プラスティックで出来たクレジットカード。
このカードを財布の中に少なくとも1枚、多い方の場合には5枚以上いれている方が多いと思いますが、将来的には物体としてのクレジットカードは、徐々になくなっていく傾向にあります。
今回はそんな、『クレジットカードそのものが消えてなくなる日』について、雑談がてら書いてみますね。
クレジットカードを束ねることが出来るカードが普及:
まず、2015年には、Coin(コイン)とPlastc(プラスティック)という、カードタイプの装置が販売開始される予定です。
これらのカードが可能にするのは、複数枚クレジットカードの集約。たとえば5枚、10枚といったクレジットカードを持っている方は、CoinやPlastcを持つことで、カード情報を1枚のカードにまとめることが出来ます(下記、中央のような装置)。
買い物は今までと一緒:
利用方法は従来のクレジットカードと同様です。
このカードを買い物などで利用すれば、好きなクレジットカードを好きな時に利用できる…というわけ。これで複数枚をクレジットカードを持ち歩くことなく、1枚のカードだけで買い物が出来てしまうようになります。
- 買い物時に、好きなカードを選んで利用できる
将来的にはおサイフケータイのように、クレジットカード会社から送られてきたカード情報をCoinやPlastcに取り込むことで、カード自体の発行をしないカード会社も出てくることでしょう。一度、装置に情報を取り込んでしまえばカードは不要なのですから、当然の対応と言えそうです*1。
カード自体が不要なApple Pay:
更にカード自体も無くしてしまおう…というのが、Appleが開発したApple Payという支払手段です。
Apple Payを簡単に説明すると、iPhoneやiPadの中にクレジットカード情報を取り込んで買い物に使おう…というもの。iPhone上で好きなカードを選択し、それを専門の読み取り端末にかざすことで支払いができるこの仕組みは、将来、クレジットカードそのものを不要にしてしまう可能性があります(更に詳しく知りたい方は、下記リンクを参考にしてみてください)。
こちらもCoinやPlastcと同様に、カードタイプのクレジットカード発行を不要にする支払手段のため、発行費用を抑えようとするカード会社によっては、カード発行をやめてしまうところも出てくることでしょう。
クレジットカード会社は支払いの立て替え専門会社に:
最後に…ですが、この先、2~3年でガラリとクレジットカードを取り巻く環境が変わる…とはさすがに私も思いません。
しかし5年後、10年後を想像すると、もはやカードタイプのクレジットカードを発行すること自体が不要になる時代がすぐそこまで来ているように思います。つまり将来的には、どのクレジットカードを利用しようかと悩むのではなく、1ヶ月分の支払いを立て替えてくれる会社を選ぶことになるのですね。
- 現在:好きなクレジットカードを選ぶ
- 将来:支払いを立て替えてくれる先を選ぶ
セキュリティ面でのクレジットカードの限界も:
また、カードタイプの装置やApple Payには、プラスティックで出来たクレジットカードにはないセキュリティ対策も備わっています。
指紋認証をすることで他人の悪用を防ぐApple Pay、スマホから離れると使えなくなるPlastc…といったように、クレジットカードそのものを使うこと自体が、今後は『安全でなはい行為』になっていくのかもしれません。
- クレジットカード:悪用されるリスクがややある*2
- 新しい支払い手段:悪用されるリスクが低い
以上、クレジットカードそのものが消える日は近い?将来的には支払いを立て替えてくれる企業を、選ぶ時代になるのかもしれません…という話題でした。
ちなみに日本でもクレディセゾンというカード会社がCoinに出資したので、カードタイプの支払い装置は普及していくことになると思います。近々、Apple Payの日本開始もありそうなので、時代は着実に変わっていきそうですね。