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情報共有ツールでチームがオープンになっていく過程とは - 株式会社一休さま Qiita:Team利用事例

Qiita:Teamを導入した結果社内がどのように変わっていったのか、今回は一休さんの事例をご紹介します。

一休のみなさんは情報共有手段をメールからQiita:Teamへ移行され、事業部の垣根を超えて社内の情報を共有することに成功しているとのことです。みんなで一体感を持ってコミュニケーションできる場所としてご利用いただいている点が要チェックです。

会社概要

  • 今回ご協力いただいた企業: 株式会社一休 さま
  • 利用人数: 54人 (2014年12月現在)
  • ご利用開始年月日: 2014年3月

目次

  • 導入前の課題
    • 知識が属人化し、メンバー間のコミュニケーションにも偏りが
  • 導入の流れ
    • 無料トライアルから始めて段階的に、最後はデザイナーもメンバーに
    • お宝情報をピックアップ、技術以外の投稿も積極的に
  • いまのQiita:Teamの使い方
    • 雑談から真面目な情報まで、自由に書く
  • 導入後の変化
    • 社内のコミュニケーションの垣根がなくなった
  • 今後の展開
    • 営業さんなど、もっと社内に広げていきたい
    • アウトプット量を増やすために接点を増やす
  • 最後に
    • 情報がオープンになったことで社内の世界が広がった

導入前の課題

知識が属人化し、メンバー間のコミュニケーションにも偏りが

田中: 一休ではQiita:Team導入前、メールで情報をやりとりしていました。そのときは宛先を選ぶ必要もあって送信する敷居が高く、言葉遣いにも気を使うため、みんなで気軽に知識や情報を共有するようなことはできていませんでした。

仙波: メールを見た、見ていないという話が出ることもあったりして。

笹島: チームの一部で議論したことがうまく共有されず、秘伝のタレとして属人化していました。さらに部署が違うと接点がないので、誰が何をやっているのかわからないことも。

松下: あまり一緒に仕事をしたことがない人は、その人のスキルセットや得意分野がわからないということもありました。

導入の流れ

無料トライアルから始めて段階的に、最後はデザイナーもメンバーに

田中: まずは無料トライアルを活用して一部のメンバーで試したのですが、Qiita:Teamは機能がシンプルなこともあって仕組みはすぐに理解できました。その後まずはエンジニアに広げたのですが、その際あまりしっかりとしたルールはあえて周知せず、とりあえず慣れてもらうために日報を書いてもらうところから始めました。

松下: 最初のころは面白い日報も多かったのですが、1ヶ月もすると徐々に日報を書くこと自体が目的化してしまったので途中から日報を書くことはやめて、情報を共有する場所へと切り替えていきました。
その後は、エンジニアとコミュニケーションをとる必要があるデザイナーの河原﨑をQiita:Teamにメンバー追加しつつ、徐々にメンバーを増やしていきました。

最初にQiita:Teamを試された、写真左から田中 健介さん、笹島 祐介さん、松下 嶺さん

お宝情報をピックアップ、技術以外の投稿も積極的に

田中: 日報をやめたことで、最初は何を共有するべきか迷うメンバーが多かったです。ただ、共有されるべき情報みたいなものは日報の中にお宝として存在していたので、それをピックアップしてみんなに話しました。あとは、”いい共有”について話したりして、少しずつ日報から情報共有へとシフトしていきました。
いまは人によりけりではあるんですけど、「共有したほうがいいかな」みたいに思って共有する人は増えましたね。いい投稿が盛り上がると、書くことはいいことだというか、こういうのを書くと反応してもらえるんだというのが分かりだして、少しずつ投稿数が増えていきました

仙波: 開発以外の投稿が増えてきて、コメントしたり書くようになった気がしますね。いまも投稿しない人は投稿しないのですが、コメント書いたりなどそこに参加する人は少しずつ増えてきています。

いまのQiita:Teamの使い方

雑談から真面目な情報まで、自由に書く

田中: あまり細かいところは意識していないですね
例えばWebサービスに関すること、技術的なこと、仕事とは直接関係ない「今日飯食いに行きませんか?」とか、議事録みたいに他のチームに伝えたいこと、全体に伝えたいリリース情報など、幅広くいろんなことを投稿しています。
あとは、情報共有を推進するチームがいて、そのチームは有志の集まりなんですが、隔週くらいの頻度でWebマガジンみたいなやつをやってるんですよ。今週は付録が付いてて、血液型占いがあったり (笑) 、新しくJoinしたメンバーの話とかWiki更新したよーとか。

笹島: 後は事業の売上とか共有してドヤッってやったりしてる。

仙波: 真面目な話もしてるからね (笑)
真面目なやつは運用の話とか。会議の結果とか、勉強会いったとか、インタビュー受けたよとか。

導入後の変化

社内のコミュニケーションの垣根がなくなった

河原﨑: Qiita:Teamを使い始めてから、メールをあまり見なくなりました。

田中: たしかにあんまりメールは書かなくなりましたね。書くのが億劫になりました。人事のメンバーとかはQiita:Teamに入っていないので今もメールでやりとりするんですが、「レスがない」って (笑)

松下: あとはこれまであまり話さない人と話すようになった。Qiita:Teamの投稿とかでやりとりするとか。

田中: どういう人みたいなことがわかるし、何やってるのかっていうのもなんとなく見えるようになった。この人はこういうことやってるんだねとか。それは凄く良い傾向だと思う。

河原﨑: これまではあまりエンジニアの方とやりとりすることが無かったのですが、Qiita:Teamに参加してからはエンジニアの皆さんの投稿を眺めたり、自分にとって必要な情報を投稿したりするところからQiita:Teamを使い始め、少しづつ距離が近づいていきました。
最近はデザインネタを拾ってきて、自分のコメントをつけて投稿したりもしています。

「楽しそうなので私も中を見てみたい。」とインタビューに同席していた人事の方 (写真奥の2人)。

今後の展開

営業さんなど、もっと社内に広げていきたい

田中: Qiita:Teamを他のメンバーに広げて行きたい部分もありますね。営業さんは出張でホテルに泊まることがあるんですが、そこでどんなことがあったとかどんなこと言われたとかはユーザーの声なので、私も知りたいですね。

笹島: そういった情報はいまは営業の人に直接聞くしかないのですが、もっとユーザーの声が分かるようになれば、サービスを改善するモチベーションにもつながると思います。

田中: 社内向けにオープンな状態になってるというのがすごく大事で、メールとかだとその相手にしか届かないので、見たければ見られるという状態を作っておけるのはいままでになかった。そこはQiita:Teamの良い点だと思います。

アウトプット量を増やすために接点を増やす

田中: 今もまだ個々人が持っている情報を完全には拾いきれていない。ようやく使い方に慣れてきて、色んな人が投稿するようになってきたところ。なのでそういう部分をもっと拾い上げていきたい。
具体的には、書いている人と、書いてないけど知ってるだろうなという人を社内でくっつけていっしょに技術的な話をして、アウトプットを促したりしています。巻き込んでいって書いてもらうとか、そういう空気に触れてもらうのはひとつの方法で、ここはまだ試行錯誤中です。

最後に

情報がオープンになったことで社内の世界が広がった

松下: これまでは他事業部の人とやりとりする機会が非常に少なかった。
Qiita:Teamを導入してから、自分が所属するチーム以外の人の投稿を見たりコメントしたりすることで、話をしたことがなかった人と話すことができました。
また、個人でやっている活動もQiita:Teamに投稿されたりして、それを気軽に見れるようになったことで、社内の空気がオープンになって世界が広がったように思います。

笹島: 思っていることをみんなに伝えたいとき、これまではまずみんなを集めて、説明した上でドキュメントを作って、メールで周知してまた話すという流れでやっていたんですが、 (Qiita:Teamを導入したことで) いまはやりたいことを記事としてまとめて、すぐ発信できるようになった。
自分が考えてること、思ってること、未来をこういう風にしていきたいことなどをすぐに発信して皆を巻き込みやすくなったことで、社内での交流も広がって社内の世界が広がった。

田中: 社内の他のチームがやってる技術的なことを全体で見える状態にするのはすごく大事なことなので、社内をもっとオープンにしていきたい。さらに、最終的にはQiitaの方にも公開していくことで、外から見てもオープンな会社にしていけたらいいなと思っています。

河原﨑: デザイナーチームでは、これまでデザイン系のネタをまとめて、デザインチーム用の社内メーリングリストに流していました。ただ、そのときにはみんなどこを参考にして、何を考えてデザインしてるかという話がなかった。
これはまずいというのでそろそろメールから脱したいと思っていたところで、ちょうどQiita:Teamが導入されました。当初はすぐに移行はせず様子を見ていたんですが、試しに一回投稿してみたらデザイナーだけじゃなく、思ったよりエンジニアからも反応があって。デザインはデザイナーだけがやるものじゃないので、これからもデザインネタや、作ってるものの意図とかを共有していかないとなって思っています。
これまではデザイナーだけの閉じた環境でデザインしていたのが、いまはエンジニアも巻き込んでいけるようになったという意味で社内の世界が広がったなと思っています。

仙波: 僕は投稿よりコメントをすることの方が多いですね。
あとは他の人の投稿を見て技術的なところで何を勉強しているんだろうとか、書いている内容すごくセンスいいけどちょっと惜しいなとかそういうところを見てコメントで議論したり。チーム内である程度スキルの把握ができるのがおもしろいなと思っています。社内に向けて自分で情報発信するのにいい場だなと思います。

今回インタビューにご協力いただいた皆さま

(写真左から)

  • 仙波 勲さん (システム本部システム基盤・インフラチームリーダー)
  • 河原﨑 徹さん (レストラン事業本部デザインチーム デザイナー)
  • 笹島 祐介さん (宿泊事業本部システム開発部 システムエンジニア)
  • 田中 健介さん (宿泊事業本部システム開発部 システムエンジニア)
  • 松下 嶺さん (レストラン事業本部システム開発チーム システムエンジニア)

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