2015年01月18日
以前「AKB48がキングレコードに移籍してから圧倒的に男目線の曲が増えた」という気付きから2度ほどやった「AKB48の歌詞の人称確認」の作業、2年ぶりに足し込んでみました。
・1人称「僕」「俺」は男と認定
・1人称「私」は女と認定
・1人称がなくても「だめよ」とかの女言葉、「彼が」等相手が男と判断できる歌詞があれば「女」と認定
・上記何も手がかりがない場合は「?」
で、以前まとめたの見ていて「恋愛ソングは概ね男目線だけど、それ以外のテーマの曲の場合に男じゃなくしている感じがする」と思いまして、曲のテーマを追記。恋愛なのか友情なのかメッセージなのか微妙なのもありましたが、そこは無理くり。
更についでなんでAKBグループの他と乃木坂のシングル曲も一気にプラス。
●AKB48
発売日 | タイトル | 主格 | テーマ |
■AKS | |||
2006.02 | 桜の花びらたち | 女 | 友情 |
2006.06 | スカート、ひらり | 女 | 恋愛 |
■DefSTAR | |||
2006.10 | 会いたかった | ?(2人称「君」) | 恋愛 |
2007.01 | 制服が邪魔をする | 女 | 恋愛 |
2007.04 | 軽蔑していた愛情 | 女 | メッセ |
2007.07 | BINGO! | 女 | 恋愛 |
2007.08 | 僕の太陽 | 男 | 恋愛 |
2007.10 | 夕陽を見ているか? | ?(2人称「君」) | メッセ |
2008.01 | ロマンス、イラネ | 女 | 恋愛 |
2008.02 | 桜の花びらたち2008 | 女 | 友情 |
■KING RECORDS | |||
2008.10 | 大声ダイヤモンド | 男 | 恋愛 |
2009.03 | 10年桜 | 男 | 恋愛 |
2009.06 | 涙サプライズ! | 男 | 友情 |
2009.08 | 言い訳Maybe | 男 | 恋愛 |
2009.10 | RIVER | ?(2人称「君」) | メッセ |
2010.02 | 桜の栞 | ?(人称なし) | 友情 |
2010.05 | ポニーテールとシュシュ | 男 | 恋愛 |
2010.08 | ヘビーローテーション | 男 | 恋愛 |
2010.10 | Beginner | 男 | メッセ |
2010.12 | チャンスの順番 | ?(2人称「君」) | メッセ |
2011.02 | 桜の木になろう | 男 | 恋愛 |
2011.05 | Everyday、カチューシャ | 男 | 恋愛 |
2011.08 | フライングゲット | 男 | 恋愛 |
2011.10 | 風は吹いている | 女 | メッセ |
2011.12 | 上からマリコ | 男 | 恋愛 |
2012.02 | GIVE ME FIVE! | ?(口調は男) | 友情 |
2012.05 | 真夏のSounds good! | 男 | 恋愛 |
2012.08 | ギンガムチェック | 男 | 恋愛 |
2012.10 | UZA | ?(口調は男) | メッセ |
2012.12 | 永遠プレッシャー | 女 | 恋愛 |
2013.02 | So long! | 女 | 友情 |
2013.05 | さよならクロール | 女 | 恋愛 |
2013.08 | 恋するフォーチュンクッキー | 女 | 恋愛 |
2013.10 | ハート・エレキ | 男 | 恋愛 |
2013.12 | 鈴懸何ちゃら | 男 | 恋愛 |
2014.02 | 前しか向かねえ | 男 | 友情 |
2014.05 | ラブラドール・レトリバー | 男 | 恋愛 |
2014.08 | 心のプラカード | 男 | 恋愛 |
2014.11 | 希望的リフレイン | 男 | 恋愛 |
●SKE48
発売日 | タイトル | 主格 | テーマ |
■Lantis | |||
2009.08 | 強き者よ | ? | メッセ |
■日本クラウン | |||
2010.03 | 青空片想い | 男 | 恋愛 |
2010.07 | ごめんね、SUMMER | 男 | 恋愛 |
2010.11 | 1!2!3!4! ヨロシク! | 女 | 恋愛 |
2011.03 | バンザイVenus | 男 | 恋愛 |
■avex trax | |||
2011.07 | パレオはエメラルド | 男 | 恋愛 |
2011.11 | オキドキ | ?(2人称「君」) | メッセ |
2012.01 | 片想いFinally | 男 | 恋愛 |
2012.05 | アイシテラブル! | 男 | 恋愛 |
2012.09 | キスだって左利き | 女 | 恋愛 |
2013.01 | チョコの奴隷 | 男 | 恋愛 |
2013.07 | 美しい稲妻 | 男 | 恋愛 |
2013.11 | 賛成カワイイ! | 男 | 恋愛 |
2014.03 | 未来とは? | 男 | メッセ |
2014.07 | 不器用太陽 | 男 | 恋愛 |
2014.12 | 12月のカンガルー | 男 | 恋愛 |
●NMB48
発売日 | タイトル | 主格 | テーマ |
■よしもとアール・アンド・シー | |||
2011.07 | 絶滅黒髪少女 | 男 | 恋愛 |
2011.10 | オーマイガー! | 女 | 恋愛 |
2012.02 | 純情U-19 | 女 | 恋愛 |
2012.05 | ナギイチ | 女 | 恋愛 |
2012.08 | ヴァージニティー | 女 | 恋愛 |
2012.11 | 北川謙二 | 男 | 恋愛 |
2013.06 | 僕らのユリイカ | 男 | 恋愛 |
2013.10 | カモネギックス | 女 | 恋愛 |
2014.03 | 高嶺の林檎 | 男 | メッセ |
2014.06 | イビサガール | 男 | 恋愛 |
2014.11 | らしくない | 男 | 恋愛 |
●HKT48
発売日 | タイトル | 主格 | テーマ |
■ユニバーサル・シグマ | |||
2013.03 | スキ!スキ!スキップ! | 男 | 恋愛 |
2013.09 | メロンジュース | 女 | 恋愛 |
2014.03 | 桜、みんなで食べた | 女 | 友情 |
2014.09 | 控えめI love you! | 女 | 恋愛 |
●乃木坂46
発売日 | タイトル | 主格 | テーマ |
■ソニー・ミュージック | |||
2012.02 | ぐるぐるカーテン | 女 | 友情 |
2012.05 | おいでシャンプー | 男 | 恋愛 |
2012.08 | 走れ!Bicycle | 男 | 恋愛 |
2012.12 | 制服のマネキン | 男 | 恋愛 |
2013.03 | 君の名は希望 | 男 | 恋愛 |
2013.07 | ガールズルール | 女 | 友情 |
2013.11 | バレッタ | 男 | 恋愛 |
2014.04 | 気づいたら片想い | 女 | 恋愛 |
2014.07 | 夏のFree&Easy | 女 | 恋愛 |
2014.10 | 何度目の青空か? | 男 | メッセ |
案の定と言いますか、「恋愛ソングは男目線」「それ以外は女目線」多めというのは流れとしてありそうです。
ただ、AKB48については近年バラつきが生じています。特に「永遠プレッシャー」から「恋するフォーチュンクッキー」までの約1年に渡る女目線シリーズはキング移籍以来初の流れ。ただ、それ以降はガチの男目線続き、特に「前しか向かねえ」はAKBグループ稀に見る「男目線の友情ソング」です。言うても「涙サプライズ」も歌詞としては、上記の認定基準でいけば男目線の友情ソングなんですが、あの歌詞で歌われているイベントを男だらけでやっているということを、僕は認めたくありません。
恋愛ソングについて言えば、AKB48が基本「片思いないしは相手の気持ちがわからない状態」多めなのに比べると、SKE48は「恋が成就している状態の嬉しさ」を歌う曲が近年多め、NMB48は「恋が成就している状態でのさらなる希望・不満」がやや多め、という感じ。HKTはサンプル少なめですが3曲の恋愛ソングは「片思いだけど恋って素敵!」感漂ってて、それなりにグループごとの基本的なゾーニングはできてるのではないかと思いました。
乃木坂は基本AKBグループの歌詞を若干落ち着いた方向に持っていってはいるものの歌詞の基本方針はAKB48とあんまり変わらず。ただ、メッセージソングは少なく、最新シングルにして初のメッセージソング「何度目の青空か?」も、かなり内向的な出来でさすがです。ちょっと歌詞の雰囲気が「夕陽を見ているか?」に似ているような気はしますが、タイトルも似ていますが、気にしないことにします。
歌詞をざっと舐めて気付いたのは、HKT48の「メロンジュース」がめんたいロックの定番「レモンティー」のオマージュであることや、SKEの「キスだって左利き」は麻丘めぐみを想定していることを容易に気付いたりはできていたものの、AKBの「10年桜」って太田裕美の「木綿のハンカチーフ」の男女を逆にして田舎に残っている方の「まだ信じている」状況を書いたものじゃないかと想像したり。
まあ、どういう形であれ秋元康がすごい勢いで歌詞を量産していることは間違いありませんから、そういう下敷きは当然あるのだろうな、と。あとは「カチューシャ」とか「バレッタ」とか「パレオ」とかの女子的物体とか「Give Me Five」とか「Okey-Dokey」みたいなしゃらくさめの言い回しを一個持ってきて、そこからのイメージを一気に歌詞にする、みたいな方法とか。
AKB48のニューアルバムのタイトル「ここがロドスだ、ここで跳べ!」はそのしゃらくささ極まった感があったのですが、ただのアルバムタイトルではなくタイトル曲がちゃんと収録されているということを確認して深く納得をいたしました。