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テロ対策で1200人以上摘発 中国1月19日 16時30分
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中国の警察は、中国を密出国してイスラム過激派の戦闘に加わるのを阻止するため国境沿いで取り締まりを強化しているとして、これまでに1200人以上を摘発したと発表し、その多くはイスラム教徒のウイグル族とみられています。
中国の公安省は、近年、中国を密出国してイスラム過激派の戦闘に加わろうとしている者が相次いでいるとして去年5月から南西部の国境沿いで取り締まりを強化しており、これまでに1200人余りを摘発したと発表しました。
そのうえで、こうした密出国は新疆ウイグル自治区の独立を目指しているとして中国政府がテロ組織に指定する「東トルキスタン・イスラム運動」の指揮で行われているとしており、摘発された人の多くはイスラム教徒のウイグル族とみられています。
さらに、中国のメディアによりますと、中国の警察は18日夜、広西チワン族自治区にあるベトナムとの国境沿いの町で密出国しようとしたウイグル族の2人を射殺したということです。
中国の公安省は、密出国を阻止されれば、中国国内でテロを実行することもあるとして取り締まりを一段と強化する姿勢を示していますが、中国国外に住むウイグルの人たちでつくる「世界ウイグル会議」は「テロ事件という名の下に中国の治安機関によるウイグル族への暴力が続いている」と強い懸念を示しています。