二 猫のマークのホームセンター事件
自衛隊員の本間は驚いた顔で、青森弁訛りの勝俣警視をマジマジと見つめ、抗弁した。「猫のマークのホームセンターなんて、聞いたこともなけりゃ、行ったこともありませんよ。もちろん俺は金を盗んじゃいないし、人を撃ったりしていません!!」「お前にソックリな自衛隊員が店の従業員を撃ち、レジのお金をソックリ盗んで逃げ出したんだべえ!!」警視が強い口調で訪ねた。「そんでもまんだ白を切るつもりが?」「だって知らないものは知らないんだから仕方ないでしょう。この街に一体どれだけの自衛隊員がいると思っているのですか?」「だんが、強盗が起こった五分後に四十四丁目通りを走り回っていたのは、おめーえしかいねえんだぞお!!」警視は追求をゆるめなかった。「そりゃあ逃げ出しもしますよおー。」本間は負けじと言い返した。「だって俺はこれから一日どうしようかなと思いながら、あの近くをブラブラしてただけなんですから。それなのに、オレンジ色のエプロンを着た太った男が、物凄い勢いで追っかけてきたんですからね。園芸用品のチェンソーにエンジンをかけて振り回して、こいつが人を撃ちやがった!!って大声で叫びながら。そりゃ慌てて逃げ出しましたよ。」「なあーにもすてないなら、どうすて逃げ出したんだ!!」「だってあの男はチェンソーを振り回していたんですよ。」
「なるほんど。それからどうすたんだ?」「そのやり取りを見ていた警官に取り押さえられました。ちゃんと説明も聞いてくれず、一方的でしたよ。警官に連れられて、また店に戻って、現場にいた客に面通しをさせられました。俺が強盗犯かも知れないと言った客も若干数いたけど、はっきり証言できる人間は一人もいませんでした。」
その晩、この調書を読んだ織田原は、こう断言した。
「犯人は本間だ!間違いない!!」
問ニ どうして織田原は犯人がわかったのでしょうか?
(制限時間1分間の推理をして下さい。答えは下記の通り)
正解ニ 本間は「猫のマークのホームセンターなんて、聞いたこともなけりゃ、行ったこともありませんよ。」と主張していました。それならば、彼が言うように「また店に戻る」ことすら出来ないはずです。まさに口は災いのもとです。
織田原任三郎でした・・・。
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