なぜ男性は「調べもの」が好きなのか
実は「知っていること」しかできない?
女と男はなぜすれ違うのか? なぜ話が合わないのか? あの人はいったい何を考えているのか? どうしてあんなことを言ったのか? この連載では、今、職場で起きているリアルな「女と男の探り合い」を、社会心理や生声エピソードなど、さまざまな視点からひもといていきます。
知らないと「動けない」男たち
先日、友人と話していて「男は『知っていること』しかできない」というテーマで盛り上がりました。
初めて取り組む仕事にしろ、行ったことのないレストランにしろ、初対面の得意先にしろ、予備知識がないと何もできない。とにかく事前に「知ろう」とするし、「知った」状態でなければ落ち着かない。
周囲にヒアリングし、やり方を教わり、マニュアルや先行事例を研究してようやく、自信を持って事に当たることができる。この傾向は実際、男性のほうが強いかもしれません。IT機器やネット環境も、「調べグセ」を後押しします。
彼らにとって、未知のものを目の前に突きつけられ「さあ、やってみろ」と言われるのが、最も苦手なこと。
「情報を制するものはビジネスを制す」とうそぶいたり、「なんだそれは? 聞いてないぞ」とむくれたりするのは、たいてい男たちです。
「直感」で飛び込んでいく女たち
一方、女性は肝が据わっているというか、度胸があるというか、知らないことでもトライする素養に恵まれています。
直感に優れた彼女たちは、知らないことを前にしても「楽しそう!」と失敗を恐れず挑戦し、「なんとなくこういうことでしょう?」と見よう見まねで習熟していくことに長けています。
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