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【スポーツ】

<首都スポ>日体大が2年ぶり16度目V 4年で唯一スタメンのMF伊藤がけん引

2015年1月19日 紙面から

全日本大学女子サッカー選手権で優勝し、スタンドの応援団と喜ぶ日体大イレブン=味の素フィールド西が丘で(福永忠敬撮影)

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◇サッカー全日本大学女子選手権大会

 サッカーの第23回全日本大学女子選手権大会は18日、東京都北区の味の素フィールド西が丘で決勝などを行い、史上最多15度の優勝を誇る日体大(関東第1代表)が大体大(関西第2代表)を0−0からのPK戦(4−2)で制し、2年ぶりに日本一の座に就いた。日体大の4年生で唯一先発したMF伊藤侑菜(ゆきな、十文字)は涙の頂点奪還となった。3位決定戦は吉備国際大(中国第2代表)が6−0で武蔵丘短大(関東第4代表)を圧倒した。

 先発メンバーで唯一の4年生、伊藤がゲームキャプテンとしてチームをけん引。中盤で声を張り上げ、最後まで後輩たちを鼓舞し続けた。2年ぶりの学生日本一、歴代最多記録更新の16度目の優勝に「うれしいの一言。厳しい試合だったが、冷静に戦って勝てた。後輩たちのメンタル面をしっかりサポートすることができた」。感激のあまりしばしその場にぼうぜん。応援席に駆けだした他の選手に大きく出遅れたのもご愛嬌(あいきょう)だった。

 決勝の大体大は昨年の大会・準々決勝で1−1からのPK戦(3−4)で敗れた相手。決勝でも過去4度対戦して2勝2敗と五分の宿敵だ。

 その相手に辛勝ながら雪辱し、矢野晴之介監督(37)も「先人が築き上げたタイトルをまた奪還できてほっとしている」。5度目の決勝対決で「本音を言えば90分の戦いで勝ち越したかった」とも漏らしたが、各校のレベルが上がり、大会を制することは年々難しくなってきている。そんな中での戴冠にぜいたくは言っていられない。「日本一になれたことには満足しています」と達成感に浸った。

 伊藤も「先輩方のためにも試合に出られなかった仲間のためにも、絶対に勝たないといけないと思いながら戦った。自分たちがやってきたことに自信があったので負ける気はしなかったが、本当に勝てて良かった」と目を潤ませた。

 卒業後はなでしこリーグ2部のスフィーダ世田谷FCに加入、サッカーを続ける。「山あり谷ありの4年間で苦しいことの方が多かったですが、このインカレ決勝のピッチに立てたことをいい経験にして次のサッカー人生につなげていきたいです」。大きな勲章を誇りに、これからもピッチで躍動する。(辛仁夏)

 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中

 

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