安楽キャンプ直前に離脱　２５〜３０日に高校のテスト

　最後の難関だ。楽天のドラフト１位、安楽智大投手（１８）＝愛媛・済美高＝が春季キャンプ直前に高校の定期試験で６日間、仙台を離れる。学業優先とはいえ、２５日から３０日まではテストに集中。３１日には久米島に移動するハードな日程になる。

　１３日の新人研修で「９８点」と評価された堂々とした受け答えが一転、頭をポリポリ。「成績はクラスでも平均ぐらい。たぶん大丈夫だと思うんですけど…。欠点（赤点）だと２月も学校に行かないといけなくなる。キャンプにいなかったら、そう思ってください」と苦笑いを浮かべた。

　不安の重点は、勉強よりもキャンプイン直前の『離脱』にある。１軍スタートが内定していることもあり、球団側は「１度上げた状態を落とさないようにしないと」（関場トレーナー）とテスト期間もしっかりとトレーニングするように伝えたという。

　ただ、１８日に第２クール初日を迎えた新人合同自主トレでは順調そのもの。キャッチボール、ティー打撃、ランニングを消化。オフだった１７日には先輩の内田に焼き肉をごちそうしてもらい、仙台駅周辺でショッピングも楽しんだ。「オンとオフを切り替えてやっていきます」と、こと野球に関しては余裕の表情だった。　（井上学）