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【名言か迷言か】直前まで「楽勝」だと信じ込んでいた “佐賀の乱”鎮圧できなかった自民執行部の「傲り」と「油断」

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【名言か迷言か】
直前まで「楽勝」だと信じ込んでいた “佐賀の乱”鎮圧できなかった自民執行部の「傲り」と「油断」

佐賀県知事選に当選した山口祥義氏(中央)。当選確実が報じられ、支持者とともに万歳した=11日、佐賀市

 「本当に勝つと思っていた」-。11日投開票された佐賀県知事選は、自民、公明両党の推薦候補が政府の農協改革に反発する佐賀県JAグループの支援候補に約4万票もの大差で敗れた。自民党幹部は開票の直前まで“楽勝ムード”と思っていただけに、昨年敗退した滋賀県知事選や沖縄県知事選とは比べものにならないほどショックは大きい。なぜ、地元が起こした「佐賀の乱」を党執行部は鎮圧できず、大敗したのか。自民党内では、昨年の衆院選による「一強多弱」の政治体制のおごりと油断から地方の声に疎くなったのではないかと、戒めの声が上がっている。

 敗因としてまずあげられるのが、トップダウン型の樋渡氏の政治手法への嫌悪感と、「中央主導」とみられた候補者擁立過程への反発だ。

 執行部が擁立した樋渡啓祐氏は武雄市長時代、レンタル大手「TSUTAYA」の運営会社に市立図書館の運営を委任したり、市民病院の民間委譲を決断したりするなど、斬新な改革と実行力をみせた。ただ敵を作って倒すような強権的手法が目立つといい、市議会だけでなく県内の周辺首長との摩擦も大きかったという。

 自民党幹部は「市政改革で知名度の高い樋渡氏が有利と踏んだ。そもそも樋渡氏の推薦は、党佐賀県連からの要請だった」と釈明する。

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