以下のような調査結果を目にして国によってこんなにも違うのかと改めて思いました。その調査結果はこれです。避妊はどちらが主体的に行うべきかの意識調査です(平成17年度版)。
http://www8.cao.go.jp/shoushi/cyousa/cyousa17/kokusai/pdf/k-3-1.pdf
私自身も男性が避妊をしっかりすべき,つまりコンドームをしっかりと付けるべきだと考えていますので,男性が主体的に避妊を行うべきだと考える男性の一人になりますね。典型的な日本人です。
この調査を見ると韓国にも同じような傾向が見られますね。それに比べてフランスは女性が主体的に避妊するという考え方が多く見られます。女性が避妊する方法としてはピルですね。つまり女性がピルで避妊していれば男性は避妊,つまりコンドームをしなくても良いということでしょう。
以下のページに実際のフランスの避妊事情について書かれている方がいました。その内容は上記の私の考えを証明してくれています。
実際、そんな男性のアパートに行ったこともあります。ご想像のように、相手の家まで来ている美愛を前に、相手は美愛は当然オーケーなのだろうと何の疑いもありません。なんとしても美愛とセックスしようと、凄い勢いで美愛に迫ってきました。美愛は相手のことを愛しているわけではありません。そんな相手との間に子供ができてしまっては大変と思って、コンドームを付けてもらうようお願いをしました。そしたらコンドームを持っていないというのです。美愛は頑なに断りました。
(中略)
幸いなことに美愛に心から愛するフランス人男性の彼氏ができ、彼が避妊方法について教えてくれました。彼が教えてくれたのはピルを服用することです。フランスではお医者さんにお願いをすると、避妊薬としてピルの処方箋を書いてくれます。さっそくお医者さんへ行き処方箋を書いてもらい、薬局でピルを買いました。なんとそれはは3か月分でたったの300円くらい。日本で処方されるピルは高いイメージがあったので、とても驚きました。彼によるとフランス人女性のほとんどはピルを飲んでいるとのこと。またフランスでは初体験の年齢は中学・高校くらいが多いらしく、早い人では高校生くらいからピルを飲んでいる様です。
イククル恋愛コラム|<美愛の国際恋愛 et cetera>日本と違う!?フランスの避妊事情
どちらが主体的に避妊するにせよ,それによって男性側に避妊する責任がなくなるというわけではありません。ただ日本の場合,ピルに対する意識や認識が低いように思います。そのためその効果についても知られていないのではないでしょうか。ピルには避妊以外にも効果があるのです。
産婦人科女医は高率にピル飲んでます。中絶の悲惨さを知ってというよりは、あんなに月経が楽になってがんも減らせるものを患者さんだけに処方するのはもったいないって感じかな。>RT
— 宋美玄 (@mihyonsong) 2015, 1月 7
【低用量ピルの効果】
ほぼ確実な避妊効果が続く
『生理が来ない…』という不安から解放されます。生理周期が28日程度で安定する
仕事や旅行の予定が立てやすくなります。
服用方法を変えるだけで簡単に生理の時期をずらすことができます。
これはピルが最も得意とすることの一つです。
受験生には特にお勧めします。
もちろん心配のない安全な方法です。出血量が減る
不快な思いをせずに済みますし、貧血も改善されます。生理痛や月経前症候群(PMS)が改善される
痛みをとるだけの鎮痛剤とは違って、ピルは生理痛に対する根本的な治療と言えます。
鎮痛剤の併用も可能ですし鎮痛剤の使用量が減ります。にきびや吹き出物が減る
肌の状態には女性ホルモンが大きく関係します。卵巣がんや子宮体がんが減少する
先ほどもお書きした通りです。
ピルの服用により排卵が抑制されることが関係します。
何と、ピルを中止してからもその効果は継続します。
京都府・婦人科「いわたレディースクリニック」|子宮がん検診・避妊・低用量ピル| 避妊と低用量ピル
またアフターピルというのもあります。もちろん効果は100%ではありません。
緊急避妊薬を飲むことによって、排卵を遅延させ、受精を防ぐ内膜を急激に変化させ、受精、着床を防ぐが大きな作用機序と考えられています。
避妊効果はかなり期待できますが残念ながら100%とはいきませんし、着床した後の胎嚢を流産させることはこの薬では不可能なので、あくまでも妊娠成立前に使用するという理解をして下さい。
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避妊に対する教育は子供たちだけでなく私たち大人に対しても必要だと思います。自分が男だからかもしれませんが,こういうの全然知りませんでした。ただピルには副作用もあるかと思うのでそうした知識をもっと学んでいく必要がありそうですね。
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