自転車のエンジンはライダー自身。ガス欠になっては車と同様に走ることができません。
ロングライドではエネルギー切れ(ハンガーノック)に十分に注意したいところです。ハンガーノックはいつの間にか進行していて、気づいたときには手遅れなんてこともあります。ライダー自身でもなかなか気づかないため、お腹がすく 前に、マメに補給することが大切なのです。さもないと完走できなくなってしまいます。
走行で失ったエネルギーを補給するなら、即刻エネルギーになる糖質を中心に摂取するのがベストでしょう。
栄養素や携帯性を考慮するなら、市販のスポーツ用エネルギーフードやエネルギーバーなどが良いです。あいにくの品切れならばコンビニで売られているおにぎりやバナナ、菓子類などで代用しましょう。ふだん食べ慣れているものならば胃袋もストレスなく受け付けやすいはずです。
では、コンビニで買えるオススメの補給食をお目にかけます。
コンビニで買える補給食
おにぎり
甘い補給食が多い中、おにぎりの塩分は気分転換にもってこい
バナナ
プロレースでも良く目にする補給食の王道。エネルギー変換に優れた糖質を含み、持続性を期待できる補給食です。値段が安く財布にも胃袋にも優しいところが二重丸。
羊かん
どら焼きと人気を二分する補給食の定番。小さく携行性抜群
シリアルバー
シリアルやドライフルーツを固めたバー。種類豊富で飽きない。自分の好みの味を探すのも楽しみのひとつ
どら焼き
スイーツ系補給食の定番。走行中にも食べやすく腹持ちも良い。
大福or団子
定番の甘味も立派な補給食。ただ走りながら食べるのは難しい
補給食の注意点
甘味な菓子類などの摂取には注意したいこともあります。糖質を一度に多量摂取して急激に血糖値を上げると、カラダがびっくりしてしまい、本人の意思に反して糖を吸収しなくなる現象を「インシュリンショック」と言います。
補給は少しずつ数回に分けて摂るよう心がけて下さい。なお、スポーツ用エネルギーフードの多くはインシュリンショックが起こらないよう対策されているのだそうです。
さいごに
上で述べた通り、補給食はあくまでエネルギー切れを防ぎ、パフォーマンス維持するため一時的に必要な要素であり、十分な栄養補給ではありません。
長時間の運動でエネルギーを消費し、筋肉は傷つき疲労しており、回復に必要とされるグリコーゲンが無い状態だとスムーズな回復を見込めず、全快するにも時間がかかってしまいます。
効率よく疲労回復するには、走行を終えてから栄養摂取が大重要なのです。できるだけ早く消耗したエネルギーを回復させるためにもエネルギーフードやプロテインだけに依存せず、栄養バランスのとれた食事をしっかり食べて、コンディションを管理しましょう。