ニ パンクした三本のタイヤ事件
釣りに行った織田原が夜遅くに車で自宅に向かっている最中に田舎道に横向きに停まっている大型ジープがヘッドライトの光に浮かび上がった。衝突を避けようと路肩に乗り上げてブレーキを踏んだ。
すると、タイヤが三本パンクしてしまった。そこへ突然四人のデストロイヤー風の覆面を被った男が現れ、金を奪って大型ジープで逃走した。織田原が携帯電話の照明で調べてみると、道路には無数の鋭い鋲がばらまかれていた。これがパンクの原因だった。「やれやれ、随分と手際のいい物盗りだな」と織田原はつぶやいた。近くの漁師の家まで歩いていき、インターホーンに応えて出てきた男に事情を説明した。「約1キロほど先で強盗に襲われてしまいまして。新しいタイヤが必要なんですが、どこかご存知ないでしょうか?」「どうぞ、どうぞお入り下さい」漁師は織田原を家に招き入れた。「<ブラックハット>に電話しますから、ごゆっくりとくつろいでいて下さい」漁師は台所に姿を消した。警察と車屋に電話している声が織田原にも聞こえていた。「警察も、新しいタイヤも、もうこちらに向かっていますから」漁師が台所から出てきて言った。一時間後、織田原が警察に強盗事件の一部始終を説明している間、車屋のサービスマンが漁師が注文した新しいタイヤを取り付けていた。その後、織田原の助言に従って、警察は強盗に関与した容疑で、この漁師を逮捕した。
問二 どうして織田原名探偵はこの漁師が強盗の一味とわかったのでしょうか?
(制限時間1分間の推理をして下さい。答えは下記の通り)
正解二 暗闇のなか、一キロも離れて車を停めてあるのですから、漁師は織田原名探偵の車を見ていないはずです。しかしどこかで見ていない限り、注文するタイヤのサイズと必要な本数がわかるはずはありません。
織田原任三郎でした・・・。
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