米アップルのスマートフォンiPhoneとデザインが酷似したスマートフォンで人気を集めた中国メーカー、北京小米科技(シャオミ)が自社製品のコピー商品に苦しんでいる。米IT専門メディアのBGRによると、小米の雷軍・最高経営責任者(CEO)は最近、公の席で「小米の代理店という場所で売られている商品は全て偽物だ。コピー商品は絶対に買ってはならない」と訴えた。
小米は現在、店頭ではなく、インターネットサイトでのみ販売を行っている。iPhoneの半額にも満たない価格で商品を供給するためには、流通コストを削減することが必須だからだ。顧客とのやりとりも公式ウェブサイトで行う。
小米のスマートフォンが人気を集め、中国では北京を中心に偽の小米代理店数百カ所が盛業中だという。iPhoneのような雰囲気のスマートフォン「MI」シリーズで、世界3位にまで浮上した小米は、自分たちが取った「コピー戦略」に足元をすくわれた格好だ。
コピー論争の中でも、小米は最近、サムスン電子の「ギャラクシーノート4」と酷似した新製品を発表した。雷CEOは15日、北京で新製品「シャオミノート」を発表した。同製品はパネルのサイズがギャラクシーノート4と同じ5.7インチで、外観も似ている。価格は16ギガバイト仕様が2299元(約4万3200円)、64ギガバイト仕様が2799元(約5万2500円)で、ギャラクシーノート4の半額程度だ。
BGRは中国の別のコピースマートフォン業者「グーフォーン(Goophone)」もいずれ「コピーは買うな」という警告を行うと予想した。グーフォーンはアップルやサムスンの新型スマートフォンが発売される2-3カ月前にインターネット上で出回った映像を参考にコピー商品を製造していることで知られる。