「シャルリー・エブド」襲撃事件に思うこと
フランスってこんな国だっけ…Σ(゚д゚lll) というのが多くの日本人が思うところではないでしょうか。
事件後、シャルリーの風刺画により、北アフリカ諸国で大規模なデモまで起きている…
情報通りに受け取ってしまうと、どうにも納得できない部分もあります。
私の予測は、きっと気持ちのすれ違い、ボタンの掛け違いで、誤解が誤解を生んでいるのではないか――と。
フランス人はシャルリーの持つ「味」や「風味」がよく解っているけど、他国の人が見ると辛辣さの裏が読み取れない――みたいなことが起きているのではないかなと思った次第です。
例えば…
日本人などもその典型的な例。アニメ文化などを通して、日本の理解が深まり、「不可解な国」と無視や上から目線で見られるばかりじゃなくなりました。
フランス人のこと、そしてこの風刺画も、きっと間違った意味で取られてしまっているのではないのかなぁ…
その一つの証拠としてある記事を見つけましたので、ご紹介いたします。
「シャルリー・エブド」が最新号のムハンマド像に込めた想いとは
さて、1月14日発売の最新号に、「シャルリー・エブド」は涙を流すムハンマドの風刺画を掲載した。 “火に油を注ぐ” あるいは “テロに屈していない” など様々に評されているが、「シャルリー・エブド」の風刺画家たちは、その絵に込められた想いを涙ながらに語った。 「我々が描いたのは、涙を流す、善良な人物としてのムハンマドです。彼の姿を再び描いたことを申し訳なく思いますが、彼はあらゆることに涙を流しています。今回襲撃を行った人間たちが、間違った形であがめているムハンマドとは違います。我々が描いたムハンマドは、もっと良い人物なのです。」
http://woman.excite.co.jp/News/column/20150116/Rocketnews24_534463.html
「シャルリー・エブド」襲撃事件後にフランスで起こっていることを風刺画で…… 「反イスラムの拳につぶされる人々」「拳銃で壊されるモスク」など全文はリンク先のソースをご覧いただきたいと思います。
もちろん、事はそんな簡単な話ではなくて、政治的な駆け引きなども絡まっていることでしょう。
しかし、それゆえに、「誤解の生みやすさ」を政治的に利用されることに、注意しなくてはならないでしょう。
今回の一連の流れの中に、あらゆる方向から、政治的に利用しようとする手が伸びているように思えてなりません。
政治的にもあおられることなく、早く沈静化してもらいたいと願うばかりです。
それとは別に思うこともありました。
フランス革命の精神が、現代においてもフランス人の生命の中に生きているんだな…と思いました。
今回300万人にものぼる人々が、集まった姿を見て、歴史絵巻を見せられている気持ちになりました。
日本人の私が知らない、フランス人独特の精神性の表れなのでしょうね。
あーーーーそうそう、フランス国歌の「ラ・マルセイエーズ」のことも…
出だしの部分、なんか聞いたことあるな…と思ったら、ビートルズの「All You Need Is Love」の
イントロで使われていたんですね〜知らなかった〜Σ(゚д゚lll)
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2015/1/16(金) 午後 6:01
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2014/11/15(土) 午後 2:08
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2014/11/15(土) 午後 1:48
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2014/11/14(金) 午後 9:02
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2014/11/14(金) 午後 5:49
コメント(2)
イスラムではムハンマドの絵(偶像化)することも侮辱になるそうです。
それを知ったうえで、画像を使用されているのでしょうか?
「神聖なもの冒涜する権利」が表現の自由だといってはばからない連中が、どんなきれいごとをならべて言い訳をしても、説得力ないとおもいます。
2015/1/19(月) 午前 1:01 [ あべひ ] <<コメントに返信する
ウミナイビです。
桃香さんの代理人としてコメントしますが、桃香さんの意見ではなくあくまでも私の考えです。桃香さんもおおかた私と同意見だと思います。
表現の自由と言論の自由というものと、表現、言論の暴力とは違うと思います。
イスラーム教徒が再三に渡り抗議して、冒涜になるから止めてくれと言っているのに
風刺を続けるのは嫌がらせだと思います。イジメであり、侮辱だと思います。
何人たりとも「神聖」なものを冒涜する権利はないと思います。
特定の国、民族に対してヘイトスピーチを表現の自由と言っているもの。
表現、言論の自由ではなく、それは表現、言論の暴力です。
また勿論のことそれに対して、テロを起こすことはとんでも無いことであるし、生命を粗末にすること自体が、そもそもからイスラームの教えに反していることでもあります。
このブログで、風刺画を掲載するのも如何なものかと思いますよ。
画像を削除することを望みます。
2015/1/19(月) 午前 1:46 <<コメントに返信する