(すっちー・ナレーション)
今週の「よしもと新喜劇」はアパレル会社を舞台に川畑泰史と島田一の介が烏川率いる悪いやつらに乗っ取られまいと大奮闘!ほかにもさまざまなキャラクターが登場し舞台を盛り上げます。
警備員の助けも合わさり川畑はピンチを救うことができるのか!?「よしもと新喜劇」始まります!
(場内拍手)
(信濃)よいしょよいしょ。
ちょっと…危ない危ない危ない危ない。
よいしょっとよいしょっと…。
いや〜お客さんの荷物丁寧に扱わなあかんからな。
あいつ大丈夫…。
あれ?まだ来てへんのか。
お〜い安井はよ来いよ!・
(安井)は〜い!すみません遅くなりました!
(信濃)引きずってる!
(安井)すみません!
(信濃)引きずってるお前。
(安井)めちゃくちゃ重いんですよ。
(信濃)めちゃくちゃ重いからって引きずったらあかんやろ。
(安井)いや〜すみません。
(信濃)頼むでもう。
(安井)大丈夫です大丈夫です。
(信濃)伝票は?伝票。
(安井)そっちのマネキンに貼ってますよ。
(信濃)貼ってへんがな。
(安井)貼ってますよ。
(信濃)どこ貼ってんねや?
(安井)ええ〜?ここですよ。
(信濃)どこ貼ってんねんお前。
なんでここ貼ってんの?どこでもええ言うてた…。
どこでもええけどここだけはあかんやろ。
厳しいな。
はい。
「厳しいな」やないやろほんまに。
いやでも先輩ここですねあの「NGKアパレル」の本社。
社長代わったってほんまですか?
(信濃)せやねん。
先代の社長が亡くなって二代目が奥さんらしいねん。
けどな奥さんは会社の経営はまったくの素人らしいねんけど新しく副社長になった人がかなりの切れ者やっていう話やで。
なるほどね。
せやけど誰もいてへんな。
(安井)ほんまですね。
(信濃)すみませんすみませ〜ん!
(信濃)なんやおい。
何してんねん。
(川畑)どうも。
はいはいはい。
え〜っとその日ですねちょっとお待ちくださいね。
ええ〜その日は…。
その日だったら…空いてます。
落ちてますよ!携帯落ちてますよ。
ああ〜すみません。
はい。
はいそういうことにしましょう。
(信濃)おかしいでしょ。
おかしいですそれは。
すみません。
空いておりますんで。
じゃあすみません失礼します。
すみませんちょっと手が離せませんで。
どうされました?
(信濃)マネキン届けに来たんですけどどこ置いといたらいいですか?そうですか。
すみません私新人の研修生なんでちょっと場所が分からなくてね誰かいてへんかな?
(信濃)すみません。
ちょっと掛けてみますね。
(信濃)電話を?広い会社なんでこういうのでやり取りせんとね…。
あっもしもし私川畑です。
あの〜今どちらにおられるんです?ちょっとなんでそんなとこにいてるんですか。
しっかりしてくださいよ。
もしもしもしもし!あかん。
留守番電話ですね。
(信濃)おかしいがな。
今しゃべってましたよね?「なんでそんなとこいてるんですか」って。
「電波の届かない所におられる」…。
ガイダンスやそれ。
間違えます?すみません。
申し訳ございません。
あれ?でも島田さんどこ行ったんかな?いやあのねすぐ来られると思うんですけどね。
(一の介)おじゃましますぅ〜。
なんやおい。
(一の介)ああ〜すまんな。
悪い悪い。
けったいな挨拶やめてくださいよほんとに。
連絡したんですよ。
全然気ぃ付けへんかったな。
どないしたんや?業者さん来られてねマネキンをどこ置いたらええか聞いてはる…。
(一の介)わしも分からんな。
そうかそうですよね。
島田さんも私と同じ研修生ですから。
(信濃)ちょちょ…ちょっと!研修生ですか?
(一の介)ええそうですよ。
(信濃)どう見ても役員クラスにしか見えないんですけど。
貫禄ありますか?
(安井)貫禄があるというかあるべきものがないというか…。
「あるべきものがない」?どういうことですか?それは。
まあおたくもうすうすは…。
「うすうす」!?何を言うてるんだ?まあまあそんなにピカらんと。
(一の介)「怒らんと」やそれを言うなら。
おたくら何を考えてるんすか。
おい川畑なんとか言え!ハゲ!俺かいおい。
俺に言うてどうすんねや!こっちやろが。
(信濃)すみません。
とりあえずマネキンここに置いときますんでサインだけもらっていいですか?サインね…。
はい。
すみませんありがとうございます。
こちら控え…。
あっすみません!何をするんですか何を…。
かみは大事にして…かみは。
やかましいお前も!「かみかみ」言うなよあほ。
申しわ毛ぇありません。
(一の介)「毛ぇありません」?ありますよ!
(信濃)すんません。
ほな行こか?
(安井)はい。
(信濃)じゃあこれで失礼します。
(一の介)はいどうも。
さすが大会社。
最先端ですねマネキンがサインしてくれましたよ。
誰がマネキンやねんお前。
ええかげんにせぇよあの人は何を考えとんねんほんまに。
おい川畑。
ここ置いてたら邪魔になるからな向こう運ぼうか。
そんなん重うて持ちにくいしほっときましょうよ。
(一の介)運ばなあかんやないか。
ほな島田さんが勝手に運んだらええやないですか。
(一の介)薄情なやっちゃな。
もうええ。
ほな俺一人で運ぶわ。
勝手にしてくださいよ。
(一の介)ほんまになんやねんお前だけは。
え〜っと…。
お疲れさまで〜す。
ああ〜まきちゃんおはようございます。
相変わらずかわいいですね。
ありがとうございます。
そうや。
この間ねパスタのおいしい店見つけたんですよ。
もしよかったら今晩一緒にどうですか?私パスタ大好きなんです!そうなんですか。
また誘ってください。
いや誘ってますけど。
いや今誘ってますよ。
(まき)島田さん。
何してはるんですか?
(一の介)このマネキンを運ぼうと…。
へえ〜一人で偉いですね。
格好いいです。
島田さん。
マネキンは私が運ぶと言ったでしょ!
(一の介)言うてへん!私も言ってたんですよ。
(まき)ええ〜ほんとですか?まき!なんや…なんじゃ?この化け物。
な〜んでやね〜ん!すみません。
何をまき散らしたんですか?今。
(今別府)何もまき散らしてません本当に。
失礼ね。
もう直子落ち着いて。
ぴゅっ!ぴゅっ!ぴゅっ!ぴゅっぴゅるぴゅっぴゅぴゅっぴゅるぴゅっぴゅ…ドン!続いては何が起こったんですか?
(まき)どうしたの?直子。
私は乳首を3回触られると反応してしまうの。
えっ乳首触られたら反応すんの?そうよ。
ぴゅっ!ぴゅっ!ほんまや。
もう1回してよ!3回って言ってるでしょ3回。
3回ね。
ごめんごめん。
ぴゅぴゅぴゅ!速い速い速い。
リズムよく3回よ。
リズムよくか。
ぴゅっ!ぴゅっ!ぴゅっ!ぴゅっぴゅるぴゅっぴゅぴゅっぴゅるぴゅっぴゅ…ドン!あんたのせいや。
違いますけど。
最初からこんなもんでしたよ。
違いますよ。
知りませんよ。
あっ同僚の…。
おいおいおい。
あっこれはこれはどうも烏川副社長。
(烏川)「どうも」じゃないよほんとに。
なんか騒がしいぞ。
いや違うんですよ。
なんでやねんがぴゅぴゅぴゅドンなんです。
(烏川)分からへんがなそれ。
お前あほか。
あほかってそんな言い方ない…。
あんたのせいや。
なんでやねん。
仕返ししないでよほんとに。
(烏川)とにかく静かにしなさい。
まきちゃん。
今日もきれいだね。
ありがとうございます。
烏川さん私は?
(烏川)君はいいから。
烏川さん私は?
(烏川)男やろ。
出てくるな。
しょうもないことしてる暇があったら仕事しなさい。
いやいやマネキンをね運ぼうと思ったんですけどね形も…重たいし運びにくいなと思って。
(烏川)男のくせに何を言ってるんだほんとに。
私があとで一人で運ぶよ。
うわ〜烏川さんすてき。
烏川さんすてき。
烏川さん頼もしい。
烏川さん頼もしい。
(今別府)烏川さん力持ち。
烏川さん病気持ち。
(今別府)烏川さん太りすぎ。
烏川さん嫌われすぎ。
やめぇおい!お前後半悪口やないかそれ。
(まき)じゃあ直子そろそろ仕事に戻りましょうか。
(今別府)そうね。
(まき)失礼します。
(烏川)まきちゃん頑張って。
はい。
(烏川)お前ちゃう!なんだあいつはほんとに。
何をぼう〜っとしてんねん。
さっさと運べ。
いやいや烏川副社長が運んでいただけるんでしょ?
(烏川)本当に運ぶわけないやろが。
はあ〜まきちゃんの前だけええ格好するやなんて川畑みたいなやつですね。
(烏川)お前やそれ。
すみません。
(烏川)さっさと運びなさい。
でも我々もほかにも仕事ある…。
誰かいてないんですか?じゃあ今日から入ったガードマンがいるからそいつに頼め。
新人入ったんすか。
なんか今日から入ったらしい。
どんな人ですか?私もまだ会ってない。
そうなんすか。
(烏川)確かな表にいてる…。
あれじゃないか?お〜い!
(場内笑い)
(烏川)よぼよぼやないかこれ。
これ新人というよりただの老人でしょ。
(烏川)うまいこと言わんでええねん。
どこへ行くねんおい!こっちやこっちや。
ああ〜すみません。
ガードマンの中川でございます。
で今日は何をしたらよろしいですか?そちらのマネキンを運んでいただきたいんです。
マネキンを…。
かしこまりました。
よいしょ!
(一の介)こらこらこら!マネキンちゃうよ。
人ですか。
マネキンだと思って…。
はははっ。
(一の介)なんでやねん。
(中川)ごめんなさいね本当に。
違うぞお前。
人ですか。
金正恩だと思って。
誰がやねんおい!誰がや。
(中川)こうやってみてください。
ほら〜!
(烏川)「ほら〜」じゃない。
金正恩も人や。
(中川)そうですよね。
ちょっと重たいんで仲間を呼んでよろしいですか?そらそうやわ。
(中川)すみませんごめんなさい。
あの人は無理でしょ。
(中川)お〜いこっちや!おじゃましまんにゃわ〜。
(烏川)なんや…。
おいここは老人ホームか。
いやいやいや。
これまたシケモクみたいなおっさん出てきましたよ。
(烏川)シケモクって…。
(井上)どうもはじめまして。
私本日からここへ配属になりましたあの〜…えっ?
(烏川)知らん知らん!あんたがしゃべろうとしたこと知りませんよ。
はい。
確か続きがあったんですがねどっか行ってしもうたんですわ。
(烏川)気になるから捜して。
捜しますわ。
ちょっと待ってくださいよ。
え〜っとね…へへへっ。
ど…どこや?どこや?ええ〜?あかんあかんあかん。
ああ〜わしあほやから物考えたら頭の中真っ白になってきよるねん。
うわ〜ははははっ。
何がおかしいんや。
こら傑作じゃ。
ははははっ。
あぁ〜あ…あぁ〜。
いやあのね…。
寝とんのかいおい!
(井上)さんずの川や〜。
(烏川)渡ったらあかん。
死んでまうよ。
お盆に帰っといで。
(烏川)やめなさい。
大丈夫?
(井上)大丈夫。
思い出しました。
思い出しました?なんですか?井上です。
名前忘れとったんかいな。
しっかりせんともう…。
(井上)用事とはなんでしょうか?このマネキンを運ぶのを手伝ってほしいんですよ。
なんですか?いや…マネキンを運んでいただきたいんです。
(井上)ええっ?だからマネキンを運べ。
(井上)なんて?
(烏川)はぁ…。
(中川)井上さん。
このマネキン運ぶんよ。
あっそうか。
(烏川)なんで分かんねんおい。
(中川)いくで。
せぇ〜の…よっ!せぇ〜の…よっ!よっしゃ休憩しようか。
(烏川)なんでやねん。
ひとつも動いてへんぞお前ら。
しゃあない。
お前ら二人で運べ。
はあ?
(烏川)聞こえてるやろ!まねすな。
すみませんねほんとに。
どこに運んだらいいんすか?
(烏川)両端に1体ずつ置いて。
(一の介)はいはい。
ああ〜重たいわこれ。
(烏川)そっとやぞ。
もうしんどいなこれ。
(烏川)ちゃっちゃと働けほんとに。
はいはいはい。
(烏川)しっかり働けへんかったらすぐにクビにするぞ。
そんな言い方せんでも…。
(烏川)サボろうとするから。
いやいやどうもどうも。
ごめんやしておくれやしてごめんやっしぃ〜!どうも恐れ入ります。
(烏川)社長その挨拶やめてください。
これを言わないと湯婆婆に間違えられます。
(烏川)間違えません。
あっ秘書の中條さんもご一緒…。
どうも。
(由美)騒々しかったけど何かあったんですか?違うんですよ。
ガードマンがマネキンでさんずの川なんです。
(烏川)伝わらんいうねん。
簡潔にと思いまして…。
(烏川)この二人が仕事しないので注意してたんです。
(由美)あらまあそうですか。
(烏川)お嬢様は?
(由美)今そこに来てる…。
あっ珠代珠代!・
(珠代)はい〜!はいはいはい!はいはいはいはいはい!どうもどうもどうも〜!ふふっこんにちは。
なんやおい。
すみませんなんですか?この新しい生命体は。
(中條)おい!何が生命体だ。
社長のお嬢様だ。
お嬢様でいらっしゃいますか。
(珠代)あはっ耕たんやっと会えたね。
会えましたね。
耕たん今日も格好いいね。
ありがとうございます。
(珠代)ふふっ好きだぁ。
僕も大好きですよ。
珠ちゃんの方が好きだぁ!そんなことないですよぉ。
(2人)いやぁ〜〜おぉ!いやぁ〜〜おぉ!いやぁ〜〜おぉ!ワオッワオッ!
(珠代)ふふっ。
下手くそ。
なんでやねん。
一生懸命やりましたよ。
すみません何をされてるんです?
(中條)「何をされてる」?このお二人は婚約されてるんです。
婚約ですか!?ようあんなあほと結婚しますね。
(由美)ちょっと!誰があほなんですか?そういう意味じゃないんです。
お母様に似てブッサイクだなぁと。
へっ!あなたは口が過ぎるわよ。
申し訳ございません。
(由美)ねえ珠代。
珠代の幸せそうな顔を見てお母さんはとってもうれしいわ。
(中條)そうですよね。
先代が亡くなられて一時はどうなるかと思いましたけども烏川さんが副社長になられてもう会社も安泰。
もう感謝しきれません。
私は自分の仕事をしてるまでで礼には及びません。
(由美)まあ。
これからも会社とそしてこの珠代をよろしくお願いしますね。
(烏川)もちろんです。
(中條)ああ〜ところで社長。
上海支社設立の件はいかがいたしましょうか?ああ〜それね…。
烏川さんどう思いますか?
(烏川)その件は非常に難しい問題ですね。
私もまだ決めかねております。
(一の介)あの〜すみません。
(由美)ん?上海に支社が出来るんですか?
(中條)はい。
我が社の海外進出第1弾といたしまして上海を狙っております。
(一の介)ああ〜そうですか。
社長。
お言葉ですが上海はですねすでに多くの日本の企業が進出しております。
まあ今からですとね成長著しいベトナムとかインドネシアに目を向けた方が将来的にも得策だと思います。
(由美)ああ〜なるほどね。
じゃあ中條。
そのベトナムとインドネシアちょっと検討しなさい。
はい分かりました。
(由美)じゃあ珠代行きましょ。
(珠代)はい。
(中條)ご苦労さまです。
いやケツケツケツ!足!ちょっと…。
足ケツ顔!
(一の介・中條)おい!
(一の介)こら!いや悪いとこ言うのかなと…。
(中條)でもすばらしい意見で…。
あなたお名前は?あっ川畑です。
(中條)君と違うよ!そちらに聞いてるんです。
(一の介)島田です。
(中條)どうも。
あっ烏川さん。
これちょっと早いですけどお祝いを…。
あっすみませんなんか…。
少ないですよ。
二人でお茶でもどうぞ。
失礼します。
(烏川)「お茶でも」って…いくら入ってんねやろ。
お茶しか飲めんがなこれ。
そんなことより君!余計な口出しするんじゃないよ。
君が意見しなくてもそのぐらいこっちはちゃんと調べてある。
あっ申し訳ございませんでした。
(烏川)今から大事なお客さんが来るからこの部屋をきれいに掃除しときなさい。
いや雑用ばっかりやないですか。
(烏川)口答えをするんじゃない!すみません。
(烏川)ああ〜まきちゃん。
はい。
今夜仕事が終わったらいつものバーで待ってるから。
あっ…はい。
いやいや…えっ?「仕事が終わったらいつものバーで待ってる」ってひょっとして…。
(烏川)そういうことや。
うわ〜二人アルバイトしてはるんですね。
(烏川)違うわ!なんで副社長がバイトすんねん。
いやそれしか考えられない。
つきあってるんだよ。
(2人)えっ!?
(一の介)いや烏川さんは珠代さんと結婚なさるんでしょ?
(烏川)するよ。
しかしこれはしかたがないまきちゃんがどうしても私のことが好きで好きでしかたがないと言うもんでね。
このことは他言無用で頼むよ。
なあ?まき。
ええ。
君からも私たちの関係をちょっと言ってやりなさい。
いやまああの…。
いいじゃないかちょっとぐらい。
なっ?誰も聞いてないから。
私あの…。
(烏川)二人にさあ言ってやりなさいまき。
あの…あの…。
キエェ〜〜〜!!
(烏川)なんだ?それは。
ごめんなさい。
私の困ったときの癖なんです。
癖!?どんな癖やほんとに。
すみません。
(烏川)君たち二人が困らしたんだろほんとに。
私たちのことはないしょにするようにってはっきり君の口から言いなさい。
はい。
ですからあの…。
さあ!さあ!さあ!キエェ〜〜〜!!
(烏川)おいおい。
なんでお前が言うねん?いやあの…癖なんですよ。
(烏川)うそつけお前!人のをすぐまねする癖だろ。
いやそれほどでも…。
(烏川)褒めてないわ別に!
(まき)すみません私失礼します!
(烏川)いや…おいおい!人前だからっててれて…かわいいやつだ。
なんか様子が変やで。
そう思われへんけどな。
これじゃないっすか?いやいや…まきちゃんはねほんとは僕のことが好きやのに僕の目の前で烏川にあんなこと言われたからショック受けてるんですよ。
お前ええ方に解釈するなぁ。
そんなことあれへんやろ。
そうか…。
じゃあこれじゃないっすか?まきちゃんは僕のことが好きやのに僕の前で烏川にあんなこと言われたからショック受けてるんですよ。
なんで同じこと2回も言うねんお前は!あほちゃうか!それしか考えつかないんですよ。
ほんまにお前だけは…。
もうはよ仕事仕事。
はいはいはいはい。
いや〜でも島田さんすごいですねさっきのインドネシアの話。
ああ〜あれな。
まあまあ…年の功やがな。
すごい経済通じゃないっすか。
いやもういっそのことねこういうとこにね中途採用とかされんともう自分で会社つくりはった方がよかったんちゃいますか?わしはな亡くなった先代にな仕事で昔いろいろ世話になったんや。
あっそうなんすか。
まあ会社は別々やったけどな。
まあわしは先代を目標にして頑張ってきたんや。
先代が亡くなったと聞いてやなこの会社に入社したわけや。
この会社のために役に立とうとそう思うてんねん。
いや〜島田さんほんま立派ですね。
おいどこ拭いてんねんお前!ええかげんにせぇよほんまに。
もうはよ掃除掃除。
いやでも大概きれいですよ。
(一の介)もっときれいにするとこあるやろ。
見つけて。
あっありましたありました。
はいはい。
(あき恵)何しとんねん!何したんや!?今。
いやあの…。
ちょっと島田さん。
(一の介)えっ?頑固な汚れがしゃべりましたよ。
誰が頑固な汚れよ。
失礼じゃないのあんた!なんなの!?違うんですよ。
鼻の頭の油がひどかったもんでつい。
(あき恵)ちょっと待ってちょうだい。
鼻の頭の油ってそんなもん出てませんから。
いや出てますよこれ。
(あき恵)そんな人いないでしょ。
ちょっとすみません首振んのやめてください。
油が下に落ちるんです。
(あき恵)どこに落ちたの?いやここにいっぱい…。
(あき恵)落ちてないじゃない。
ああ〜!ぬめるこれ。
(あき恵)やめなさい。
あなた勝手に滑ってるだけじゃないの!しょうもないことせんといて!ちょっとやめてください…。
ああ〜!
(あき恵)やめなさいよ。
(一の介)ええ〜?何?これもう〜。
(あき恵)あなたは自分の頭の上で滑ってなさいよ。
何を言ってんですかほんとに。
ええかげんにしてくださいよ。
すみませんどちらさまですか?
(あき恵)私は「花月衣料」社長浅香と申します。
花月衣料?こちらの社長に用事があって来たんですよ。
ほんとに失礼だわまったく。
秘書にちょっと叱ってもらうから。
もう〜!社長の私がこんな目に遭ってるっていうのに秘書たちは何をしてるのかしら?秘書たち!早くいらっしゃい!申し訳ございません。
(あき恵)もう〜後ろをぴたっとくっついてきなさいと言ったでしょう。
私がひどい目に遭ってるの。
なんとか言ってちょうだい。
(すっちー)かしこまりました。
君たち失礼だろ…ああ〜!
(あき恵)やめなさい!そういうことしたらほんとに油まき散らしたみたいに見えるやないの!しょうもないことさらすなぼけ!なめとったらあかんぞ。
怒るでしかし!やっさんみたいなってますよ。
(すっちー)失礼ですよほんとに。
すみません秘書の方ですよね?
(2人)はい。
あちらの方どうしてギターを持っておられるんですか?あっこれはですね我が社のPR活動の一環でしてお客様に我が社のCMソングを生演奏で聴いていただいております。
おお〜すごいですね!ちょっと一回やっていただけないですか?
(すっちー)やろうか。
ああ〜ありがとうございます。
(ギターの演奏)・花月衣料は花月衣料は・何かを作ってる・なんだ?・花月衣料は花月衣料は・何かを売っている・どこで?・どこかの国でどこかの町で・何かを売っている・おいおい・花月衣料は花月衣料は・なんの会社なの〜?
(あき恵)やめぇ!なんのこっちゃ分かれへんやないの。
沈み込んでいってるやないの!違うでしょ?我が社のアピールをもっと簡潔に分かりやすくストレートに表現しなさいよ。
じゃあ短いバージョンで。
分かりました。
(ギターの演奏)・花月衣料は花月衣料は
(2人)・社長がブス!
(あき恵)やかましいわ!何言うとんねんほんま〜。
ええわもう引っ込んでなさい。
まったくほんとに失礼な。
以上ですわ。
なんのコーナーや。
ひとまとめでございます。
(あき恵)そんなことよりも社長を呼んでいただけません?あっすみません。
社長!社長!
(烏川)おいこら!社長をお呼び立てするんじゃない。
違うんですよ。
花月衣料は社長がブスなんです。
やかましいわ!誰がそんな報告しろって言うたんや。
何納得し合ってんの?
(由美)どうも…はじめまして。
(あき恵)末成社長様でいらっしゃいますか?どうもはじめまして。
花月衣料の浅香と申します。
(由美)お話は聞いております。
(あき恵)業務提携のことでちょっと。
(由美)では奥のお部屋でお待ちくださいませ。
(あき恵)ついてらっしゃい。
(中條)こちらへどうぞ。
(あき恵)どうもありがとう。
(中條)うっ!
(あき恵)どうしたの?
(中條)まずはシャワールームへ。
なんでシャワー浴びなあかんねん。
何言うとんねん。
あほか!
(由美)烏川さん。
花月衣料の業務状態は大丈夫なの?うちと提携しても問題はないの?大丈夫です。
最近メキメキと業績を上げておりますし我が社にとっても必ずプラスになるでしょう。
(一の介)あの〜社長。
花月衣料って全然名前を聞いたことない会社なんですよ。
そういう会社と業務提携しても全然メリットがないと思いますけど。
(烏川)何も知らないくせに横から口を出すんじゃない。
ああっ社長!浅香様がお待ちです。
(由美)あっ分かりました。
じゃあ参りましょう。
なんかおかしいなぁ。
おかしいですよね。
お前もそう思うたか?そら思いますよ!なんで円盤みたいな頭してる…。
そこかい!頭がおかしいって言ってるんか!違うがな烏川やがな。
花月衣料となそんなもん業務提携しても何一つメリットはないねや!そうですよね。
そやのに推すってなんかおかしいですよね。
そこやそこや。
それにねあの人おかしいのは…。
っていうか烏川副社長と珠代お嬢様が結婚するってのはみんな知ってるわけでしょ?そやのにわざわざねまきちゃんがその烏川社長を好きになるっておかしくないですか?そこや。
まあそうやなぁ。
だいたいがねそんなモテるタイプちゃいますやん。
私初めて会うたときひょっとこかな思うたんです。
(一の介)わしもそう思うた。
ほな「違う」言うからあっ口笛吹いてはんねや…。
それも違うんでしょ?あんな唇好きになります?
(烏川)誰の話や?お前や。
うわ!
(烏川)そんなふうに思ってたのか。
いや…。
(烏川)もういいお前たちはクビや!なんでなんすか?なんでそんな唇なんすか?
(烏川)まだ言うてんのかお前。
陰で上司の悪口は言う。
大事なお客様に失礼な態度とる。
お前みたいな社員はいらん。
お前らはクビや!いやっお前らって私もですか?
(烏川)ガードマン!なんでございましょうか?
(烏川)この二人を連れ出してくれ。
ええっ?
(烏川)この二人を連れ出してくれ。
なんですか?
(烏川)ほら。
(中川)追い出します!しっかりしとるがな!
(中川)お前ら出ていけ!ちょっと待てや。
やめろや!ちょっとちょっと…。
(一の介)ちょっと…もう〜。
(中川)さあ来い!
(烏川)おい違うぞそれ!おいこっちや!バレますよこれちょっと!そらバレるわ。
大丈夫。
大丈夫ちゃうでしょ!なんか「ケタケタケタ」って笑い声が聞こえてましたよ。
どこから聞こえんねん笑い声が。
しかしわしらはな会社をクビになったんやで。
そうですね。
会社に出入りできへんねや。
こういう格好してるからここにいてられんねやないか。
いや〜でもおっさん二人が女装のマネキンいうのもね。
しゃあないやろ?烏川のやな本性暴くためやがな。
あいつは何かを隠してんねや。
だからな誰もいない所で必ずあいつはぼろを出すはずや。
なるほど。
それにまきちゃんがどうしてあいつとつきおうてるかも知りたいやろ?お前。
そこですよ!ねえ?なんとかせんと。
おい誰か来た。
あっちょっと…。
(まき)えっと…。
まき。
烏川さん…。
(烏川)誰もいないんだから耕一さんと呼びなさい。
あの…私今夜ちょっと用事が出来まして無理になりました。
すみません。
(烏川)用事?なんの用事や?
(まき)えっ「なんの」?
(烏川)答えなさい。
なんの用事だ?さあさあ!キエェ〜〜〜!!
(烏川)なんだ?
(まき)えっ?
(烏川)今声がしたよな?
(まき)はい。
(烏川)空耳か?まあいい。
それよりまき本当は用事なんてないんやろ?俺のことが嫌になったのか?いやそんな…。
デブで目が細くて口めっちゃ臭くて手足短くておなかめっちゃ出て性格ほんまに悪い烏川さんのこと大好きです!
(烏川)うそつけお前!よくもそんだけ悪口言えたな。
(まき)あっいや…。
(烏川)そんな態度でいいのか?
(まき)はい…。
君が彼氏にだまされているとこを私が助けてやった。
その恩人だというのを忘れたんじゃないだろうね?それは感謝してます。
でも私ほんとにだまされてたんですか?まだそんなこと言ってるのか。
私が助けてあげなかったら君は今頃その男に利用されてこの会社のスパイをしてたんだぞ。
はあ…。
私が警察ですべてをしゃべれば君も共犯として捕まることになる。
それでもいいのか?それは困ります。
だったら黙って私の愛人になりなさい。
はい…。
よし。
仲直りのキスをしよう。
えっ!?さあ今ここでだ。
えっちょっ…ちょっと…。
無理です!ちょっと!
(烏川)キッスをさせろ!
(まき)なんですか…。
バシ!
(烏川)誰や!?
(烏川)えっ!?今たたかれたよな?
(まき)はい。
(烏川)まさかこのマネキンが動いたんか?動いてません。
(烏川)そうやろうな。
ええ〜!?返事せんかった?今。
えっうそ!?
(まき)今のうち…。
(烏川)あっおい!ちっ…まあいい。
しかしこのマネキンおかしいな。
そうか帽子こっちやないか。
もう何をして…。
おい!こんなマネキンあったか!?あれ何をモデルにしたマネキンや?落ち武者やないか。
はぁ…危なかったな。
ええかげんにしてください。
危ないどころの騒ぎちゃいますよ。
何が?なんですか?これ。
しゃあない。
時間がなくてこれしかなかったんやがなお前。
カツラでしょ?なんでないとこにないままなんすか?誰もおらへんな。
うわっ!菊人形が交ざってる。
まあええか。
それよりもな今日こそ俺はあの子に告白するぞ。
あんなええ女めったにおらんからな。
こいつもまきちゃんにほれてんのか。
(すっちー)誰かなんかしゃべった?しゃべってへんよ。
そうか。
えっ!?疲れてんのかな?それはそうと松浦遅いな。
(松浦)あっ須知さん呼んできました。
(すっちー)そうか。
(松浦)どうぞこちらです。
何よ?これかいおい。
(松浦)須知から話があるそうでどうぞどうぞこちらにどうぞ。
(すっちー)おい。
今から告白するからな雰囲気のええBGM頼むで。
はい。
俺が上手に告白できるようにな。
分かりました。
頼むぞ。
話って何?
(すっちー)んんっ!直子さん…。
(ギターの演奏「ジョーズ」のテーマ曲)
(すっちー)実は僕…。
(ギターの演奏「ジョーズ」のテーマ曲)
(すっちー)以前から…。
(ギターの演奏「ジョーズ」のテーマ曲)
(すっちー)あなたのことずっと…。
(ギターの演奏「ジョーズ」のテーマ曲)
(すっちー)ずっと…。
うわぁ〜〜〜!!
(すっちー)うわぁ〜〜!!びっくりするわあほ!はあ!?なんで「ジョーズ」のテーマやねん!いや須知さんが「じょうず」に告白する言うから。
意味が違うがな。
えっ?サメに告白するんちゃうで。
ちゃうんですか?なんで分からんねんお前は。
もうええから。
好きという気持ちがなストレートに伝わるようなそんな曲。
任してください。
(すっちー)頼むで。
直子さん…。
(ギターの演奏「とんちんかんちん一休さん」)
(すっちー)実は僕好きな人がいるんです。
(ギターの演奏「とんちんかんちん一休さん」)
(すっちー)その人の名前は…。
その人の名前は…。
(2人)・一休さんあほ!なんで一休さんや!一休さん…。
「直子さん」やろが!あっ「直子さん」…はい。
なんで坊主に告白せなあかんねん。
もうええわ。
音楽なしでええわもう。
んんっ!直子さん好きです。
つきあってください!
(今別府)悪いけど私二流三流の男とつきあう気はないの。
じゃあね。
(すっちー)待ってください!諦めませんよ!あのブスなんであんな高飛車なんですか?
(一の介)ほんまやな。
ようあんなん言えますね。
あっあかん。
また来た。
ああ〜!もうちょっとしたらぁ耕たんと珠ちゃんは結婚なんだねっ。
(烏川)そうですね。
きゃはっ。
うれしいなぁ。
今のぉ珠ちゃんの気持ちは…きゃはっパップリンコのパップリンコだよっ。
でもねバボッとしたらぁベボッとするんだぁ。
でもぉベ〜ボのバ〜ボのバボバボベ〜ボなんだよっ。
でもぉパップリンコのパップリンコは間違いないんだぁ。
きゃはっ。
(烏川)まったく分からん。
(珠代)ねえ耕たん好きだよっ。
(烏川)僕も大好きですよ。
(珠代)珠ちゃんの方が絶対こんぐらい好〜きだっ!
(烏川)いや僕の方がこんぐらい大好きです。
(珠代)珠ちゃんの方が好きだよっ。
好〜きだもん。
(烏川)ああどうも。
(珠代)きゃはっ好〜きだ!好〜きだ!うふふふっ好〜きだ!
(烏川)どっから顔出してんねん。
ここはいいですから。
あの…珠代さん例の話大丈夫ですかね?
(珠代)例の話ってな〜に?珠代さんが持っているこの会社の株すべて私の名義に書き換えてくれるという話。
パポッ!ベポパッブポパッ!ブ〜ビ〜ブ〜ビ〜!んん〜!もう耕たん私のこと信用してないんだぁ。
(烏川)疑ってたわけじゃないんですちょっと確認をね。
うっうぅ…疑ってたんだぁ。
(烏川)いやいや。
だめだぁだめだぁもう。
お涙さんがここまで遊びに来てるよぉ。
うっうぅ…おうちに上がりたいってここまで遊びに来てるよぉ。
(烏川)今日は親戚が来てるからって帰ってもらいなさい。
だめだよぉ。
ジュース飲みたいってもうお靴脱いでここまで上がってきてるよぉ。
(烏川)だからもう帰ってもらいなさい。
(珠代)やだやだ無理だよぉ。
あっ!ああ〜お邪魔した!涙がお邪魔した!うぅ〜〜!ああチ〜ン!
(烏川)鳴りません。
鳴りません。
えっ?えっ?うそやん?マイナスイオン。
(烏川)出ませんよ!出ません。
こういうことはねお部屋で二人っきりのときにやりましょ。
(珠代)ふぁ〜い。
んん…じゃあ行こう。
ふふっ。
12…1234!・チンチンチチンチンチンチチンチン
(珠代)・チンチンチチンチン
(2人)ワァ〜オ!
(珠代)・チンチンチチンチンチンチチンチン…
(2人)ワァ〜オ!・チンチンチチンチンチン…・
(珠代)ワァ〜オ!あんなん結婚さしたらあかん。
阻止せんと。
お嬢さんやぞ。
そんなこと言うな。
あっ…。
また来たまた来たまた来た。
どうして急にあの二人をクビにしたの?そうですよね。
特に島田さんは優秀だったと…。
(烏川)そこですよ。
なんで優秀なのか不思議に思って調べてみたらあの二人ライバル会社のスパイだったんですよ。
(由美・中條)えっ?
(烏川)ですから一刻も早くクビにする必要があったんです。
あら〜そうだったの。
でもいつも烏川さんには助けてもらってばっかりね。
これからもよろしくお願いします。
(中條)我々だまされてたんですね。
(烏川)私に任してください。
社長は何も心配しないでください。
心配すると美貌が台なしですよ。
あら美貌だなんて嫌ですわ。
ふふふふっ…はっひっふっへっほっ!
(烏川)なんや。
(一の介)おい聞いたか?聞きましたよ。
なんですか?あれ。
笑うたあとに「はっひっふっへっほっ!」って。
そこかい!?おいこの会社の株の買い占めどうなってる?
(あき恵)ご安心ください。
もうすでに25%の株を手に入れておりますわ。
そちらの方は順調ですか?ああ大丈夫や。
あの珠代とかいう女死んだ父親の遺産を引き継いで今ではこの会社の株30%を保有している。
ほう〜。
それをすべて俺に預けると言っている。
それらの株をすべて合わせれば我々は筆頭株主となりこの会社を乗っ取ることができるんですよね?
(烏川)ああ。
それにあの社長何も知らないど素人ですから自分がだまされてることにまったく気付いていませんね。
(烏川)だから俺たちはなんの苦労もせず合法的に金持ちになれる。
さすがは烏川の兄貴。
まあそれにしてもあの珠代という女は烏川の兄貴にぞっこんですね!
(烏川)おい会社内でその「兄貴」と言うのはやめとけ。
(すっちー・松浦)すみません。
まああの女うまいこといけばすぐに捨ててやるわ。
(4人)ははははっ!はっひっふっへっほっ!
(烏川)なんや?社長か?
(あき恵)なな…なんなの?
(烏川)まあいい。
成功は目の前や。
一緒にいるのがバレたらまずい。
(あき恵)分かりました。
お前ええかげんにせぇよ。
すみません。
何が「はっひっふっへっほっ!」やねん。
おもしろいもんはすぐまねしてしまう癖がありまして。
まねをするなあほ!申し訳ございませんほんとに。
なんやねんあいつらもう…。
全員グルやったんや。
そうですよ。
これね社長に言うてあげた方がいいですよ。
あほかお前。
わしらもスパイやと思われてんねんで?わしらの話信用せぇへんやろ。
説得力ないっすよねぇ。
そうやがな。
なんかええ方法ないっすかね?そこやそこや。
・ドンドンドンドン!
(一の介)えっ?えっ?えっ?なんか窓から音…。
ちょっと…足見えてますやん。
どういうことですか?これ。
(一の介)ここは30階建ての最上階やで?屋上から入ってくる…。
(一の介)ちょっと入ってきそうや。
よし誰もおらへんな。
おやじ大丈夫や。
大丈夫か?
(オクレ)うわぁ〜!
(裕)落ちた〜!ええ〜!?おやじ〜!なんや?
(裕)大丈夫なんかい!びっくりするやないかい!えっ?すぐ下に足場があったから助かったんや。
(裕)そうだったんか。
屋上から落ちたら終わりやでほんまに…。
おやじ早速取りかかろう。
おうやろう。
やばい誰か来た。
どないしよう?
(オクレ)あっ…ああマネキンのふりしよう。
(裕)よっしゃよっしゃ。
井上さん異状ありませんね?異状なし。
はい異状なし。
行きましょう。
(井上)はい行きましょう。
(中川)異状なし…。
えっ?
(井上)どうした?
(中川)異状なしはええけどこれマネキンか?こんなんあったか?
(井上)いや〜なかなか精巧なマネキンですな。
(中川)よう出来てるマネキンや。
これすごい…。
ふふっ。
(中川)今動かんかったか?
(井上)いやマネキンが動くはずがないでしょうが。
(中川)マネキンは動かんわな。
すばらしい…。
おいおいおい!
(井上)どうしたん?
(中川)肩をガッと動かしたで。
(井上)ちょっと中川さん疲れてんのちゃいます?
(中川)わし疲れとるんかなぁ?錯覚ですよ。
そうかそうか。
ほな井上さん行こか。
うん行こ行こ行こ。
(中川)しかしよう出来たマネキンやな。
(オクレ)きききききっ…。
(中川)井上さん「きききききっ」言うて動いた今。
ええ〜?うわ〜菊人形か?これ。
(オクレ)はっ…。
(中川)今動いたで井上さん。
今完全に動いたよ。
ええっ!?ちょっと井上さん今な…。
ふふふふっ…。
あれ動いてるよな?ええっ?ちょっと待ってよ井上さんすごくな…。
井上さんさっき…。
あっ今動いた!こっち見てる間に動いたであれ。
完全におかしいやろ。
おっさんええかげんにせぇよ。
(裕)ええ〜!?なんや?なんや?なんや?
(オクレ)なんや?おいお前ら。
おいお前ら泥棒やろ?
(裕)違います違います。
違うんやったらなんや?あっあの…マネキンです。
違う!どういうことや?これ。
(裕)実は…。
立つなおい!座ってしゃべれ。
(裕)実はここの会社の副社長の烏川にだまされたんです。
烏川にだまされた?
(一の介)詳しく説明しなさい。
僕は…。
立つないうねん!
(裕)まだかいな!あかん。
僕は岡田裕と申します。
こちらが父で僕たち親子はNGKアパレルの提携会社をしておりましてここの会社の株も結構な量を持っていました。
しかしある日烏川に僕たちがNGKアパレルを乗っ取ろうとしてるという言いがかりをつけられて株をすべて没収されてしまったんです。
そのやり方があまりに強引でひどかったので烏川の悪事を暴こうと忍び込んだんです。
あいつはひどいことするやっちゃなぁ。
我々とまったく一緒やないですか。
そやな。
我々も烏川の悪事を暴くためにここに侵入してるんすよ。
そうだったんですか。
立つないうねん。
立つな言うてんねやほんま…。
(裕)それに僕には婚約者がいたんですけどそのときを境に急に離れていってしまったんです。
あいつが何かを吹き込んだに違いありません。
それも確かめたいんです。
そんなとこまで一緒かいな。
分かりました。
じゃあ我々と手を組んで烏川の悪事を暴きましょう。
(裕)よろしくお願いします。
握手は立ってや!
(裕)どないやおい!座っとけ言いましたやんか。
立てぇ!
(裕)でも烏川の悪事どうやって暴くんですか?それなんですよね。
とりあえずね社長に烏川の本性をまずは知ってもらわんと話にならないですもんね。
(裕)でもそれっていちばん難しいですよね。
(一の介)そうや。
じゃあお二人にねちょっとひと芝居打っていただきますか。
芝居ってどういうことですか?このお二人がやな強盗のふりをして社長の娘の珠代さんを人質に取るわけや。
まあ珠代さんを愛してない烏川は珠代さんの命よりも自分の命を優先するやろ?そらそうでしょ。
すぐあいつは逃げていくはずや。
そういう姿を見た社長は「なんて卑怯な男なの」と目を覚ますよ。
なるほど〜。
ほんでそのあと我々が出ていって烏川が珠代さんを愛してないということと会社を乗っ取ろうとしてることちゃんと言うたらええわけですね。
(一の介)そういうことや。
(裕)じゃあ具体的にどうすれば?
(一の介)じゃあね息子さんが珠代さんを人質にしてください。
え〜っとさっきナイフ持ってましたね?それをですね突きつけてセリフ言ってください。
「こいつの命が惜しかったらおとなしくしろ!」と言ってください。
そうすれば烏川は必ず「やめろ!」と言うはずです。
一旦は止めますよね。
(一の介)止めるやろな。
じゃあお父さんはですね「じゃあお前を殺すぞ」と言ってください。
そうすると烏川は怖くなって「そいつは好きにせぇ」と逃げていく。
あいつの本性がバレるという…。
分かりました分かりました。
(一の介)練習しときましょうか。
(裕)はい。
(一の介)じゃあおい川畑。
お前烏川の役。
俺珠代さんの役やるから。
じゃあナイフ突きつけてね…。
じゃあいくよ。
用意スタート!パチン
(棒読みで)こいつの命が惜しかったらおとなしくしろ!
(棒読みで)やめろ!
(棒読みで)じゃあお前を殺すぞ。
(一の介)下手くそ!棒読みやないかほんまに!こんなん初めてやから。
(一の介)初めてにしても下手すぎるわ。
(裕)どうしたらいいのか…。
(一の介)もっと芝居をしないと!
(裕)あっ芝居?芝居したらいいんすね。
(一の介)頼むよほんとに。
じゃあいくよ。
用意スタート。
あっこいつのぉ〜命が惜しければぁ〜おとなしくしろぉ〜〜!やぁ〜めぇ〜ろぉ〜!あっじゃあ〜〜お前を〜〜あっ殺すぞぉ〜〜。
(一の介)なんで歌舞伎やの!?
(裕)芝居っておっしゃるから…。
(一の介)硬すぎる!芝居し過ぎ!今風の芝居でいいの。
(裕)あっ今風の芝居?
(一の介)しっかりしてよ!ほんとにもう…。
じゃあいくよ。
用意スタート!パチン・こいつの命が・惜しかったら〜・おとなしく〜しろ・やめろ〜〜・じゃあお前をうわっ…。
(一の介)おいおいおい!なんでミュージカルなの?それにお父さん足腰弱すぎる。
もっと鍛えて。
向こうからみんな来ました。
チャンスです。
(一の介)危ない。
(裕)おいこらぁ!こっち来いこらぁおい!ああ〜!
(裕)おいこらぁ!こいつの命が惜しかったらおとなしくせぇ!やめろ!
(オクレ)じゃあお前を殺すぞ。
くそ〜そいつは好きにせぇ。
社長これがこいつの本性です。
(一の介)おいおいおい!あほやな!こいつとちゃうねん。
なんでこいつやねん!
(裕)いやブサイクな娘って…。
おい何してんねん。
(一の介)あっ…。
あっ。
(烏川)遅いわ!おかしい思うたらお前クビにした川畑と島田やないか。
くそ〜。
(烏川)変わらんやろ。
(烏川)おいお前ら岡田親子やないか。
(オクレ)いやいや…痛っ…。
(烏川)お前らこの会社を乗っ取る計画をしただけじゃなく強盗までか。
言いがかりはやめろ。
俺らから奪った株を返せ!奪ったやと?お前らが乗っ取ろうとしたから罰として没収しただけや。
わしらがそんなことするわけない。
(烏川)何?なんかあったんですか?まき!
(まき)裕さん!
(裕)いや今はええやろ。
立たしてよ。
怒られたらあかんやろ。
(裕)怒られへんわ。
っていうか二人知り合いやったんですか?
(裕)さっき言うてた婚約者です。
えっ!?元婚約者やろ。
裏切っておきながらよくそんなことが言えたな。
(まき)裕さんこの会社をスパイするために私に近づいたってほんと?私のこと愛してるって言ったのあれうそやったの!?
(裕)違う!俺もお前もあいつにだまされてんねん。
俺は今でも愛してる。
俺も愛してる。
(烏川)お前関係ない。
(烏川)こいつはこうやってうまいこと言うのが手口や。
だまされたらあかんで。
どっちを信じたらいいのか分かれへん。
信じてくれまき!
(烏川)まき誰を信じるんや?そうやそうや。
あの…12ブゥ〜。
(烏川)やかましいわ。
誰がブゥ〜や。
すみません…。
どれ?私は…私は裕さんを信じる。
あっ!だって裕さんを愛してるもん。
くっそ〜もう!
(裕)鼻くそ付けるな!まきさん何を考えてるの?烏川さんを信じるべきじゃない?そうですよ。
烏川の兄貴を信じてください。
(中條)ちょっと待ってください。
「烏川の兄貴」ってどういうこと?あっ!
(ギターの演奏「火曜サスペンス劇場」のジングル)
(烏川)いらんいらんいらん!
(あき恵)ばか!
(中條)烏川さんなんでこの人が兄貴って呼ぶんですか?
(烏川)これはですね…。
いらんこと言うたらだめですよ!いらんこと言うたら僕らがグルで株を奪って筆頭株主になってこの会社乗っ取ろうとしてることバレてしまいます。
(由美)なんですって?うちの会社を乗っ取るですって!?どうしてそれを?
(烏川)お前が言うたんや!
(一の介)烏川ついに化けの皮がはがれたな。
お前は頭の皮はがれとるやないか。
はがれてへんわあほ。
社長これがこいつの本性ですよ。
珠代さんまきちゃんこいつにだまされてたんですよ。
うるさいんじゃお前は。
おいどけぇどけぇ!
(すっちー)どけぇこらぁ!
(由美)珠代!
(烏川)社長娘の命助けてほしかったらこの会社の権利書と株すべて俺らに譲れ。
(由美)えっ?耕たん…珠ちゃんのことが好きだったっちゅうのうそだったの〜?ううっ…ぶわぁ〜〜!
(烏川)お前みたいな女誰が好きになるんじゃあほ。
(中川)異状なし。
いやあるやろ。
(烏川)おい邪魔すんのやったらお前からいてまうぞ。
(井上)なんやと?
(烏川)須知。
かわいがったれ。
おいこらぁおじい調子乗っとったらあかんぞ。
おらぁ!バキ!バキ!バキ!
(すっちー)くっ!バキ!バキ!
(すっちー)全然倒れへんやないか!
(烏川)こいつ不死身かおい。
(井上)いてまえ。
(中川)おいやめぇ。
わしが相手や。
おもろい。
お前から刺したるやんけこらぁ。
バキ!強っ!なんや?これ。
バキ!なんでこけよんねや?これ。
バキ!
(中川)おらぁ〜。
(松浦)このじじい…こらぁ!バキ!ギィーン…
(ギターの音)あっ痛い…。
(一の介)こらこらこら!
(あき恵)痛い痛い…。
痛い。
痛い痛い…。
ちょっと待てや!集中攻撃になっとるやないかい!バシ!何しとんねん!おじい何しとんねん。
出遅れでようほんま。
(中川)おい行くぞ。
立て!
(烏川・すっちー)くそっ!
(中川)はよ来い!
(井上)はよ行け。
ほんとにもう。
なんか顔痛いな。
殴られたしや。
(まき)裕さん今まで誤解しててほんとにごめんなさい。
(裕)もう過ぎたことや。
さっき私のこと今でも愛してるって言ってくれたのあれ本当?もちろんや。
今でも愛してる。
もう一度やり直そう。
(まき)うん。
ありがとう。
はぁ…くそ〜〜!
(一の介)痛っ!くそっ…。
(一の介)俺に八つ当たりするな。
すみません…。
(由美)島田さんに川畑さんもう私があの烏川を信用したばっかりに二人をクビにするなんて本当に申し訳ございませんでした。
(一の介)いえ。
私たちもですねクビになってるのに会社に出入りしてほんとにすみませんでした。
私はこの会社が好きでした。
もうこの会社で働けて本当に楽しかったですうれしかったです。
いろいろとありがとうございました。
おい川畑行こうか。
いやあの…。
(中條)ちょっと待ってください。
思い出しました。
あなた先代と一緒に仕事されてた島田一の介さんですよね?
(由美)えっ?主人と一緒に?
(中條)そう。
覚えてませんか?先代がうちの会社にスカウトしようとしてたあの島田さんですよ。
(由美)あっ!「自分の後継者にしたい」という…あの島田さんでしたの?ちょっと待ってくださいどうしてそんな思い出深い人今の今まで気が付かなかったんですか?
(由美)だって…。
(2人)めっちゃハゲてるもん。
ははっ…。
なんで同じように言うんですか二人声そろえて。
(中條)昔はフサフサしてらした…。
(一の介)まあそうですよ。
私もですねこうしてちょっと抜けてきたのは40代でですね。
ちょっとストレスがたまりましてそれからというものは…。
説明いらんって!バシ!説明いらん。
(由美)あの…島田さんどうしてもうちの会社をお辞めになるんですか?今急に副社長のポストが空いたんです。
私はその席に島田さんに座っていただきたいと思うんですがいかがでしょうか?
(一の介)いや社長。
ほんとにいいんですか?
(由美)もちろんですわ。
願ってもないことでございます。
(一の介)じゃあよろしくお願いします。
いやいや島田さんよかったやないっすかねっ。
社長。
これからは島田さんはもちろん川畑泰史もよろしくお願いします。
あなたはクビです。
ええ〜〜!?なんでなんですか?
(由美)なんの役にも立ってないじゃないの。
そんなあほな…。
まきちゃんにはフラれるわ会社クビになるわどないしたらええねやもう…。
しかたがないわね。
私が養ってあげる。
誰が言うとんねん!やかましいわお前。
(今別府)あんたみたいなタイプ嫌いじゃないわよ。
うそつけ!話ちゃんと聞いてたらあんた二流三流の男は嫌いや言うとったやないかい。
ええ確かに。
二流三流は大嫌い。
そやろ?
(今別府)でもね四流は大好きなの。
やかましいわ!
(今別府)泰史!ぴゅっ!ぴゅっ!ぴゅっ!2014/12/26(金) 09:55〜10:50
MBS毎日放送
よしもと新喜劇[再][字]【「難局物語!?」】
「難局物語!?」
詳細情報
お知らせ
この番組は2011年10月15日に放送されたものです。
出演者
内場勝則
池乃めだか
末成由美
浅香あき恵
烏川耕一
安尾信乃助
ほか
ジャンル :
劇場/公演 – 落語・演芸
バラエティ – お笑い・コメディ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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