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野茂氏が大リーグへの功績で特別表彰
1月18日 20時59分

大リーグでプレーする日本選手たちの先駆けになった野茂英雄さんが、リーグの門戸を世界に広げたとして、各球団の幹部などで作る団体から特別表彰されました。

この団体は、各球団のスカウトを支援するため球団幹部たちが中心となって12年前に立ち上げた「プロ野球スカウト基金」で、球界に貢献した人を毎年表彰しています。
17日にロサンゼルスで行われた表彰式には大リーグ関係者などおよそ1000人が集まり、この中で今月退任する大リーグ機構のセリグコミッショナーが、野茂さんとドジャースの元チームメートで、韓国人として初めて大リーグでプレーしたパク・チャンホさんの2人に「パイオニア賞」を特別表彰すると発表し、リーグの門戸を世界に広げた功績をたたえました。このあと、ビデオメッセージで、野茂さんが「すごくうれしい。今の私があるのも日米のファンやドジャースのおかげだと感謝しています。今後も野球に関わり力になっていきたい」とあいさつすると、大きな拍手が送られました。
野茂さんは村上雅則さん以来、31年ぶり2人目の日本選手として1995年から大リーグでプレーし、「トルネード投法」と呼ばれる豪快なフォームで通算123勝を挙げました。
野茂さんのあと、大リーグでプレーした日本選手は50人を超えています。

「多くの日本選手に影響を与えた」

かつてドジャースのオーナーとして野茂さんの獲得を決めたピーター・オマリーさんは「彼は多くの日本選手のために扉を開いた真のパイオニアだ。入団して初めてのキャンプの時、彼はアメリカの野球のことは何も知らなかったが、堂々としていたし、そのあと非常に努力したプロフェッショナルだ。とても尊敬しているし、受賞を誇らしく思う」と感慨深そうに話しました。
また、野茂さんが入団してから2年間、ドジャースの指揮を執っていたトミー・ラソーダ元監督は「彼は、自分が背負っていた日本を愛していたと同時に、アメリカについても学ぼうとしていた。文化やことばの壁を乗り越えられるよう私もできるだけ助けてあげたし、彼も人間的にすばらしく、努力して圧倒的な投球を見せてくれた。彼の成功は多くの日本選手たちに影響を与えたと思う」とその功績をたたえていました。

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