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「ニート=遊び人」という悪意に満ちた偏見

政府が閣議決定した「平成24年度版子ども・若者白書」によれば「ニートな若者」の割合が過去最高になったというニュースを、6月18日に時事通信が配信しました。

 

それにしても「ニート」って、何でしょうか。私もこの元ネタの白書を読みつつ、改めて確認してみました。

 

ちなみに「ニート撲滅のために徴兵制を復活させろ!」なんて、自分も軍隊経験などないのに偉そうに言うジイさんやオッサンたちの頭の中の中では、ニートとは、おそらく間違いなく「勉強も仕事もしないで日々ブラブラして遊んでいる若者」というイメージでしょう。

 

でも、このイメージはとんでもない誤解、大間違いです。ニートというのは「not in education, employment, or training」という英語の頭文字から作られた言葉で、本来の意味は「教育を現在受けていなくて、雇用されてもいないし、職業訓練も受けていない人」のことを指します。

 

この白書にも書いてありますが、実際に「ニート」に分類される若者の多くは「ただ学ぶのが、働くのがイヤで遊び呆けている」どころか、「就職や勉強をしたい」と本当は思っていても心の病気やケガなど何らかの理由で、求職や進学する意欲を失っている、諦めている。その結果、教育や雇用や職業訓練の機会を得ていない、その機会すら希望しなくなっている若者のことなのです。

 

そして、彼らが生まれた背景には、社会の深刻な貧困状況や教育、生活保護の前にぜひ作らなければいけない“第2のセーフティーネット”といわれる、生活支援を伴う職業訓練体制の不備があります。

2013年06月27日

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