坂爪インスパイアブログを書いてみます。


やりたいことをやるのに理由などいらない

やりたいことをやるときに、理由を用意しようとする人がいます。

たとえば「移住」。「私は移住したいと考えています。なぜなら今住んでいる場所は子育てがしにくく、仕事も条件が悪いからです」「でも、現地で仕事が見つかるかわからないので行動できずにいます」「仕事を辞めるにしても、引き継ぎが用意できるまでやめられません」「移住後も、初めての土地なので、うまく地域に入れるかどうかわかりません」。

いや、なんかもう、移住したいと思うのなら、つべこべ言わずに行動すればいいと思うんですよ。「会社を辞める」とかも同じで、辞めたいと思うのなら、しのごの言わずに、さっさとやめればいいんです。


理由を用意したいのは、自分が安心したいからです。新しいアクションに取り掛かるとき、ぼくらは事前に「それが成功するか」だったり「なぜ私たちが取り組むか」を明文化します。明文化することで、自分の中で納得感が芽生え、行動しやすくなります。

でもですね、そういう事前に作った理由は、いざその行動を取ってみると、意味がないことがほとんどなんですよ。事前のシミュレーションなんていくらでもくつがえりますし、行動した「あと」に理由が見つかることもあります。


そう、だいたいのことは、行動した「あと」に理由が見つかるんです。これを知らない人が多すぎて、ぼくは驚きます。

「自分がなぜ学校に通うのか」を、子どもたちは事前に知らないですよね。「学校に通うべき理由」は、学校に通ってみて初めて、いやそれどころか、学校を卒業して何十年も経ったあとになって初めて気づくものです。就職も同じだと思います。「なぜこの会社に就職するべきか」を事前に理由付けするのは困難ですよね。これもまた、後からすべてわかることです。

理由というのは、原理的には「後付け」だと考えましょう。もしもあなたが理由を求めたいのなら、「行動する理由」ではなく、「行動した理由」をぼくらは求めるべきなのです。結局その方が、貴重な人生の時間を有意義に使うことができます。


理由なく行動するにいたっては、自分の直観を信じることが求められます。ぼくは、自分が「高知県に移住したい」という直観を得てしまったので、すぐに航空券を購入し、物件探しを始めました。「移住したい!」と感じた3ヶ月後には、住居を構えていました。移住した理由は、移住したあと、今になって少しずつ見つかっています。


「イケダはブロガーだからそういう決断ができるんだ」と言う人もいるかもしれません。割とその通りで、ぼくは自分の勇気のなさを知っているので、自由度の高い仕事をしているんです。

人生の自由度を高める方法は山のようにありますから、勇気のない人は、とりあえず会社を辞めて、いろんな生き方を模索すればいいんじゃないですかね。健康で独身ならなんとでもなると思いますよ。それこそ、現金が150万円くらいあれば都心でも普通に生きていけますし。


理由を後から見つけていくような生き方は、自分の「ワクワク」に従って生きることができて、実に楽しいんですよ。ジェットコースターのような生き方というか、解像度の高い生き方というか。

理由を先に用意して生きる人には、このワクワク感は伝わらないかもしれません。一度ぜひ、小さくてもいいので、「直観」すなわち「ワクワクする気持ち」に従って、何かのアクションを取ってみることをおすすめします。きっとその方がいいことに気づくと思いますから。


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