今日から3回に分けてブログ運営のテクニックを知っている限りすべて書いていく。
とくに理由はないのだがせっかくここまで多くの人に見てもらえるようになったので忘れないうちにここまで試してきたノウハウをまとめておきたかったのだ。教えたくないこともあるが、ブログに対する執着心もそんなにないので全て書いてしまおうと思う。
- 今回は①このブログのPV数等の振り返りと ②SEO対策の手法 ③アフィリエイト等のマネタイズについて
- 次回は「ブログの運営テクニック全般」について、5つのポイント(ライティング、コンセプトメイキング、読者登録、バズ、ネタ選定)に分けて説明していく
- その次の回には「ブログ・Webメディアの未来」について仮説を基に書く予定
このブログの現状について
PV数
2014年の8月末にブログを初めてから4ヶ月半が経った。これまでに書いた記事数は55。どちらかというと1記事に時間をかけることが多く、更新頻度は本職の忙しさによってまちまちだ。 12月は3記事しか書けなかったが、SEOが強くなったこともあり合計PV数は184,601だった。うち15万PVはGoogle、Yahooなどの検索エンジンからの流入だ。
平均滞在時間
平均滞在時間は1分29秒で、もちろんこれは記事によって大きく差がある。明らかなのは検索流入による記事は滞在時間が長いこと(検索流入は1分51秒、 Twitterやはてなブックマークなどのソーシャル流入は平均1分20秒)。当然だが、検索をする人たちは情報を能動的に探しにきているからだ。逆に検索流入の時間が短いということは、ニーズからずれている可能性を意味する。平均滞在時間はSEOに影響するので、文量に対して明らかに時間が短いのであればタイトルやコンテンツを変えたほうがよい。
直帰率
4ヶ月間の直帰率平均は79.8%。はてなブログは関連記事の表示が弱かったりするが、おすすめ記事を記事下に「画像+文字」で表示することで最近やや改善されるようになった。
バズった記事
続いてバズの頻度を見てみる。 便宜上、はてなブックマーク1000以上の記事を大バズ、300〜1000の記事を中バズ、50〜300の記事を小バズと呼ぶことにすると、それぞれの記事数は以下のようになる。
- 大バズ:3記事(5.4%)
- 中バズ:4記事(7.3%)
- 小バズ:9記事(16.3%)
- 合計:16記事(29%)
読者が増えていることもあり、バズ率は最近高くなってきている。 記事別にバズ度ランキング見てみると以下のようになる。バズ度の指標は「ツイート数+いいね数+はてなブックマーク数+Pocket*0.5」と単純計算した。
バズ記事ランキング
- 名古屋に20年住んでる僕が、オススメのお店を15つ紹介する【グルメ観光】 ( 3082 buzz)
- 1年でフリーのWebデザイナーになった僕が実行した8つのステップ(2866 buzz )
- フリーランスのデザイナーが0から仕事をもらっていくための戦略をまとめてみる(2491buzz)
- 保存数500超えのPocketから、何度も読みたい良記事を紹介していく(2063buzz)
- 世界一周した僕が「海外個人旅行」のテクニックと節約術を全部まとめてみる(1978buzz)
ちなみにバズ度はSEOの強さと相関関係はあるだろうが、必ずしも一致しない。シェア数が少ない記事のSEOが強くなる可能性は十分にあるのだ。記事ごとのPV数ランキングではこれとは違う結果が出てくる(昔に書いた記事程、検索流入の蓄積があるため有利になるが)。
歴代PV数ランキング
- 最短ルートで英語をマスターする現実的かつ効率的な勉強法をまとめてみる (154,614PV / 185buzz)
- 名古屋に20年住んでる僕が、オススメのお店を15つ紹介する(76733PV / 3082buzz)
- 1年でフリーのWebデザイナーになった僕が実行した8つのステップ(54782PV / 2866buzz)
- 2014年に読んで衝撃を受けた本10冊をおすすめ順にランキングにしてみた(34398PV / 1334buzz)
- フリーランスのデザイナーが0から仕事をもらっていくための戦略をまとめてみる (29488PV / 2063buzz)
1位は英語の勉強法についての記事だったが、これは「英語 勉強法」というビッグワードでGoogle検索で最上位になったことが大きい。この記事はバズっていないが、時間の経過とともに検索順位が段々と上がってきた。今はこの記事が毎日3,000PV程を安定して稼いでくれている。③の記事も「デザイン 勉強法」というキーワードで検索順位が最上位となっている。
SEO対策について
記事を量産せずにコンテンツをしっかり作りこむ
SEOが強い記事に共通している要素は「きちんと時間をかけて書いたもの」で「文量が多い」ことだ。構成をしっかりと練り、情報を豊富に詰め込めんだ記事のSEOは強い。そういう記事は結果的にバズる可能性も高くなる。
一方で、画像が多く文章が少ない記事は質が良くてもSEOが弱い傾向がある。Googleは画像の良し悪しを判断できるアルゴリズムをまだ開発できていないからだ。
巷では「100記事書けばサイトのSEOが強くなる」ということをよく聞くが、それは迷信か過去の話だ。その証拠にぼくは55記事しか書いていないし、SEOが強くなりだしたのは30記事を越えたあたりからだ。 GoogleのSEOは日々、合理的な方向に進化している。質の高いコンテンツがより上位に表示されるよう今後もどんどん改善されていくはずだ。
毎日ネタをどこかから見つけ出して記事を書こうとするより、5日間かけて完成度の高い記事を作成したほうが長期的には間違いなく流入数が増える。インターネットには情報がものすごいスピードで増え続けており、そのほとんどはユーザーにとってノイズでしかない。今後、コンテンツは質はますます重要視されるようになるだろう。
インターネットは雑音に溢れ、日々聴衆に熱弁を振るい、誇大妄想家が突飛な考えを押し付けようとしている 。そのため人々はやがて知恵という新たな商品を大事にするようになる。ランダムな情報は知恵とは結びつかないので、将来、人々はイカれたブロガーの暴言に嫌気が差し、知恵という希少な商品を提供する評判の高いサイトを探し求めるようになる。 ーー 2100年の科学ライフより
SEO対策のためのキーワード選定
SEOを強くするシンプルな方法は「検索頻度の高いキーワード」が適切な組み合わせで含まれていることだ。
せっかく質の高いコンテンツを作ってもタイトルが「ぼくが好きな映画11選」では勿体無い。皆がどのようなキーワードで検索するかを予想し、それに合致するタイトルを付ける必要がある。たとえば「映画」「まとめ」「おすすめ」などのキーワードをすべて含めたタイトルにすればヒット率は上がる(とくに「●●+おすすめ」はみんなが大好きな検索ワードだったりする)。サイトのSEOに自信がないのであれば「泣ける」「旅」などのニッチなキーワードを加えることで競争相手は少なくなるだろう。 ただしキーワードが多すぎるとユーザーは敏感にそれを察知して敬遠してしまうし、内容と完全に一致していなければ流入があってもすぐに離脱されてしまう。
キーワード選定のときには「Googleアドワーズ」が役に立つ。キーワードごとの検索ボリュームが調べられるし、関連ワードも提案してくれる。Googleアドワーズの使い方はこちらが参考になる。
サイトマップの送信
ここからは少しテクニカルな話をしていく。 SEO対策として、すぐにでもやったほうが良いのはGoogleウェブマスターツールへのサイトの登録とサイトマップの送信だ。サイトマップを送信している方も念のため、きちんと送信したサイトマップがインデックスされているか確認したほうが良い。
Google Organic Searchのみの流入数 : こちらはセッション数なので、PV数は1.3〜1.5倍となる。サイトマップを正確に送信するようになったのは10月中旬。
ぼくはこのブログをはじめてからしばらくの間、送信するサイトマップのURLを間違えていた。サイトマップを正確に送信するようになった時期と、検索エンジンからの流入数が増加するようになった時期は完全に一致していた。サイトマップがSEOにどれほどの影響力をもっているかはこのブログの事例だけではわからないが、送信しておくに越したことはない。
サイトマップ自動送信の設定
ウェブマスターツールとサイトマップ送信の手順についてはこちらの記事が分かりやすい。
もし、WordPressを使っているのであれば、Google XML Sitemapsというプラグインを使うと手間が省けて簡単だ。使い方はこちらが参考になる ⇒ Google XML Sitemapsプラグイン
はてなブログについてはググっても、なかなか正確な情報がのっていないので書いておく。 サイトマップに送信するURLは「ブログのURL/sitemap.xml?page=1」だ。このサイトであれば「http://tsukuruiroiro.hatenablog.com/sitemap.xml?page=1」となる。「ブログのURL/sitemap.xml」では正確にインデックスされないので注意。
(追記)記事数が100を超えている場合は「ブログのURL/sitemap.xml」で良いようです。@B_CHAN_KZYさん、ご指摘ありがとうございます。
メタディスクリプションについて
ちなみにぼくは他にもいくつかサイトを運営しているが、その経験上メタタグやメタディスクリプションの設定をすることでSEOが強くなることは殆どないと判断している。なんのことか分からない方は完全に無視してしまって良いかと思う。
ブログ収益について
12月の収入は1ヶ月間で¥138,500程だった。
使用したのは①Amazonアソシエイト ②Googleアドセンス ③もしもアフィリエイト
の3つだ。
(追記)収益の内訳を公開していましたが、削除致しました。ご指摘くださった方々、ありがとうございました。
60%以上はAmazonアフィリエイトによる収益。収益率は結構高いのではないかと思う。Googleアドセンスは換算すると、ちょうど1PVあたり0.1円程となった。
アフィリエイトの収益率アップのポイント
GoogleアドセンスについてはPV数を伸ばすことしかない。位置やサイズ、掲載数を変たところで1日あたり数百円の収益アップしか見込めないし、記事内に広告を挟むことはユーザーにとって大きなストレスになる。それに記事を読んでもらっている途中に広告に飛ばれてしまっては本末転倒だ。
Amazonアフィリエイトについては、自分が本当に良いと思ってるモノだけに広告を貼ることだ。ぼく自身、いくつか広告の貼り方を試してみたが、自分が心からお薦めできないものはほとんど売れないのだ。ネットユーザーは敏感でリテラシーが高い人が多い。とくに文章の流れを汲まずに、広告が貼られていても買う気にはならない。必ず自分の体験と絡めて、流れがある中で商品を紹介するようにしよう。
もしもアフィリエイトやA8などのアフィリエイト案件については、コンテンツ・ファーストで、記事の内容と流れに合致するものが合った場合にだけ広告を貼ると良い。広告ベースで作った記事は読者に見抜かれるし、つまらなくなる。これはぼくがこのブログ以外にも何度か失敗を繰り返して学んだことだ。
広告導入の手順としては①質の高いコンテンツを書こうとする ②記事作成後に内容と一致する広告があれば掲載する というステップが最良になるかと思う。雑誌のタイアップ広告が得てしてつまらないように、広告目的の記事は受け入れられにくいのだ。
まとめ
- SEOの強さは記事数とは相関関係はあっても必ずしも一致しない
- 5日間毎日更新した5記事より、5日間かけて書いた1記事がPV数を伸ばす
- まず読んでもらえる記事を書くことから始める。人が集まればお金は後からついてくる
- SEO対策でやることは「情報を盛り込むこと」「タイトル(と記事内)に適切なホットキーワードを入れること」
- サイトマップの送信設定はしておく
具体的なライティングなどのブログ運営術は下の記事に詳細にまとめた。