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施設などの児童 半数以上が親などから虐待1月18日 13時54分
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保護者と暮らせないため施設に入ったり里親に預けられたりしている子どものうち、虐待を受けた経験があるのは半数以上に上っていることが、厚生労働省の調査で分かりました。
厚生労働省は「施設の職員を増やすなどして子どもの心のケアなどを充実していきたい」としています。
厚生労働省によりますと、保護者の下を離れて児童養護施設や乳児院などの施設で暮らしたり里親に預けられたりしている子どもは、おととし2月の時点で全国で4万1770人でした。
このうち親などから虐待を受けた経験がある子どもは2万2938人、率にして55%で、平成20年に行われた前回調査より4ポイント増えました。
児童養護施設を見てみますと、施設で暮らしている2万9979人のうち60%が虐待を受けた経験があると答えました。
虐待の種類別では、▽食事を与えないなど子育てを怠るネグレクトが64%と最も多く、次いで▽殴る蹴るなどの身体的虐待が42%、▽ことばによる暴力などの心理的虐待が21%などとなっています。
去年3月までの1年間に全国の児童相談所が把握した児童虐待の件数は、7万3765件とこれまでで最も多くなっていて、厚生労働省は「施設の職員を増やすなどよりきめ細やかな対応をして子どもの心のケアなどを充実させたい」としています。