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ウクライナ 空港巡り戦闘激化1月19日 8時07分
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ウクライナ東部では、軍事戦略上、重要とされるドネツクの空港を巡って政府軍と親ロシア派の攻防が激しさを増していて、東部のほかの地域にも戦闘が拡大することが懸念されています。
ウクライナ東部では、今月に入って政府軍と親ロシア派の戦闘が再び激しくなり、親ロシア派は16日に軍事戦略上重要とされるドネツクの空港をほぼ制圧したと主張しました。
これに対して、ウクライナ大統領府の高官は18日、「ドネツク空港の政府側の拠点を奪還する」として、親ロシア派に対して砲撃などの大規模な軍事作戦に乗り出したことを明らかにしました。
空港周辺では、双方による砲撃が続いているとみられ、ロシアのメディアによりますと、親ロシア派が掌握するドネツクの市街地にも砲弾が落ちて、住民5人が死亡したということです。
政府軍と親ロシア派は先月、それぞれ停戦合意を徹底させると宣言して、比較的平穏な状況が続いてきましたが、空港を巡る激しい戦闘が東部のほかの地域にも拡大することが懸念されています。
一方、ウクライナ東部で今月13日に路線バスの近くに砲弾が落ちて乗客ら12人が死亡した事件を受けて、首都キエフで18日、市民らおよそ2万人が砲撃は親ロシア派によるものだとして抗議デモを行い、後ろ盾になっているロシアへの反発を強めています。