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ドイツの反イスラムデモ 活動活発化へ1月19日 0時34分
フランスの一連のテロ事件を受けて、ドイツ東部ではイスラム系移民の受け入れ制限を訴えるデモの参加者が急増していて、主催者はNHKの取材に対し、今後も数万人規模のデモを開催して活動を活発化させる方針を明らかにしました。
ドイツでは、フランスで起きた一連のテロ事件を受けて、東部のドレスデンでイスラム系移民の受け入れ制限を訴える団体「ペギーダ」によるデモに今月12日、過去最大となる2万5000人が集まるなど、一部で反イスラム感情が高まっています。
このペギーダの抗議デモを、東部の別の町、ライプチヒで主催しているヨルク・ホイアー氏がNHKの単独インタビューに応じました。ホイアー氏は、国内のイスラム系移民について「宗教的な理由でドイツ社会への統合を拒む者は強制的に統合させるか国外に追放するしかない」と述べ、ドイツ政府に対し対応を求めていく考えを示しました。
そのうえで、政府に圧力をかけるため今後、ライプチヒでも数万人規模のデモを開催して活動を活発化させる方針を明らかにしました。ペギーダのメンバーは国内メディアの取材を拒否しており、インタビューに応じるのは異例です。
一方でペギーダは、19日に予定していたドレスデンでの抗議デモが、イスラム過激派によるテロのおそれがあるとして警察から中止に追い込まれたほか、ペギーダに反発するデモも各地で起きていて、支持が広がっていくかは不透明な情勢です。