岡田新代表 「オール民主」考え役員人事を

1月18日 18時20分

民主党の岡田新代表は記者会見で、今回の代表選挙の結果を踏まえ今後の党運営に当たるとしたうえで、「『オール民主』ということを考えて、しっかりとした人事をやらなければならない」と述べ、挙党態勢の構築を念頭に党の役員人事を行う考えを示しました。

この中で民主党の岡田新代表は、今回の代表選挙について「１度目の投票で結論が出ないことは予想していた。３人の候補者でいい戦いができたので、この結果をこれからの党運営にしっかりと生かしていきたい」と述べました。
そのうえで岡田氏は、党の役員人事について「現時点では全く白紙だ。『オール民主』ということを考えて、しっかりとした人事をやらなければならない。具体的なことはまだこれからだ」と述べました。
また、岡田氏は安倍政権と対じしていくための政策課題に関連して、「ことし１年で見ると、まずは経済を安倍総理大臣にただしていきたい。もう１つは戦後７０年であり、安倍総理大臣が談話を出すとも言っている。３番目は安全保障法制であり、こうしたことを中心にしっかりした議論が必要だ」と述べました。
さらに、岡田氏は「格差は、世界的に先進国に共通の現象で、それが政治的不安にもつながっている。日本が率先して取り組み、１つの答えを出していくことは意味がある。格差是正にはいろいろな問題が含まれているが、外部の有識者の意見なども聞いて、政策のパッケージとして打ち出していきたい」と述べました。
一方、岡田氏は、ほかの野党との連携に関連して「国会内での協力は非常に重要で、そのために政策のすり合わせを可能なかぎりしていく責任は野党第１党にある」としたうえで、維新の党との関係について「大阪市の橋下市長は民主党の分裂を前提にした言い方をしており、受け入れられない。維新の党が変わればいろいろな可能性があると思うが、現時点で同じ党になることは到底考えられない」と述べました。
また、岡田氏は４月の統一地方選挙について、「候補者はほぼ固まっていて、女性候補を追加で擁立したいという思いはあるが、限界はある。地域の自主性を尊重して弾力的に考えていかないといけない」と述べました。
さらに、岡田氏は、今後の国政選挙に関連して「総選挙がどういうタイミングでくるかは分からないが、政権奪還は総選挙だ。また、来年の参議院選挙でしっかり勝つことも重要だ。民主党だけでは難しいが、多数を狙い、与野党逆転を目指す」と述べました。