【中日】山本昌、日本S初勝利「花道に」50歳シーズン、理想の引退ロード明かす
2015年1月19日6時0分 スポーツ報知
中日の山本昌投手(49)が18日、現役引退の花道を飾るリーグ優勝と、自身初の日本シリーズ勝利を誓った。愛知・豊田市内でトークイベントに参加したプロ32年目の左腕は「晩年も晩年。もう一度優勝して、その中で貢献して花道になったらいいかな。10月にどう思うか分からないけど、優勝してやめるのもいいかな」と、理想の引退ロードを明かした。
あの歓喜の瞬間を味わいたい。「みんなに頑張ってもらって、チーム(の順位)が上にいるなかで投げて貢献するのがベスト」。昨年9月に最年長勝利記録(49歳25日)を達成し、今季に白星をマークすればジェイミー・モイヤー氏が持つメジャー最年長勝利(49歳3か月)も追い抜く。チーム4年ぶり、自身7度目となるリーグ優勝が、今年8月に50歳を迎える左腕の活力源になっている。
しかし、リーグ優勝だけでは野球人生の“最後のピース”が埋まらない。「(日本シリーズでの1勝?)それもいいですね」。通算219勝。投げるたびに記録を更新するレジェンドだが、日本シリーズは6試合に登板して0勝4敗といまだに勝ち星がない。これをつかむまではユニホームを脱ぐわけにはいかない。
昨年は開幕前に調子を落とし、登板はわずか3試合にとどまった。「ゆっくりやらないと、どこでけがをするか分からない。亀のように頑張っています」と慎重に話したが、意欲に衰えはない。「チャンスがあれば、開幕(ローテ)からいきたい。15試合は投げたい」と完全燃焼を誓った。(戸田 和彦)