昨日に引き続き大阪市の橋下市長の話題です。週刊ポストの記事というか、学習院大学教授の鈴木亘さんのブログについてです。
大阪市の西成区は「日雇い労働者の町」とか「生活保護受給者の町」とか言われる、ちょっと特殊な地域です。この地域を活性化するために大阪市の橋下市長は「西成特区構想」を提唱しており、手始めに各方面の専門家や地元の区民と対話集会を開きました。その対話集会に、専門家の一人として学習院大学の鈴木教授が参加したそうです。
この集会の模様が後日「週刊ポスト」の記事になったのですが、会場は「意味ないやろ!」や「西成を分かってない!」などの怒号が飛び交っていたというのですが、参加していた鈴木教授によると、そんな怒号はなかったと。
鈴木教授はブログで「橋下市長を批判する記事を書くと週刊誌が売れるから、そういう内容の記事を書くのだろう。」と分析しています。もはや「報道」とか「ジャーナリズム」とか「マスコミ」とか、いわゆる「真実」とは全く違う「作り話」ですね、これは。
週刊誌を売るために、実在する人間や団体が登場する「フィクション」の物語を書いているのですから、この鵜飼克郎という人は記者と言うより作家です。
参加者がブログで真実を発信し、現場の様子がYoutubeで閲覧できる時代になって本当によかったと思います。
そして、ブログがなかった時代に朝日新聞が捏造した「従軍慰安婦」や「南京大虐殺」がフィクションだったんだと、みんなが気付いて認識する時代が早く来てほしいと思います。
-<以下引用>---
西成特区シンポ:週刊ポストのねつ造記事を批判する
週刊ポスト2012年9月14日号p148に、「橋下肝いり「西成特区構想」危うし! 西成特区構想のシンポジウムで「意味ないやろ」とヤジ怒号飛ぶ」という記事が掲載された。本日からネット上でも読めるようになった。
http://www.news-postseven.com/archives/20120904_140824.html
これは、全くひどい「ねつ造記事」である。
橋下徹氏関係の記事は、とにかく批判をすれば売れる。西成関係の記事も「西成、あいりん、釜ヶ崎、おー怖ぁ!」とばかりに、悪く書けば書くほど売れるらしい。地元の西成区住民はどれほどそういった風評被害の犠牲になっていることか。週刊ポストは、売るためには、裏とりもせず、「売らんかな」。何でもするというスタンスなのであろうか。
橋下さんは、「それが、週刊誌ですから」と私に笑っておっしゃられたが、それにしてもむご過ぎする。私は週刊誌だからねつ造が許されるという事実を許せない。それを信じて騒ぐ西成区のことを何も知らない輩が多いからだ。
タイトルの「意味ないやろ」も含め、住民からあったとされる下記の発言は、この間、ずっと壇上にいた私は、住民のマイクを通した発言として、全く聞いていない。これらは、驚くべきことに、すべて記者の妄想である。
「あいりん地区の簡易宿舎をゲストハウスエリアとして国際観光の拠点にする? そんなトコに外人が来るかい!」
(→もうすでにたくさんの外国人が殺到していることを知らないという時点で、何も知らない東京から来た週刊ポスト記者の創作、いや妄想活動が明らか。東京でも山谷の実態をみれば明らかだが・・・。by 筆者)
「人口が減少して保護費の出費が減っていくっていうのは、人(受給者)が死ぬのを待つわけかッ?」
(→日雇い、ホームレス出身の生活保護を受けている単身高齢者への公費が、このまちの需要をかなり創出してきた事実は明らか。それが急速に失われてゆく間に、次の手を考えなければいけないということを何度も言っている。この点を理解していない点で、記者の妄想活動は自明。by 筆者)
「大学誘致って、どこに呼ぶねん。(新今宮)駅の北側? あそこは西成やのうて浪速区やんけ」
(→浪速区だが、生活圏は大いに重なる。新今宮駅も北半分は浪速区で、再開発は共同でやらざるを得ない。浪速区と共同で活性化を考えている件は、シンポジウムできちんと説明している。大阪都構想で区が大幅に再編・統合する中で、浪速区だからと言って何なのだろう?。そういった実情がわかっていない記者の創作であることは明らか。by 筆者)
幸い、Voice of Nishinari(西成の声)という地元放送局が、シンポジウムのすべてを動画配信してくれている(Youtubeでも見ることができる)。実際のシンポジウムの発言、内容や雰囲気は、これをみれば、一目瞭然である。
「あらゆる提案に、「意味ないやろ」「西成がわかっとらん」とヤジが飛び交」っていたのかどうか、週刊ポストの編集長には、一度確認をしてもらいたい。この記者がねつ造記事を書いていることが白日のもとにさらされるだろう。ちなみに、西成警察は今現在、街づくりに協力的であるとは考えていない。協力的になる可能性に希望を持っているのだ。また、質問を途中で打ち切った覚えもない。時間を超過したので、終わらざるを得なかったのだ。それでも、引き続き、寄せられた質問にはHPなどで答えることは約束している。
(その1)
http://vonishinari.net/shadooon/?p=200
(その2)
http://vonishinari.net/shadooon/?p=201
(ちなみに、シンポジウムで配られた資料など)
http://www.city.osaka.lg.jp/nishinari/page/0000182280.html
たしかに、通学路の問題や、警察関係では、批判的な発言があった。見方によっては袋叩きに見えただろう。東京から来た何も知らない週刊ポストの記者は、「柄の悪い」言い回しにびっくりしたのかもしれない。しかし、柄が悪い言い回しは、この地域のごあいきょうなので仕方がない。
柄は悪いかもしれないが、それだけ西成の問題を真剣に考えているからこその発言であって、私には批判も含めありがたかった。何よりも、会場の定員数を超える650人が集まり、2時間以上もの間、立ち見がでるほど熱心に聞いてくれた区民、市民に感謝したい。膨大な質問やコメントが紙やメールで寄せられているが、それらはすべて読んで丁寧に対応させてもらうことを約束する。
ちなみに、最初の質問者で、「小中一貫校の通学路の問題が有識者会議で議論されていない」と怒りを込めて長々と発言した方は、明らかに誤解をされていた。通学路の問題は、8/27のシンポジウムの後、9/3の第11回有識者会議で話し合う予定であったのである。実際、シンポジウムではそう説明をし、彼は9/3の有識者会議にも一般傍聴に来た。会議終了後、私に質問をしにきたが、納得をして帰られた様子であった。
ちなみに、9/3の第11回の有識者会議の内容も、資料はすべて公開しているし、動画も既に配信してもらっている。現実的で、地に足のついたよい議論ができたと思っている。
(会議資料)
http://www.city.osaka.lg.jp/nishinari/page/0000183061.html
(動画その1)
http://vonishinari.net/shadooon/?p=210
(動画その2)
http://vonishinari.net/shadooon/?p=212
週刊ポストには、これまでも年金問題、生活保護の問題、医療、保育など様々なテーマで、それこそ何十回も取材にこたえてきた。このような形で、さまざまな週刊ポストの記者たちと、今後一切の関係がなくなってしまうことは誠に残念である。無駄かもしれないが、取材に来た週刊ポストの鵜飼克郎という記者には、謝罪を求めたい。
勘違いしないでほしい。批判的であろうが、解釈は自由だ。ただ、事実をねつ造する記事だけは困る。
http://blogs.yahoo.co.jp/kqsmr859/36778057.html