痛めた。
といって、特にそれ以上の深い感慨は抱かなかった。
が、しかし。
だし汁を出さないで下さい
近くで同様の貼り紙のなされたゴミ箱を見つけたのである。
しかし、似て非なる文言である。
先のは「入れないで」、こちらは「出さないで」と訴えているのである。
わざわざ違う文面で作っているのである。それほどの怒りである。
「調査中」の赤字も消えている。
調査など必要ない、とにかく出すな、ということである。
だしをとることさえ許さない、そのような意志も感じられようというものだ。
そして――
とうとう、ゴミ箱へゴミを捨てることさえ“法に触れる”ことがあると「警告」がなされた。
これが、だし汁事件のことと関連があるのかどうかは正直わからない。
だが、この「警告」文はだし汁事件現場のすぐ近くのゴミ箱に貼られていたのだ。
私は、何らかの関連があるものと見ている。
私は犯人(←あえてこう書く)の方へこう言いたい、もうこれ以上だし汁をゴミ箱へ入れる(あるいは出す)のはやめましょうよ、と。
あなたにどんな事情があるかはわかりませんが、こんなことをしていては、あなたのためにもだし汁のためにもなりません。
明るいだし汁の未来のためにも、行き先はゴミ箱ではなく、お椀なり丼なりそういっただし汁にふさわしい行き場を与えて下さい。
私は、それを切に願います。
だれも傷つくことなく、いろんなことが平和に解決されますように――
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