薬師寺東塔の修理で法要 110年ぶりの本格解体で奈良市の薬師寺で25日、国宝の東塔が約110年ぶりに解体修理されるのを前に、着工法要が営まれた。 東塔は薬師寺で唯一、奈良時代の建造物として残る三重の塔。各層に「裳階」と呼ばれる装飾屋根が律動的な美しさを生みだし、「凍れる音楽」と形容される。 法要では、1950~52年の修理の際に記され、東塔の内部に安置されていた「棟札」(縦約120センチ、横約38センチ)をワイヤでつるして下ろすほか、歌舞伎役者の市川団十郎さんが演目「三番叟」を奉納する。 東塔では、心柱内部に大きな空洞が見つかり、礎石の沈下も判明。今回は修理に加え、構造診断で災害への耐久性も調べる。 【共同通信】
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