トップページBusinessニュース円安で業績悪化の中小企業 34%
ニュース詳細

円安で業績悪化の中小企業 34%
1月19日 4時45分

円安で業績悪化の中小企業 34%
K10047766911_1501190522_1501190528.mp4

国内の中小企業の間では、このところの円安で業績がよくなった企業より、悪くなったという企業が多く、大企業に比べて円安が業績によい影響を与えていないことが、ジェトロ=日本貿易振興機構の調査で分かりました。

ジェトロは先月、9000社余りを対象に円安の影響などについてアンケート調査を行い、1800社余りから回答を得ました。
それによりますと、大企業では、円安によって「業績が改善した」と答えた企業の割合は35.5%だったのに対し、「業績が悪化した」と答えた企業は20.8%で、「改善」が「悪化」を上回りました。
一方、中小企業では、「改善した」と答えた企業の割合は17.8%だったのに対し、「悪化した」と答えた企業は34.1%に上っています。
「悪化した」と答えた中小企業は、製品の輸入が多い繊維や、原材料を主に海外から調達する木材などの業種が目立ちました。
また、円安でも輸出が大きく伸びない理由として、大企業は「海外に生産拠点を移したため」と答えた企業が最も多かったのに対し、中小企業は「海外需要が伸びていないため」という答えが最も多く、中小企業は現地経済の低迷の影響もあって輸出が伸びていないことをうかがわせています。
ジェトロは「円安の定着で企業の輸出拡大に向けた意欲は強まっているので、一段と競争力を高められるような支援をしていきたい」と話しています。

関連ニュース

k10014776691000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ