『魏志倭人伝』謎解きの旅
皆さんを邪馬台国にご案内しよう
径百余歩とされる卑弥呼の墓。
出土した王都の建物遺構
卑弥呼の時代であることを物語る遺物
王都であることを証明する、広域から持ち込まれた遺物
私は、これから皆さんを、古代史最大の謎とされる邪馬台国の場所にご案内しようと思う。
いや邪馬台国などという漠然とした場所ではなく、卑弥呼の王宮が在った場所と、卑弥呼の墓にご案内したい。
西暦280年頃、中国の陳寿という人が、『三国志』という歴史書を著した。魏、呉、蜀三国時代60年間を記した、全65巻に及ぶ歴史書である。その中に、三世紀中ごろの、日本列島についてと、おもわれる記述がある。通称『魏志倭人伝』と言われる二千文字程度の記事である。それによると日本列島のどこかに、邪馬台国という国があり、そこに卑弥呼という女王が居たとする。
しかしこの邪馬台国の場所について、さまざまな解釈があり、今なおその場所について、完全な一致を見ていない。
たかが古い時代の、一つの場所ではあるが、それが何処かということは、日本という国が何時頃どのように成立したかという問題と関係する。したがって日本人にとって大変興味深い問題である。そこで皆さんを、邪馬台国の場所探しという、古代史最大のなぞ解きの旅に、お誘いする。
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