韓国の若者にも手を出し始めたイスラム国

韓国の若者にも手を出し始めたイスラム国

 トルコで行方不明になった韓国人男性Kさん(18)の母親は20日「うちの子を助けてほしい」と言って泣いた。旅行に行ったとばかり思っていた息子が、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」と以前から接触していたという事実が判明すると、母親は「全く知らなかった」とショックを受けた様子だった。母親は「息子は普段、イスラム教やイスラム国についての話をしたことがなかった。そのため息子のパソコンからイスラム国に関する写真が見つかったと聞いて驚いた。どうかうちの子を捜し出してほしい」と涙を流した。

 韓国でもイスラム国と接触する若者が出てきたという事実に対し、オンラインコミュニティーでは「子を持つ親として他人事ではない」というコメントが相次いだ。とりわけ、自分の部屋に閉じこもってオンラインゲームやネットサーフィンに没頭する子どもがいる親たちは不安を隠せない状況だ。

 釜山市に住むCさん(51)は、Kさんについてのニュースに接した後、息子のパソコンの検索履歴やスマートフォン(多機能携帯電話端末)のメールの履歴などをひそかに調べた。「今年高校生になる息子が一体何を考えているのか、友人たちとの関係はどうなのかを知っておかなければならないと思った」とCさんは話した。高校1年生の息子を持つNさん(46)は「行方不明になったKさんが、学校に行かず孤独な生活を送っていたという話を聞き、はっとした」と語った。Nさんの息子は時々学校を休むほどオンラインゲームに熱中しているという。Nさんは「ひょっとして、わが子が自分だけの世界に閉じこもり、常識から外れた考えを持つようになるのではないかと思うと心配だ」と話した。保護者たちのオンラインコミュニティーには「誰もが『うちの子に限ってそんなことはない』と思うでしょう。まずは子どもたちと対話しましょう」「この機会に子どもとの意思疎通を図る必要がある」といった書き込みが寄せられた。

 イスラム国の誘惑に対する懸念は、全世界の子を持つ親たちの共通の悩みとなっている。韓国外交部(省に相当)は「世界82カ国の人たちがイスラム国の活動に参加しており、その中にはアジアでも日本や中国、東南アジアの大部分の国など約10カ国の人たちが含まれている」と説明した。世界の半数近くの国で、ある日突然、自分の子どもがイスラム国の活動に参加しているという知らせを聞く親たちがいるというわけだ。米国中央情報局(CIA)によると、イスラム国の活動に参加した外国人は1万5000人に達しているという。昨年、英国からトルコに渡った後、シリアに入ってイスラム国に合流した17歳の双子の娘を捜しに行った母親は、イスラム国によって5週間も監禁された末にようやく帰国した。先月には大学受験に失敗した英国の少年がイスラム国の活動に参加したというニュースが伝わり、衝撃が走った。

イ・ギムン記者
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