集団的自衛権:反対訴え「人間の鎖」…国会議事堂囲む

毎日新聞 2015年01月17日 20時24分(最終更新 01月17日 21時06分)

国会前で集団的自衛権の行使容認反対を訴え、人間の鎖を作る人たち=東京都千代田区で2015年1月17日午後2時48分、内藤絵美撮影
国会前で集団的自衛権の行使容認反対を訴え、人間の鎖を作る人たち=東京都千代田区で2015年1月17日午後2時48分、内藤絵美撮影

 赤いものを身につけた女性たちが国会議事堂を「人間の鎖」で囲み、安倍政権の安全保障政策への反対を訴える「『女の平和』ヒューマンチェーン」が17日にあった。赤いコートやマフラー、「NO WAR」と編み込まれたセーター姿でつないだ手を振り上げ「集団的自衛権の行使を認めません」「レッドカードを突きつけます」と声を上げた。

 1970年代に北欧のアイスランドで女性たちが赤いストッキングをはいて地位向上を訴えた運動をヒントに、作家や学者らが呼びかけた。実行委員会によると、宮城や沖縄県など各地から男性も含めて7000人以上が集まった。

 発案者で元中央大教授の横湯園子さん(75)は「怒りの赤であり情熱の赤。平和憲法の下で70年間、命が守られてきた日本を、米国と一緒に戦争ができる国にしてはいけない」と呼びかけた。兄が戦死した音楽評論家の湯川れい子さん(78)は「どんなに小さな可能性でも日本が戦争に巻き込まれることに反対していく」と訴えた。【鈴木泰広】

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