ドイツ第三帝国と大日本帝国に占領されたアメリカを描く海外テレビドラマ『高い城の男』
- 2015/01/19
- 13:40
待望のリドリー・スコット製作総指揮TVシリーズのパイロット版が現在amazon.co.ukで無料公開中。
第二次世界大戦は枢軸国陣営の勝利で終結、ロッキー山脈を境に西側は大日本帝国が統治し、東側はドイツ第三帝国が統治する1962年のアメリカが舞台。

フィリップ・K・ディックの原作は十何年も前に2~3回読んだけれど、細部だけ覚えていて、ストーリーをいまいち覚えていない。ユダヤ人は絶滅して、ソ連はドイツに何発も核爆弾を落とされロシア人は全員断種のうえ奴隷化とかそういう細部のヒドい描写だけ覚えている。
ドラマの方は映画館から物語が始まる。その後も映画フィルムが物語のキーに。オープニングタイトルにはエーデルワイスが流れていてカッコいい。

鉤十字と総統閣下の肖像がベタベタ貼られたニューヨーク。

すっかり老けきった総統閣下。

あるミッションを受け、ロッキー山脈の中立ゾーンに向かうレジスタンス青年。
仲間のベテランっぽいオッサンたちは全員捕まり射殺か拷問に。
たった一人生き残ったレジスタンス青年はトラック野郎に変装し西へ向かうのだった。
一方西側のサンフランシスコでは…。
ど下手な日本風街頭描写。これなら『ベイマックス』のサンフランソーキョーをデザインした人に頼めば良かったのでは…。

合気道の道場にはなぜか「ハブ薬局」と書かれた掛け軸が。蛇専門の漢方薬店なのか?
日本人関係者はこういうのは変だって教えてやれよ。

合気道を習う主人公はある夜、特高警察のような官憲(身分証には厚生労働省と書いてあったが、厚生労働省…?)から追われる妹に謎のフィルムを託されるが、妹は厚生労働省の連中に射殺されてしまう。

謎のフィルムを家で見てビックリ! 連合国が第二次世界大戦で勝利するニュースフィルムだった!
パラレルワールドから来たフィルムなのか?
しかし、我々観客としてはよく知る世界である。
おれの方はフィルムの内容よりもこの映写機が最近行ったオシャレカフェにあった映写機と同型だったのにおお!と思った。
感動の涙を流す主人公。

大変危険なフィルムなので、これを守り通してしかるべきところに届けるため主人公はロッキー山脈の中立ゾーンへと向かうのだった。
あれ? 原作こんな話だったけか? 全然違うような。確かにパラレルワールドは出てきたのは覚えているが、フィルムを通してではなかった気がするなあ。まあもう16、7年前のことなので自信がないが…。
よく覚えているのは本筋よりも細部が面白かったことだ。
今回のドラマ版も細部が面白い。
表面的には穏やかだが、お互いに不信感を抱いている日独。冷戦の始まりだ。ヒムラーやゲッペルスが西側を狙っているらしい。
右から二番目でお辞儀をしているのがケイリー・ヒロユキ・タガワ。

ヒロヒト国際空港に到着するドイツの超音速旅客機。ドイツ製のメカはカッコいい…。

東側で雪のように降ってくる灰。
毎週火曜日に病院で障害者や末期患者を「処理」しているらしい。

西側では有色人種も差別されないし、身体障害者も殺されない。
ナチスと比べて優しい日本人。これは原作もそうだったな。
しかし、残念ながら今の日本には同じアジア人を差別するような差別主義者がたくさんいるね。おれにとっては連中こそがウンターメンシェだ。

特高警察みたいな仕事をしている厚生労働省検査官。

工員姿が似合うDJクオールズ。ロンメル将軍のファン。

急にユニコーンの折り紙を作り出すジジイ。レプリカント? ただのジジイではないことは確かだ…。
おれもユニコーンの折り方を習って店を出るときには必ずこの折り紙を置いていこうかな。
分かる店員には分かるはずだ(笑)。


スゴい面白いかといえばそうでもない第一話だけれど、普通ドラマは四話目辺りから盛り上がってくるので、これからが楽しみだ。
第二次世界大戦は枢軸国陣営の勝利で終結、ロッキー山脈を境に西側は大日本帝国が統治し、東側はドイツ第三帝国が統治する1962年のアメリカが舞台。
フィリップ・K・ディックの原作は十何年も前に2~3回読んだけれど、細部だけ覚えていて、ストーリーをいまいち覚えていない。ユダヤ人は絶滅して、ソ連はドイツに何発も核爆弾を落とされロシア人は全員断種のうえ奴隷化とかそういう細部のヒドい描写だけ覚えている。
ドラマの方は映画館から物語が始まる。その後も映画フィルムが物語のキーに。オープニングタイトルにはエーデルワイスが流れていてカッコいい。
鉤十字と総統閣下の肖像がベタベタ貼られたニューヨーク。
すっかり老けきった総統閣下。
あるミッションを受け、ロッキー山脈の中立ゾーンに向かうレジスタンス青年。
仲間のベテランっぽいオッサンたちは全員捕まり射殺か拷問に。
たった一人生き残ったレジスタンス青年はトラック野郎に変装し西へ向かうのだった。
一方西側のサンフランシスコでは…。
ど下手な日本風街頭描写。これなら『ベイマックス』のサンフランソーキョーをデザインした人に頼めば良かったのでは…。
合気道の道場にはなぜか「ハブ薬局」と書かれた掛け軸が。蛇専門の漢方薬店なのか?
日本人関係者はこういうのは変だって教えてやれよ。
合気道を習う主人公はある夜、特高警察のような官憲(身分証には厚生労働省と書いてあったが、厚生労働省…?)から追われる妹に謎のフィルムを託されるが、妹は厚生労働省の連中に射殺されてしまう。
謎のフィルムを家で見てビックリ! 連合国が第二次世界大戦で勝利するニュースフィルムだった!
パラレルワールドから来たフィルムなのか?
しかし、我々観客としてはよく知る世界である。
おれの方はフィルムの内容よりもこの映写機が最近行ったオシャレカフェにあった映写機と同型だったのにおお!と思った。
感動の涙を流す主人公。
大変危険なフィルムなので、これを守り通してしかるべきところに届けるため主人公はロッキー山脈の中立ゾーンへと向かうのだった。
あれ? 原作こんな話だったけか? 全然違うような。確かにパラレルワールドは出てきたのは覚えているが、フィルムを通してではなかった気がするなあ。まあもう16、7年前のことなので自信がないが…。
よく覚えているのは本筋よりも細部が面白かったことだ。
今回のドラマ版も細部が面白い。
表面的には穏やかだが、お互いに不信感を抱いている日独。冷戦の始まりだ。ヒムラーやゲッペルスが西側を狙っているらしい。
右から二番目でお辞儀をしているのがケイリー・ヒロユキ・タガワ。
ヒロヒト国際空港に到着するドイツの超音速旅客機。ドイツ製のメカはカッコいい…。
東側で雪のように降ってくる灰。
毎週火曜日に病院で障害者や末期患者を「処理」しているらしい。
西側では有色人種も差別されないし、身体障害者も殺されない。
ナチスと比べて優しい日本人。これは原作もそうだったな。
しかし、残念ながら今の日本には同じアジア人を差別するような差別主義者がたくさんいるね。おれにとっては連中こそがウンターメンシェだ。
特高警察みたいな仕事をしている厚生労働省検査官。
工員姿が似合うDJクオールズ。ロンメル将軍のファン。
急にユニコーンの折り紙を作り出すジジイ。レプリカント? ただのジジイではないことは確かだ…。
おれもユニコーンの折り方を習って店を出るときには必ずこの折り紙を置いていこうかな。
分かる店員には分かるはずだ(笑)。
スゴい面白いかといえばそうでもない第一話だけれど、普通ドラマは四話目辺りから盛り上がってくるので、これからが楽しみだ。
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