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 首都大学東京は19日、学生や卒業生、教員ら、のべ約5万1千人分の氏名や住所、電話番号などの個人情報が昨年8月から今月5日までの間、外部からアクセスできる状態になっていたと発表した。情報が流出した恐れがあるが、悪用される被害は確認されていないという。

 流出した恐れがあるのは2010~14年度の合格者の氏名、住所、電話番号や、学生の英語のクラス編成に使う国際的な英語能力試験「TOEIC」のスコア、教員の住所やメールアドレスなど。南大沢キャンパス(東京都八王子市)の教務課が昨年8月22日に共有ファイルを保存する装置を更新した際、外部からのアクセスを制限する設定をしなかったのが原因という。

 外部から今月1日、「アクセス可能になっている」とメールで指摘されてわかった。履歴が残る昨年9月から今月5日までに学外の85のIPアドレスからのべ1027回のアクセスがあったという。大学は平日の午前9時~午後6時、専用電話(042・677・2005)で問い合わせに応じる。