アップル、Touch IDの情報をiCloudにアップロードする特許を出願
セキュリティは万全?
アップルは先日、Touch IDに関する新たな特許の出願を行いました。その内容は、Touch IDの指紋情報を暗号化し、iCloud上にアップロードするといったものです。
これにより、複数のAppleデバイスを持つユーザーは、1つの端末で登録したTouch IDを他の端末で何度も登録し直すことなく、同期して利用することができるようになるでしょう。
ですが、ここでひとつ気になることが出てきます。iPhone 5sとともに登場したTouch IDですが、アップルはその発表の場でTouch IDは「A7プロセッサ」内に指紋の数値情報のみが保存され、誰もそれに触れることは出来ない、非常に安全なものだと強調していました。それを今、iCloudにアップロードしようというのはどういった考えなのか。
ひとつの要因として考えられているのはApple Watchの存在です。
Apple Watchの活躍の場としてあげられるApplePayは、iPhoneで使う場合、iPhone上のTouch IDで認証して使います。しかし、Apple WatchにはTouch IDが搭載されていないため、そうなるとTouch IDの認証がないまま決済できちゃう?と心配する声もあります。
これを解決するために、アップルがTouch IDを店舗側につければいいのでは?と考えたとしましょう。
その考えを実現するためには、Touch IDの情報がクラウドから一時的にも店舗の端末内にダウンロードされる必要があるわけです。その準備としてTouch IDの扱いを変えた、と考えることができるかもしれません。
もちろん、それが果たしてどうなるかはApple Watchが発売され、Apple Payがさらなる広がりを見せないとわからないものといえます。ただ、どちらにしろiCloudのセキュリティは、今後より一層強くしていかなければいけなさそうです。
source: appleinsider, CNET
(小山和之)
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