iPhone 6でアップルの決済サービス「Apple Pay」を試してみた

アップルが2014年10月から米国で開始した決済サービス「Apple Pay」を試してみました。

「Apple Pay」とは

「Apple Pay」は、クレジットまたは銀行カードなどの情報をiPhoneに登録し、店頭でおサイフケータイのようにワンタッチで支払いを済ませたり、アプリ内で決済したりできるサービスです。

iPhone 6および6 Plusには、NFC(Near Field Communicatio・近距離通信)機能が内蔵されており、対応している支払端末にかざすだけで支払いが完了するという仕組み。

「Apple Pay」に対応している機種は現在のところ次のとおり。店頭(In Stores)で使えるのは、iPhone 6と6 Plusのみとなります。

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「Apple Pay」に必要なもの

「Apple Pay」は今のところ米国限定のサービスで、利用には次のものが必要となります。

  • iOS 8.1以降のiPhone 6・iPhone 6 Plus
  • Apple ID (米国外でも可)
  • Apple Payに対応している米国のクレジットカードまたはデビットカード(リスト)

日本に住んでいると最後の項目が問題となるわけですが、CES 2015でラスベガスを訪れたついでに入手してみることにしました。

ちょうど展示会場の近くにWells Fargo Bankの支店があったので訪問。

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「Apple Pay」を使うために口座が欲しい旨を伝えると、30分程度で口座の開設、チェックブックとテンポラリーのデビットカードの発行、オンラインバンキングの設定、をしてくれました。

日本に住んでいることを告げましたが、とくに問題はないとのこと。

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「Apple Pay」を設定する方法

必要なものが揃ったので、iPhone 6で「Apple Pay」の設定をしてみました。

まず最初に行うのは、「設定」アプリの中で、地域の設定を「アメリカ合衆国」へと変更すること。言語は日本語(または他の言語)で構いません。

地域をアメリカに変更すると、「Passbook」アプリに「クレジット/デビットカード」という項目が追加されます。

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「Apple Payを設定」をタップし、「クレジット/デビットカードを追加」へと進みます。

カード情報を取込む画面になるので、情報を入力するか、カメラでスキャンをします。

後者の方が圧倒的に早く、読取り精度も高いのでお勧めです。

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カードを読み込むと、おそらくアップルのサーバー側で何らかのチェックを行うようで、暫くしてから「カードが確認されました」と表示されます。

確認の次はカードのアクティベーションです。

こちらは発行銀行・カード会社に対して行うようで、Wells Fargoの場合は電話・メール・アプリのいずれかで認証手続きをします。

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実際に「Apple Pay」を店頭で使ってみた

サービス開始から間もないこともあり、どこでも「Apple Pay」を使えるわけではなく、対応を明らかにしている一部の小売りチェーンのみに限られています。

そのひとつのドラッグストア・Walgreensで買い物をしてみました。

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レジには、顧客が自らクレジットカードをスワイプしたり、暗証番号を入力できる決済端末が設置されています。

上のブルーの部分がNFCの読みとりに使われるところ。

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このブルーの部分にiPhone 6を近づけると、登録してあるカードが自動的に表示されます。

Passbookを立ち上げる必要はなく、画面ロックの解除すら要りません。

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操作するボタン類は一切なく、カードの下に「Touch IDを使って支払う」とだけ表示されています。

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ホームボタンに指を置いて認証すると、少し間が空いたのち、決済端末側のブルーLEDが光って決済が完了します。

長々と書きましたがつまりは「ホームボタンに指を置いてiPhoneを近づけるだけ」で終わりです。

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今回はデビットカードを使ったので、Wells Fargoのアプリで確認すると、即座に残高に反映されていました。

実際に使ってみると「Apple Pay」がなかなか便利に思えてきました。

カードの情報はiPhoneに保存されていないので紛失してもカードの再発行が必要がなく、また「iPhoneを探す」から遠隔操作で利用停止ができ、カードを持ち歩くより安全なのも利点です。

外出時に財布を忘れてもiPhoneを忘れることは無い、という筆者にとっては、国内での開始が待ち遠しい魅力的なサービスに映りました。