エルサレム=久木良太
2015年1月19日09時52分
中東を訪問中の安倍晋三首相は18日、イスラエルのネタニヤフ首相と会談した。非難合戦が続くパレスチナとの和平交渉について「イスラエルも対立がエスカレートするような言動は控えてほしい」と求めた。
和平交渉は昨年4月に頓挫し、夏にはイスラエル軍のガザ空爆などで2千人以上が死亡した。今年に入ってからも、パレスチナ自治政府がイスラエル指導者の「戦争犯罪」を訴えるために国際刑事裁判所(ICC)への加盟を申請し、イスラエルは自治政府に代わって徴収している税金の送金停止を決めている。
首脳会談で安倍首相は「昨年夏以降の暴力と不信の連鎖を懸念している」と述べ、税金の送金停止の見直しと、国際法に違反する入植活動の停止を強く要望した。一方で、「(20日に訪問する)パレスチナにはICCなどで中東和平に資さない動きを控えるよう強く求める」とも伝えた。(エルサレム=久木良太)
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