塚本和人
2015年1月19日03時02分
飛鳥地域でこれまで知られていない巨大な古墳の一部の可能性がある掘割(7世紀半ば)が見つかった奈良県明日香村の小山田(こやまだ)遺跡で18日、現地説明会があった。被葬者像に舒明(じょめい)天皇や大豪族・蘇我蝦夷(そがのえみし)ら歴史上著名な権力者の名前が挙がる中、約8千人の古代史ファンらが列を作った。
県立橿原考古学研究所の調査で、約48メートルにわたって石材を張ったり板石を積み上げたりした掘割が確認され、研究所は一辺50~80メートル程度の方形の古墳があった可能性が高いとみている。
説明会は午前10時の開始を1時間以上早めてスタート。見学者は担当者の説明を聞いた後、斜面に丁寧に張られた石張りや積み上げられた板石を熱心に見学した。兵庫県西宮市の大学3年、杉原早紀さん(22)は「飛鳥時代の実物が残っていることに感動した。将来、一部でも公開する形で残して欲しい」と話した。(塚本和人)
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