ファミリーマートの値引きセール、本部社員による不正が発端か
本部とのトラブルで閉店
ファミリーマートの一部都内店舗の閉店が、ネットを中心にで話題になっている。
1月9日、ファミリーマート町田成瀬街道店で突如始まった値引きセールは、当初、3割引きだったのが、最終的には全品半額としたことで話題が広まった。
原因について様々な憶測が流れたものの、店舗経営者のブログによると、本部との社員の不正を巡るトラブルにより閉店に至ったようだ。
閉店したのは、町田成瀬街道店(東京都町田市)、八王子旭町店(東京都八王子市)、稲城向陽台店(東京都稲城市)の3店舗。
いずれも同じオーナーによる運営だったが、昨年11月4日には、そのオーナーが運営していた稲城長峰店(東京都稲城市)が閉店、現在は店舗名を稲城長峰二丁目店と変更して営業を再開している。
発端は本部社員の不正
問題の発端は、店舗の管理を担当するSV(スーパーバイザー)と呼ばれる社員による不正らしい。
オーナーは「コンビニ大王 竹内稔のオフィシャルブログ」で、店舗の状況などを日々公開していた中、昨年6月10日に「重大発表\(^o^)/」として社員による不正があったと公表した。
それによると、伝票を不正に処理することでQUOカードを着服していたようで、6月25日のブログ「続・重大発表! 店長集会延期決定(^_^;) 」では、7月15日の多摩甲信地区店長集会にて「具体的な報告と説明ならびに謝罪を加盟店に対し行うことを私との間で約束させました」と書いてある。
しかし当の7月15日には「平田レフェリー苦渋の策(^_^;)」となっており、それ以降に不正発覚の発端や、その後の対応が分かるようになっている。また11月7日「ご心配をお掛けしました。すみませんでした。」からは、稲城長峰店の閉鎖に至る経緯が記されている。
今回の割引セールの経緯は、1月9日「正当な悪あがきを楽しみます(^-^)v」を読むと分かる。
どうなるファミマ
コンビニエンスストア業界でトップを独走するのがセブンイレブンだ。その後にローソンとファミリーマートが続く形になっている。
ただし好調なセブンイレブンと堅調なローソンに対して、ファミリーマートの失速ぶりが昨今話題になっており、同社は出店計画の見直しや業績見通しの下方修正などを行っている。
ゼンショーやワタミを挙げるまでもなく、一旦、ブラック企業の烙印が押されると、それを払拭するのは非常に困難だ。またコンビニのみならず、フランチャイズ業態そのものを疑問視する声も少なくない。
今回の騒動について同社は公式に何も発表していないが、このままではブラック企業の1つとして、ファミリーマートの名前が加わることになりそうだ。
■コンビニ大王 竹内稔のオフィシャルブログ「大王のルーチンワーク」2014年6月10日「重大発表\(^o^)/」
■2014年6月25日「続・重大発表! 店長集会延期決定(^_^;) 」
■2014年7月15日「平田レフェリー苦渋の策(^_^;)」
■2014年11月7日「ご心配をお掛けしました。すみませんでした。」
■2015年1月9日「正当な悪あがきを楽しみます(^-^)v」