安倍首相:和平交渉再開を呼びかけ…イスラエル首相と会談
毎日新聞 2015年01月19日 11時32分
【エルサレム高橋恵子】安倍晋三首相は18日午後(日本時間19日未明)、イスラエルのネタニヤフ首相とエルサレム市内のホテルで会談した。安倍首相はイスラエルとパレスチナの和平交渉が昨年5月から中断していることについて、「暴力と不信の連鎖に懸念している。和平実現の偉業を成し遂げてほしい」と早期の交渉再開を呼びかけた。
安倍首相は、パレスチナ自治政府が、イスラエルの行為を提訴することを目的に、国際刑事裁判所に加盟申請したことについて、「中東和平に資さない動きを控えるよう(パレスチナに)強く求める」と述べた。一方で、イスラエルが実施している代理徴収した税金のパレスチナへの送金凍結措置を見直すよう求めた。
仏連続テロ事件については、安倍首相は「卑劣なテロはいかなる理由でも許されず、断固として非難したい」と強調。ネタニヤフ首相は「テロを今止めなければならない」と応じ、テロとの戦いで両国が協調する方針で一致した。
ネタニヤフ首相は日イスラエルの投資協定の早期締結を求め、安倍首相は「準備交渉に入りたい」と応じた。