先月ヨーロッパのある国で撮影されたホームビデオ。
そこに…。
ツートンカラーの奇妙なクマが映っていた。
実はこのクマヨーロッパから遠く離れた日本のしかも秋田で起きた不思議な事件に深く関わっていた。
一体何の事だ?世界を股に掛けた取材で浮き彫りになったのは謎に包まれた動物取り引きの実態。
「かわいい!」なんて言ってる場合じゃありません。
どうなってるんですかね?何なんですかね?シロクマ?
(徳永)所さん所さん。
何ですか?今回も油田のようなすごい話が。
本当?いや〜もう言っていいんじゃないですか?これぐらい。
こちらでございます。
じゃん!すいません質問していいですか?ちょっとご説明します。
こちら。
そもそもは秋田県の水族館が動物商に頼んだんです。
このホッキョクグマを手に入れてほしいと。
水族館は1頭につき1,500万円の予算を用意するからなんとかしてくれと言った…。
シロクマ1,500万円もするの?動物商は世界中探して回りますからまずはという事で水族館リサーチ代を350万円ほど渡しました。
ところが1年待っても来ません。
2年待っても音沙汰なし。
今年なんと…。
10年!?たっちゃった。
痺れを切らした水族館とうとう業者を訴えました。
初めの350万を返してと秋田地裁に訴えたとこういう話でスタッフは根掘り葉掘り想像する訳です。
ここに?この動物商はもしかして全国の動物園水族館を手玉に取ってお金をだまし取るオレオレ詐欺ならぬシロクマ来る来る詐欺だったりして。
すいません。
はいはい。
はたまた被害者かもしれない。
実は謎の動物愛護団体が世界中のホッキョクグマを囲っちゃってるんじゃないのとかいろんな事を想像したんですが真相は驚くべき話でした。
そうなの?所さん!大変ですよ。
俺の責任みたいじゃねえか。
(笑い声)ディレクターが向かったのは秋田県男鹿市。
動物商を訴えた水族館に事情を聞く。
この水族館県が経営に参加。
ホッキョクグマが来るのを見越して専用の水槽を1億円以上かけて作っていた。
このお金もホッキョクグマ購入資金も全て税金だった。
そこで問題の動物商に連絡を取ってみた。
すると…。
名前などを明かさない条件で事情を話し始めた。
なんと10年の間ずっとあの350万円を使って世界各地の動物園と交渉してきたというのだ。
そしてヨーロッパやロシアなどで4頭のホッキョクグマを見つけていたという。
しかし…。
なぜ中国が?なぜホッキョクグマを買いあさっているのか?
(機内アナウンス)北京空港でディレクターを待っていたのは中国の事情に詳しい中国人スタッフ。
…と話している間に到着したのはなぜかショッピングセンター。
いた!でも…。
(取材者)すげえなこれ。
ここは中国の富裕層の間で今評判の剥製店。
所狭しと並ぶ剥製の中で最も数が多く最も人気なのがホッキョクグマだという。
その値段は高いもので…一目見ただけで購入した富豪もいたらしい。
ここでディレクターにある疑問が。
ならばと生きているホッキョクグマを求めて中国最大の動物園に行ってみた。
すると…。
人気。
人気ですよ。
ここでもなぜかホッキョクグマが大人気。
サッカー場ほどの広さの専用施設にいたのは4頭。
いいものばかり食べているのか太り気味。
その人気はあのパンダに匹敵するという。
係員によると2頭は秋田の水族館がどうしても入手できなかったこの10年の間に来たという。
そこでスタッフが中国国内の記事をくまなく調査。
その結果中国は2000年以降世界中から少なくとも22頭入手した事が判明。
世界の取引頭数の4割を占めた。
でもなぜ?どうやって入手しているのか?その謎を解く鍵は意外な国で見つかった。
東南アジアのタイ・バンコクにある動物園。
3年前ここには全部で6頭のホッキョクグマがいて中国が手を伸ばしていた。
その時ある日本人が交渉に割って入り1頭買う事に成功したという。
その男なら中国の手口を知っているかもしれない。
これですか?あ〜ここですね。
こんにちは。
こんにちは。
この人物が中国と渡り合ってホッキョクグマを手に入れた動物商。
その現場で見たものとは!?
(取材者)ここ…このホッキョクグマですか?
(白輪)そうこの子。
6,000万円。
その後残りは全て中国に買い占められてしまったという。
それにしてもなぜ中国はそこまでホッキョクグマが欲しいんだ?その後の調査で中国国内で動物園と水族館が急増している事が判明。
それが今回の事件の真相だったのか。
そんなに水族館が中国で盛り上がってるの?そう。
あっそう。
すごい話になってきたねこれ。
そうですよね。
何かこのVTR見てご意見のある方はいらっしゃいますか?
(一同)はい。
(久保田)モーリーさん。
すいません。
ちょっとこれ見て下さい。
まずケープペンギン10年ぐらい前は1羽45万円程度でした。
今はいくらになってると思いますか?45万でも高いと思うもの。
じゃあ今…90万もする!?
(久保田)倍ぐらい?
(モーリー)そこに中国が介入してくるとじゃ〜ん150万。
えっ150万もするの?ペンギン見に来ました。
1羽って…。
さみしい。
(モーリー)その次がミナミシロサイっていうサイ。
もともとは850万だったんですよ。
現在なんと3,000万です。
高っ!
(モ−リー)続けてカリフォルニアアシカ150万円だったんですけれども800万。
えっ!5倍以上につり上がりました。
(笑い声)これ見る時ありがたいわ。
実は日本もバブルの時代動物特にシロクマホッキョクグマを買いあさっていた時代があるんですね。
日本も?そうなんですよ。
やっぱり…300万だったんだ。
それが日本が買い占めた事でもうその段階で1,500万ぐらいまで上がっちゃってたんですね。
そういう事なんですか。
クマが人気あるのは根拠あるんですよ。
えっ何ですか?非常に珍しいんですよ。
珍しいものっていうのは珍奇性効果って呼ぶんですけども。
珍奇なものを集めてくるっていうのは能力が高いっていう事の証明になるので。
世界へのアピールなんだ中国なんかも。
(澤口)ですから…それなりの理由があるんですね。
そうですよ。
今日のテーマがクマって聞いたからクマの服着てきました。
どうですか?司会業としてテーマに合わせてくるっていう。
(久保田)すばらしい。
所さん所さん。
何?裁判どうなったかっていうと動物商の人は全く争わなくてお金350万円返しますと約束したんでちゃんと和解が成立したと。
返したんだ。
そしてあの秋田の水族館ホッキョクグマ来たんです。
オーストラリアが実はタダで貸してくれたんですね。
よかったよかった。
ただ話まだ続きがあるのです。
そうなの?スタッフはある一つの事がずっと気になっていたんです。
確かにねこの10年間動物商は中国の陰で全く結果は出せませんでしたよ。
ただ調べていくと一回だけ成立寸前までいった事があった。
しかもお求めやすい値段で。
こんないい話なのにこの動物商自分から断ってます。
何かある。
調べたところもっとのけぞるような世界が見えてまいります。
そうなの?まいります。
所さん!もっと大変ですよ。
もっと大変なの?問題の取り引きその記録が残っていたのは秋田県議会の議事録。
ホッキョクグマの購入予算は全て税金のため県議会でも度々議論されてきたのだ。
ここですね。
ヨーロッパのセルビア・モンテネグロ。
そこにホッキョクグマの小グマがいるという情報を動物商から得て入手を依頼していると書いてますね。
ん?セルビアからホッキョクグマを買おうとしていたのか?読み進めると更に気になる言葉が。
「偽物」。
一体どういう事だ?早速セルビアの取材協力者から当時秋田県が交渉したという動物園の今の様子を送ってもらった。
そこに…。
何だ!?このツートンカラーのクマは。
偽物とはこの事か?真相を探るためディレクターはセルビアの首都ベオグラードへ。
ユーゴスラビア紛争の傷痕が今も生々しく残る中セルビアにおけるクマ研究の第一人者のもとへ。
正体はホッキョクグマとヒグマの交雑種。
その名もハイブリッド。
クマの雑種で学術的にはホッキョクグマとは言えないという。
博士によるとハイブリッドは毛の一部が茶色くなるだけではなく骨格や顔つきもヒグマに似ているらしい。
確かに日本でよく目にするホッキョクグマとは顔つきが違う。
すると博士が「面白いものがある」とディレクターを連れ出した。
案内されたのはマイナス18度の冷凍庫。
お〜大きい。
そこにあったのはハイブリッドの死体。
今年10月およそ30歳で死に研究のために持ち込まれたメスだという。
なんとこのメス今動物園にいるオスとの間に20年以上前からたくさんのハイブリッドの子グマを産んでいたというのだ。
秋田が買わされそうになったのもそのうちの一頭。
破格の安さだったという。
翌日真相を確かめるためハイブリッドを繁殖させたという動物園を訪ねると…。
でかい。
ちょっと待って。
たたずんでいたのは一頭のハイブリッド。
(取材者)真っ茶色ですね。
何やこのクマ!ビデオで見たとおり鮮やかなツートンカラーだ。
(取材者)こんなクマ見た事ないよこんなシロクマ。
しかし今動物園にいるのはこの一頭だけだという。
ほかのハイブリッドの行方を尋ねるべく園長のもとへ。
しかし取材拒否。
すると現地のスタッフが気になる事を言いだした。
動物園は何か秘密を抱えているのか?匿名を条件に動物園の内情を話してもいいという人物が見つかった。
なぜか目立つ場所での取材は危険だというのでホテルで話す事に。
この人物はかつて…しかし動物園の取材の何が危険だというのだ?その後しぶしぶ明かしたのはハイブリッドの繁殖を主導したというある男の存在。
今年9月に亡くなるまで30年以上ベオグラード動物園に君臨。
悪いうわさがささやかれていた。
ボーヨビッチの2人の息子はセルビア最大のマフィアの幹部。
このボーヨビッチがハイブリッドの子グマたちをホッキョクグマと偽って外国に輸出した疑いがあるという。
どこに輸出したのか。
尋ねるとパソコンを取り出した。
ワシントン条約で保護されている動物の取り引き記録があるという。
現れたのはクマの輸出国「セルビア」の文字。
2005年以降5頭のハイブリッドを輸出した。
そしてセルビアから渡った先は全て「CN」。
再び現れた中国。
秋田の事件を追跡して浮かび上がったのは中国とセルビアを結ぶ謎のシロクマルートだった。
すごい番組になってきたね。
この番組。
スタッフに聞いたら中国と秋田ぐらいで話が終わるかなと思っていたらセルビアマフィア…。
相当ビクビクしてます。
初めに見たツートンカラーのがあれがハイブリッドだったという。
そのハイブリッドなんですけども最近別の意味で注目を集めていまして。
自然に生じているハイブリッドもあるんですよ。
そうですよね。
その結果ハイブリッドが自然に生まれているのが実は確認されているんですね。
彼らの立場もあるじゃない。
生き物なんだから。
そういうネーミングにしてあげた方がいいよね。
ありがたい感じしますね。
何かね。
ネオ・ホッキョクグマいいかもしれない。
あっいいね。
その後調べたところ6年前セルビアから中国の杭州に「ホッキョクグマが来た」という記事を発見。
しかしこの年中国に渡ったのはハイブリッドだけのはず。
果たしてその正体は?
(取材者)これが目玉なんでしょうね。
満員の客をかき分けて先へ進むと…。
いた!茶色がかった毛をまといいかつい顔をしたクマが。
説明書きには…。
観客も…。
ちなみに日本の専門家に映像を見せたところ「純粋なホッキョクグマとは思えない」という回答が寄せられた。
お前は一体何者なんだ?2014/12/26(金) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
所さん!大変ですよ 年末SP「世にも奇妙な“シロクマ”大発見!?」[字]
ホッキョクグマを巡る驚きの“事件”に迫る。今年5月、ある水族館が「ホッキョクグマ代、返せ!」と動物商を提訴。その裏側を探ると世界規模の争奪戦が浮かび上がってきた
詳細情報
番組内容
新聞の片隅に載っている小さいけれど見過ごせない不思議な“事件”の数々。その意外な真相を浮き彫りにする「所さん!大変ですよ」。夏に引き続き、年末も不思議な“事件”をお茶の間にお届けします。今回取り上げるのは、ホッキョクグマを巡る“事件”。今年5月、ある水族館が「ホッキョクグマ代を返せ!」と動物商を提訴。しかし、裏側を探るとホッキョクグマを巡って世界規模で争奪戦が繰り広げられている事情が浮かび上がる。
出演者
【司会】所ジョージ,久保田祐佳,徳永圭一,【出演】澤口俊之,牛窪恵,モーリー・ロバートソン,【語り】吉田鋼太郎
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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