日本経済新聞

1月19日(月曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
  • ヘルプ

コンテンツ一覧

速報 > 経済 > 記事

原発の電気価格保証 自由化に備え経産省が支援案

2014/8/21 23:58
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

 経済産業省は21日の総合資源エネルギー調査会原子力小委員会で、原発で発電した電気に一定の価格を決めて電力会社の収入を保証する制度を示した。電力自由化で電気料金の引き下げ競争がすすむと、原発への投資が回収できなくなる恐れがあるためだ。新たな国民負担につながる可能性もあるため、具体化の議論は難航しそうだ。

画像の拡大

 経産省が提示したのは、再生可能エネルギーの「固定価格買い取り制度」に似た仕組みだ。まず政府が電力会社が原発で発電した電気に基準価格を決めておく。電力会社が新電力など小売事業者に市場で電気を売る値段が基準価格を下回った場合、差額を電気料金へ上乗せすることを認める。

 基準価格には、使用済みの核燃料の処理や廃炉など原発を動かした後に発生するコストも含める。英国が導入を決めている。

 電力会社は2016年以降の電力自由化で、発電部門と送配電部門の分離がすすむと、原発の維持が難しいと訴えている。売電価格を固定することで電力会社の収入は保証できる。

 経産省の検討の背景には、原発の電気を安いといえなくなってきた事情もある。11年の政府の試算では、新設した原発による電気の発電コストは1キロワット時あたり8.9円以上で、石炭やLNG火力の10円台に比べて一定の優位性がある。

 政府の試算後の昨年7月から原発の安全基準は大幅に厳しくなり、原発の安全投資にかかるコストは上がった。電力9社の安全投資は計2.2兆円超になり、さらに膨らみそう。試算は廃炉費用も含むが、実際の廃炉コストはさらにかさむ。

 建設ずみの原発を再稼働するコストは安いが、新たに原発をつくる場合は石炭火力などとあまり変わらない可能性がある。電力会社の収入を保証しないと、費用を回収できず、原発を新増設できない懸念がある。

 会議では伴英幸・NPO法人原子力資料情報室共同代表が「原発を建てるための支援策は必要ない」と述べるなど、懐疑的な意見も上がった。支援策を具体化するには、原発を将来どれくらい活用するかを決める必要がありそうだ。

小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有
関連キーワード

原発、電力会社

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

【PR】



主な市場指標

日経平均(円) 16,864.16 -244.54 16日 大引
NYダウ(ドル) 17,511.57 +190.86 16日 16:30
ドル/円 117.62 - .66 +1.08円安 17日 5:48
ユーロ/円 136.06 - .08 +0.51円安 17日 5:49
長期金利(%) 0.240 -0.005 16日 17:39

保存記事ランキング

1/19 更新

1位
スイス「安全通貨の乱」 世界市場に波紋 [有料会員限定]
2位
(はじめの一家修業中)自分の年金額正しく知る [有料会員限定]
3位
(私の履歴書)王貞治(16)独り立ち   [有料会員限定]
日経朝刊・電子版の購読数312
日本経済新聞社は16日、2014年12月の「日本経済新聞」朝刊販売部数(日本ABC協会公査)と1月5日時点の「電子版」会員数を公表しました。日本経済新聞では半年ごとに最新の部数、会員数をお知らせしています。
日本経済新聞・電子版購読数合計 312万3880
日本経済新聞朝刊販売部数 273万2989
電子版有料会員数
うち新聞と併読除く電子版単体
39万0891
20万6697
無料登録会員を含む電子版会員数 254万0166
日経Gooday(グッデイ)カラダにいいこと、毎日プラス

日経ウーマノミクスプロジェクト 女性が輝く社会へ 無料会員急増中
GlobalEnglish 日経版
CollegeCafe 日本経済新聞社の学生向け情報サイト

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

TwitterやFacebookでも日経電子版をご活用ください。

[PR]

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について