うちゃさんのエントリー
id:uchya_x
うちゃ
わざわざ書くまでもなく常識だと思っていましたが、そうでもなさそうなので。
ブコメでも書きましたが、
"A氏は「B」と主張しているが、それは嘘である。"
という文章が著作権侵害になるのはBに当たる部分がA氏が実際に主張した内容と異なるように受け取られる場合です。これは、同一性保持権の侵害になります。この時、A氏の主張の真偽は著作権法上は関係ありません。
今回の例であれば、秦氏が著作の中で「日本軍は人肉食を行った」と書いているのに、あたかも「人肉食などしていない」と書いてあるかのようにとれる引用を行っていたら、著作権侵害になります。が、そんな事はしていませんよね。
同一性保持権に抵触しそうな引用については、秦氏が自身の著作内で行っているので例示しておきましょう。
http://www.geocities.jp/hhhirofumi/paper44.htm
以下引用
「慰安婦はどのように集められたか」という欄で、シンガポールにおいて、軍が慰安婦を募集すると「次々と応募し」「トラックで慰安所へ輸送される時にも、行き交う日本兵に車上から華やかに手を振って愛嬌を振りまいていた」という元少尉(小隊長)の回想録を引用している(三八三頁)。ところが原文ではこの文のすぐ後に「ところが慰安所に着いてみると、彼女らが想像もしていなかった大変な激務が待ちうけていた」と続き、さらに部下の衛生兵の話として、「悲鳴をあげて」拒否しようとした慰安婦の「手足を寝台に縛りつけ」、続けさせたと話が続く。秦氏はなぜかこれらの部分はカットしてしまう。
引用終わり
▼はてなハイクの今月のスポンサー